みなさん、こんにちは。
「クズ紳士」こと相席スタートの山添 寛(やまぞえ・かん)です。
What’s about「クズ紳士」?→酒・女・ギャンブルに精通するクズ男な一面を持ちつつも、レディファーストでスマートな立ち振る舞いができる、まさにクズと紳士のハーフ、これぞ山添 寛最大のオリジナリティ!? クズと紳士の両面に精通するために、あらゆる男心を分析できるという特殊能力も完備している。
前回、「セフレ(クズ紳士語では「夜のバディ」)からの昇格」問題についてお話ししました。
その際に、セフレから本命に昇格する可能性は極めてシビアである、という大変厳しいお話をさせていただきました。申し訳ございません。
しかしですね、そのお話を記事にした後、大変レアなケースを先輩から聞いたんです。
これはすごいテクニックだ、そう思いこの度こちらで披露させていただきます。先輩、断りもなくネタを売ってしまい申し訳ございません。しかしこれを読んでいる悩める女性のことを考えたらやむを得なかったのです…。こんな僕をお赦しください。
男がセフレに恋するときとは?
先輩の話によると、最近ある女性に告白したらしいんです。その女の人とはすでに体の関係もあり、お互いの家を行き来する仲だったのだとか。大変下品な言い方をしますと、先輩は当初、体だけ目当ての間柄であり、いわゆるセフレ関係だったそうです。
先輩自身も最初とまどったそうです。というのも体だけの関係の女性に本気で恋したのが初めてだったのだとか。男はどのようにセフレに恋をするのか、それを紐解くためにまずは先輩と彼女との出会いから簡単に遡りましょうか。
先輩と彼女はクラブのような場所でのナンパだったようで、かなり遊び慣れた様子のその彼女に「今日ヤレるかも」と思い、近づいたのだとか。
しかし一見軽く見えた彼女のガードは意外に固く、キスすら拒まれたのだそうです。ところがですよ、さらに誘いをかけるとなんと家まで簡単についてきたそうです。先輩の心境としては揺れ動きますよね。ヤレるのかヤレないのか、そして軽いのか軽くないのか。
そして先輩の家に到着するなり、先ほどまでキスすら拒んだ彼女がなんと先輩のズボンを自ら下げてきたのだとか。先輩は心の中で「エッーロー!」とガッツポーズ。かくしていわゆる「大人の関係」になったわけですね。
さらに揺さぶりを掛け続ける魔性の女のテクニックとは?
そして事件(!)が起きたのは翌朝です。翌朝、その先輩はかなり早起きをしなければいけない日だったのだとか。
目覚ましがなり先輩は起きました。そこで待っていた光景は…。
なんと、その遊び慣れた様子の彼女が先に身支度を済ませ、さらにはテーブルの上に先輩の分の「朝ごはん」を作ってくれていたのだとか。
その瞬間、先輩はこう思ったそうです。
「この女を逃したくない」と。
これ以来、遊びのはずだった先輩はその彼女に本気になってしまったんです。
そしてこの間、告白。
結果は…
惨敗!!(今はLINEもブロックされているとか。。)
その彼女がなぜ男を惚れされたのか、クズ紳士が分析!
普通こういう体の関係だと、女性が損することが多いじゃないですか。女性ばかりが本気になり、男性が都合いい関係を続けようとする…。
しかし今回のケースではまるで逆です。ここに「セフレから本命へ行くヒント」が隠されているのではないかと僕は思ったんです。そこで彼女の行動を振り返ってみましょう。
まず最初の印象は「遊び人」です。これはナンパで知り合ったこと、また見た目のイメージなどでもそう感じたのでしょう。
そして次に「キスを拒んだ」という揺さぶり。最初から拒否したら男はただ退散するのみですが、いったん「イケるかも」と思ってから撤退するのは難しいものです。
さらに次の展開では「自らズボンを脱がしてくる」というなんともエロい一面も! そうなんです。ベッドインまでのわずかな間に3度の山場を作っているわけですね。
男も不安からの安堵、さらにはエロとさまざまな感情が押し寄せては引き、引いては押し寄せるわけです。ここまでですでに彼女は「先輩を終始支配」していました。
なぜ遊び人が作る朝ごはんは、こうまで有効なのか!?
そして最大の「支配」ポイントはやはり「朝ごはん」です。
ひょっとしたら女性には伝わらないかもしれませんが…男の中で、自分より早く起きてごはんを作ってくれる、このインパクトはものすごいものがあるんです。
まるでお母さん、母性の塊がどーんと押し寄せてくる感じ。嫌が応にも結婚してからのイメージが迫ってくるんです。朝ごはんは別に凝ったものでなくてかまいません。チャチャチャッとお味噌汁と白飯と焼き魚なんかで十分すぎるぐらいです。
しかしずっと尽くされまくっての朝ごはんではこうはなりません。
遊ばれて揺さぶられて、その上でのあえての朝ごはん。予想もつかないストーリーの中で急に出てきた朝ごはんに男はロマンを感じヤラレてしまったのでしょう。本当に単純で愚かな生き物です、はい。
セフレから本命を目指す女性にこれだけは伝えたいこと
たまに相談を受けることがありますが、セフレから本命になりたいといって、男性にものすごく尽くす女性がわりと多いかと思います。
最初は遊びで始まったのに、急に「私は真剣にあなたを思っています」という従順な気持ちをアピールしたりすることも多いのではないでしょうか。気持ちはわかりますよ、もちろん。
しかしですね、それじゃセフレを作るようなクズ男の気持ちを捉えることはできないんです。だって相手は正真正銘のクズなんですから、安心感を与えたら利用されるに決まっています。
まずは従順になんてならず、魔性の女として揺さぶりまくってください。さんざん揺さぶったあとに、最後に少しだけ淑女の要素を入れる。それがここでいうところの「朝ごはん」なのですが。
そう、「魔性」と「淑女」の間を自由に行き来すればいいのです。これはひょっとしたら「クズ」と「紳士」の間を行き来する「クズ紳士」イズムに通ずるものがあるかもしれません。
さぁ、セフレ問題でお悩みの女性、さっそく「クズ紳士」の女性版ともいえる「魔淑女」戦法でぜひ男たちを撃ち抜いてみてください。
効果のほどは…申し訳ございません。保証いたしかねます。
次回は改めて私の「借金問題」について掘り下げようと思います。皆さんの綺麗なその瞳をどうか汚させてください(土下座)。
撮影/菊竹規 構成/吉田奈美
山添 寛(相席スタート)
お笑いコンビ・相席スタートのツッコミ(ネタによってはボケも)、ネタ作り担当。男女の微妙な関係性やすれ違いを描くコント・漫才に定評あり。2016年M-1グランプリでは決勝進出も。令和に時代が代わったことをきっかけに「クズ紳士」な自分と向き合うように。