鹿島淑子さんってどんな人?
百貨店にとってクリスマスは、一大決戦の場だ。なかでもクリスマスケーキは、そのまま百貨店の売り上げの命運を握ると言っても過言ではない。そんな一年に一度の戦場に身を置くのが、お菓子バイヤーの鹿島淑子さん(37)。
現在は、渋谷の東急百貨店本店や渋谷ヒカリエのShinQsなど、4店舗のお菓子エリアを担当。催事の企画や店の選出、商品開発から売り場作りまでを一手に担っている。さまざまなお菓子を手掛ける中でも、東急百貨店が70種類以上売り出しているクリスマスケーキは、鹿島さんが担当して以来、売り上げは右肩上がりだという。
−−東急百貨店のお菓子バイヤーになった理由は?
東京の大田区で生まれた鹿島さん。料理好きな母の影響で食に関心をもち、大学では栄養学を学んだ。その当時、よく立ち寄っていたのが東急フードショー。
そこで色々な料理の匂いや音を聴くなか、ワクワクした気持ちになり「ここで働きたい」という思いに至ったとか。そして大学卒業後、念願だった東急百貨店に就職。9年間売り場の販売を経て、5年前にお菓子のバイヤーとなった。
鹿島淑子さんの「7つのルール」
さて、そんな鹿島さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1. 売り場は足元までチェックする
売り場の最終チェックをするのも、鹿島さんの仕事。その際、お客さんが快適にお買い物できるように足元まで見ることを徹底。常にお客様目線を大切に!
■2. 味の想像がつかない食材は使わない
鹿島さん曰く、東急百貨店のお客さんは、馴染みのない食材をあまり好まないのだとか。そのため、味の想像がつかない食材は使わないのがルール。
■3. 口直しはおせんべい
商品開発にも携わるため、バイヤーの日々は試食の連続。ずらりと並ぶ試作品を食べ続けるための秘訣は、お口直しにおせんべいを食べること。
■4. スーパーは はしごする
いい食材を揃えるためには、スーパーをはしごするのもいとわない。休みの日は3、4軒はしごをすることも。朝起きてから夜寝るまで、食べ物のことしか考えていないのだとか!
■5. 週に一度は夫とボクシングを観る
同じく百貨店に勤務する夫との共通の趣味は、ボクシング。もともとは夫が好きだったが、いまでは鹿島さんも週に一度は観るように。
■6. 新しい商業施設には必ず行く
新しい商業施設は、電車で行ける範囲である限り必ず足を運ぶのがモットー。流行を捉え、新しいアイディアのヒントを得ることが目的。
■7. 買う人の期待を裏切らない
幼い頃、家族でクリスマスケーキを食べて残念な気持ちになったことがあるという鹿島さん。ケーキひとつで、思い出の価値すら変わってしまうもの。だからこそ、買う人の期待を少しでも超えていくために最後までこだわり抜くのがポリシー。
2019年の7ルールの放送は、今回がラスト。今年もさまざまなフィールドで活躍する女性に焦点を当て、ご紹介してきました。みなさんが生き方や働き方を見直すうえでの足掛りに少しでもなっていれば、嬉しいです!
次回の「7ルール」の放送は、1月7日(火)よる11時00分~。主人公は、途上国の子どもに夢を与える映画配達人、NPO法人World Theater Project代表・教来石小織さん。
Oggi.jpでは、番組を振り返り、仕事をする女性たちへのヒントを見つけていきます! 次回もぜひチェックしてみてくださいね♡