【ZARA】今の私に似合うのは、メッセージ性少なめの白ブラウスでした
体力と気力だけで(笑)いろんなことを乗り越えてきた私の20代は、自信がないときこそ、仕事もプライベートも辛口な白シャツを着ていたような気がします。「知的でかっこいい大人に見られたい!」という当時の私の戦闘服であり、心の支えでもありました。
でも現在32歳。20代で背伸びしたりもがいたりした結果、自分というものがだいたいわかって、明らかに生きることがラクになりました。今はもう白シャツの力を借りなくても、それなりに戦える気がしています(笑)。
そんな今の私が「これだ!」と手に取ったのはZARAの白ブラウス。ハリのあるシャツ生地で、そでがボフッと膨らんだノーカラーブラウス。前身ごろのボタンは比翼仕立てで主張少なめなのに対して、そで口には大きなボタンがあったり、ところどころ黒のステッチであったりで、豊かな表情です。
襟のついた辛口の白シャツよりも「かっこいい」とか「知的」とか「大人っぽい」とかという、強いメッセージ性は含んでいません。そのかわり、辛さも甘さも超越した白ブラウスには、おおらかさがあります。それがなんだか30代にはしっくりくるんです。
仕事も人付き合いも新しくなる春。今まではガチガチに戦闘モードだったけど、今年からはもっと軽やかに。ギアチェンジします(笑)!
ブラウス/ZARA(¥5,990)
デニム/Mila Owen
エディター 小林 文
5年半の間営業職として勤めた会社を退職後、Oggi編集部へ。編集アシスタントを経て、Oggiのファッションエディターとして独立。リアル読者だったOL経験をいかして、日々楽しみながら邁進中。1985年生まれ、名古屋出身の32歳。インスタグラムは@kobayashi_bun