きれいめシンプル派の憧れの存在、エディターの三尋木奈保さん。おしゃれが停滞しがちな真冬、三尋木さんは何を着ているか気になって――手持ちの冬服を生かしながら春の新作4アイテムを投入した、春っぽさを取り入れたリアルな着こなしを教えてもらいました!
【春服×冬服の7DAYSコーディネート】
【DAY1】一日中外回りの日
【C】×【D】を合わせて
ブルーシャツとパールを効かせて、グラデーションに奥行きを
「【C】のベージュニット×【D】の白パンツは間違いのない組み合わせだけれど、さらにシャツを重ねて少しでも暖かく。少量でもブルーがのぞくことで、キリッとさわやかな印象がアップします。アイボリーのウールコートは、冬の着こなしをぱっと明るくしてくれるので、かなりの頻度で活用中。淡色を重ねたコーディネートは冬のマイ定番です」
ニット¥24,000(martinique Le Conte ルミネ横浜店〈martinique〉)・パンツ¥30,000(DES PRÉS 丸の内店〈ZINS × DES PRÉS〉)・「GALERIE VIE」のコート・「デミルクス ビームス」のシャツ・「J&M デヴィッドソン」のバッグ・「アソース メレ」のストール・「ペリーコ」の靴・その他/本人私物
【DAY2】カメラマンとの打ち合わせ
【A】を使って
新顔のチェックスカートは、着慣れたタートルでシンプルに
「冬の間、よく着ていたベージュのタートルニット。デニムや黒スカートに合わせるのが定番だったけれど、チェックスカートを投入したらぐんとフレッシュに見違えて。スカートは比翼デザインでちょっと辛口なムードがあるので、ブロックチェックも大人っぽく見えるんです。足元はパンプスだとまだ寒いから、こげ茶のショートブーツでバランスをとりました。長めスカート×タートルのときは、ヘアはまとめてすっきりと」
スカート¥32,000(レナウン プレスポート〈アクアスキュータム〉)・「オーラリー」のニット・「J&M デヴィッドソン」のバッグ・「ルチェンティ」の靴・その他/本人
【DAY3】クライアントとの会食
【B】を使って
Aラインスカートとタイツでクラシカルな印象に
「Bのブラウスはギャザーシルエットの華やかさがあるので、食事会など夜のシーンでも女っぽく映えます。こういう場面でニット一枚だと、どうしてもカジュアルすぎに見えてしまうから、お出かけアイテムとしても重宝。淡いブルーのAラインスカートで、フレンチ風のフェミニンスタイルに仕上げて」
ブラウス¥25,000(THIRD MAGAZINE)・「Factelier」のカーディガン・「ジュエルチェンジズ」のスカート・「FLYNN」のバッグ・「ペリーコ」の靴・「ファリエロ サルティ」のストール・その他/本人私物
【DAY4】早朝ロケで海へ
【D】を使って
防寒対策の着こなしも白×ネイビーなら軽やか
「すとんとしたストレートシルエットのDのパンツは、スニーカーとも好相性。フルレングスのパンツの裾がスニーカーにかぶるので、スニーカーが主張しすぎず大人っぽいバランスに仕上がるのが気に入っています。足首が見えないから、分厚いタイツをはいていてもバレないのもいいところ。暖かさは守りつつ、色合わせで春を先取りして」
パンツ¥30,000(DES PRÉS 丸の内店〈ZINS × DES PRÉS〉)・「スローン」のニット・「サンローラン」のバッグ・「スパルウォート」の靴・「ジョンストンズ」のストール・その他/本人私物
【DAY5】仕事帰りにレセプションへ
【C】を使って
ショート丈のベージュニットは黒小物で季節感を調整
「コートの下はCのベージュニットを重ね着せず1枚で、というときは、寒々しく見えないようあえて小物を黒で統一して冬っぽい重さを残します。ショート丈のニットは裾をアウトにしてもキレよく見えるから、気軽に着られるのが利点。トレンドのハイウエストボトムともよく合います。今日はキャメルの長めタイトで女っぷりよく」
ニット¥24,000(martinique Le Conte ルミネ横浜店〈martinique〉)・「ドレステリア」のスカート・「FENDI」のバッグ・「JIMMY CHOO」の靴・「TOMORROWLAND」のストール・その他/本人私物
【DAY6】女友達とランチの約束
【A】を使って
ロングブーツがあれば、春スカートも今すぐはけます
「春物のスカートを買ったけどまだ早いかな? というときは、この冬人気復活のロングブーツを合わせてみて。長め丈のスカートでブーツを覆うこのバランス、やってみるとすごく新鮮ですよ。全体が簡単にすらりとまとまるのも快感です。全身3色以内でまとめるのが私的ルールなので、スカート以外は黒で統一。チェックスカートもぐっとシックな印象になります」
スカート¥32,000(レナウン プレスポート〈アクアスキュータム〉)・「ドゥロワー」のニット・「J&M デヴィッドソン」のバッグ・「クリスチャン ルブタン」の靴・「TOMORROWLAND」のストール・その他/本人私物
【DAY7】休日、近所のカフェで
【B】を使って
白ブラウスで、冬のデニムカジュアルをアップデート
「ゆったりしたラクーンカーディガンのインに、Bのブラウスを。プレーンなカットソーよりも立体感が出て、断然着映えます。パリッとした素材感で、裾をアウトにしてもルーズに見えないのがありがたい。デニムのときは、どこかにかわいげだったり上品さを加えるのが好みなので、白ギャザーのクリーンな甘さは私にとってはスパイス的な役割です」
ブラウス¥25,000(THIRD MAGAZINE)・「ウィム ガゼット」のカーディガン・「アッパーハイツ」のデニムパンツ・「CELINE」のバッグ・「ルチェンティ」の靴・手に持った「ドゥロワー」のコート・その他/本人私物
●この特集で使用した商品の価格はすべて、本体(税抜)価格です。
2019年Oggi3月号「エディター三尋木さん、『本当のところ、2月は何を着てますか?』」より
撮影/中田陽子(MAETTICO/人物)、坂根綾子(静物) ヘア&メイク/桑野泰成(ilumini.) スタイリング協力/田澤美香 デザイン/hoop. 構成/三尋木奈保
再構成/Oggi.jp編集部