「SOLITUDE」で見る、新時代の「個」の姿
画面いっぱいに咲く、一輪の鮮やかな赤い花。色使いは明るくてポップ、でも繊細なタッチがどことなく水墨画を思わせて――。思わず引き込まれてしまうこの絵の作者は、Shun Sudoさん。
幼少期には子役として歌舞伎の舞台に立ち、日本の伝統芸能に触れ、その後海外へ渡りアートへの興味を高めていきます。こんなユニークな経歴の持ち主であるShun Sudoさんは2015年、ニューヨークで初の個展「PAINT OVER」を開催。異なる2つのテイストを組み合わせた画風が高い評価を得ます。
今回の個展のタイトルは「SOLITUDE」。トップの絵は、よく見ると葉の先端にテントウムシが見えます。
鮮やかに咲き誇る大輪の花と、対比をなすように小さなテントウムシ。どちらも生命の力強さと、孤高さを感じさせます。今にも飛び立とうとしているようにも見えるテントウムシは、ひとりで大きな世界に出て、何を見るのでしょうか。そこにはひとりの寂しさではなく、喜びや希望が感じられます。
世界が日々激変している今、「個」をしっかりともつことがこれまで以上に大切になってきています。誇り高く、毎日を楽しみながら自分を生きる。そんな新しい「個」を、Shun Sudoさんの絵を通して体感してみてください!
【SOLITUDE Shun Sudo solo exhibition】
3月21日(木・祝)~4月1日(月)
西武渋谷店 B館8階 美術画廊・オルタナティブスペース
また3月21日(木・祝)17時~20時でオープニングレセプションが開催されます。