オアフ島ダウンタウンのグルメエリアを牽引するファーマーズマーケット出身の進化系ベトナミーズ♡
2019年11月30日、恵比寿駅から徒歩2分の好立地にニューオープンしたのが、ハワイ・ダウンタウンで人気を博す「THE PIG & THE LADY」♪
ハワイでは、ベトナム料理はもっとも美味しいB級アジアン料理とされていて、人気のフォー屋さんがいっぱい。基本的にはどのお店も、ビーチサンダルで入るようなカジュアルな食堂スタイル。そういったベトナム料理をハワイで初めて「ハレの日」用に昇格させたのが、「THE PIG & THE LADY」。このレストランに初訪問したとき、そのモダンな店内と、今まで口にしたことがない新しいお料理の数々に驚かされたものです。
このお店との最初の出会いはファーマーズマーケット。ちょっぴり変わったフレイバーのフォーや、スープにディップして頂くベトナムサンドイッチのバインミーが美味しくて、すぐに人気を集めたかと思ったら、あっという間にダウンタウンに、おしゃれして出掛けるレストランという立ち位置でオープン。こんなおしゃれな人たち、ハワイのどこにいたんだろーって思うような方々が夜な夜な集まる予約の取れないお店になりました。
▲ハワイ オアフ島のダウンタウンにある店
このお店の大きな特徴は、伝統的なベトナム料理にフレンチのエッセンスやハワイらしさがブレンドされたお料理のオリジナリティ。
それもそのはず。オーナーシェフのアンドリュー・レイは、ベトナム系2世としてオアフに生まれ、ママ手作りのベトナム料理で育ち、その後、ニューヨークの料理学校を卒業。そして、彼が副料理長・スーシェフにまで上り詰めたレストランは、オアフを代表する5つ星フレンチ「シェフ マブロ」!
伝統的家庭料理のベトナム料理と、アンドリューが勉強してきたフレンチの確かな技法やエッセンス、そしてハワイならではのカルチャーやフレッシュなローカル食材。この背景から生まれる料理は、まさにアンドリューにしかつくりだせないものばかり。
その後、人気が高じてハワイ・ワードにオープンしたのは、ダウンタウン本店よりややカジュアルな2号店「Piggy Smalls」。
▲2号店となる「Piggy Smalls」
ダウンタウンより行きやすい場所なので気軽でこちらも大人気。いずれも行くたびに驚きがあるけれど、たとえば、かつて頂いた、魚にスイカとレモングラスのソースをかけたものや、ターメリックを効かせた冷たい麺、アボカドクリームのデザートなどは、とにかくびっくり&美味しかった。これらは日本のメニューにはないけれど(ハワイでも季節ものだったかも)、それにしても、まさかアンドリューの個性豊かなニューベトナム料理を日本で頂けるなんて感涙ものです!
◆絶対にオーダーすべきシグネチャーディッシュの数々
こちらでまず外せないのは、ファーマーズマーケットでアンドリューを有名にした「フォー75」¥1,500と「牛バラのバインミー フレンチディップスタイル」¥1,200。
ベトナムを代表する麺料理であるフォーって普通は、あっさり塩味のチキンフォーやクリアなビーフスープのビーフフォーが主流。でも、こちらのビーフを使った「フォー75」はコクがあり、どちらかというとラーメンスープにも通じる濃厚さ。一方、さっぱりしたフォーがご所望なら、野菜と昆布の旨みが効いたヴィーガンフォー「フォー チャイ」やベーシックな「チキンフォー」も。
またフランスパンに、にんじんのなますやハム、シラチャーソースをはさむベトナム定番サンドイッチのバインミーもこちらでは変わり種に進化。スパイシーなBBQソースで焼き上げたビーフと野菜をはさみ、さらにコクのあるフォーのスープにディップして頂く、ニュースタイル! スープで味変できるなんて素晴らしすぎる! ランチではバインミーとフォーをセットにしたお得なランチコース¥1,500も。
ほかにも、揚げた鳥手羽を甘酸っぱいソースにからめた南蛮漬け的なフライドチキン「アンドリューのフライドチキン」¥1,500や、ライスペーパーやチャイニーズソーセージで仕上げた「ベトナミーズピザ」¥1,500、発酵茶葉を使用した「バーミーズ ティーサラダ」¥1,400、アンドリューのパパが唯一作れたというレシピによるイワシとトマトの「ダッドトースト」¥900、それからママ直伝のチキンパテのパイ「ママズパテ」¥1,000なんかも。どれも想像を超える味わいがユニークで楽しく、好奇心をそそられるメニューのオンパレード。
デザートもハワイと一緒で、人気の「P&L ソフトサーブ」(季節に応じたソフトクリーム)¥600やフワフワ揚げたて「リリコイ(パッションフルーツ)マラサダ」¥800、イチゴのピクルスを乗せた「シェーブルチーズパンナコッタ」¥800などもラインアップ。全7種のデザートはランチでも頂けますよ。
◆温かい雰囲気に包まれる店内
お店の名前「THE PIG & THE LADY」の由来は、アンドリューが豚年(日本で言う亥年)生まれで、LADYはママのこと。彼はママ秘伝の出汁を料理に使い、ニューヨークで映画の仕事に携わる仲良しのお兄さんの生まれ年であり、家族がハワイにやってきた年である75の数字を、お店のシグネチャーであるビーフフォーの名前にしています。
▲日本にオープンした店の内装とアンドリュー
ファミリーを大事にし、家族と囲む食卓が彼の料理の基本なんだろうと思うと、彼の穏やかさやお店の温かい雰囲気につくづく納得。幸福の象徴である豚のオブジェがあちこちに飾られ、またハワイにも日本にもある「Only Good Vibes」のオブジェは、ナイキが惚れ込むほどの才能を持つハワイ在住のサインペインター「マシュー・タピア」のもの。ハワイらしいアロハな空気感や幸せなムードはこのお店の大きな魅力ですね。
恵比寿でもハワイでも、ぜひアンドリューの温かさを味わいにぜひお店に足を運んで♪ 恵比寿店にはマックス8人入れる個室もありますよ。
[Shop Data]
THE PIG & THE LADY(ザ ピッグ アンド ザ レディ)
住所:東京都渋谷区恵比寿南1-4-15 恵比寿銀座クロスビル2F
電話番号:050-1743-1650
営業時間:平日11:00〜16:00、17:00〜23:00(L.O. FOOD 22:00/DRINK22:30)
土日・祝日11:00〜23:00(L.O.は上記と同じ)
席数:84席
日本オフィシャルHP
武田麻衣子/Maiko Takeda ファッションエディター
大学在学中よりファッション雑誌の編集者としてキャリアをスタート。以降、Oggi、Domani、Precious、和楽などで活躍。ゴルフ、歌舞伎鑑賞、ドライブ、クッキングなど、趣味を生かしたカルチャーなページづくりにも定評あり。遊びや仕事で訪れるたびにハワイ愛が膨れ上がり、2012年ついにオアフにコンドミニアムを購入。行ったり来たりのデュアルライフをエンジョイ中。
instagram→@maikotakedaogawa