バッグの中にはその人らしさが投影されるといいますが、まさにそのとおり! 優しく穏やかな人柄、丁寧で清潔感のあるおしゃれ…バッグもその中身も、まさに「三尋木さんムード」であふれていました。
エディター・三尋木さんのバッグ&バッグの中身を大公開!
エディター・三尋木奈保さん
リアルで洗練されたシンプルな装いが多くの働く女性から支持されている。2冊目となるスタイルブック「My Basic Note Ⅱ『きちんと見える〟大人の服の選び方』」(小学館)が発売中。
職業柄バッグは大きめ。A4トートかミニ&サブバッグの2個持ち
【右】マルシェのファー付きカゴバッグ
「ベーシックな装いのスパイスに」コロンとしたフォルムにかわいいディテール、それでいてしっかりとしたつくりが大人カジュアルにぴったり。サイズ:タテ22×ヨコ21×マチ13cm
【中右】バンギのベロア素材トート
「『大人に見える』ちゃんとしたサブバッグが欲しい」と探し回って見つけたというベロアのマチなしトート。「なめらかな光沢が上品です」サイズ:タテ35×ヨコ38×マチ0cm
【中左】J&M デヴィッドソンのハンドルバッグ
「高さがなくスマートな見た目ながら、長財布がしっかり入る横幅とマチ」黒とゴールドプレートの組み合わせが、フォーマルな場にも美しくなじむ。サイズ:タテ11×ヨコ24×マチ11cm
【左】セリーヌのバケットトート
「深みのあるグレージュが印象的。「大きなバッグでも、着こなしが重く見えません。荷物の出し入れがしやすい、間口が大きく開くタイプが好き」サイズ:タテ33×ヨコ23×マチ17cm
シーンや装いに調和することをバッグ選びでも大切にして
「少々重くても、いつものアイテムが入っている『安心感』を重視するタイプ」と、自身のバッグの中身を見ながら自己分析してくれた三尋木さん。
「仕事上、書類やノートは手離せないので、A4サイズがすっぽり入る大きめトートが仕事バッグのメインです」とはいえ、会食やパーティなど大きなバッグは場の雰囲気にそぐわないと感じる場面も。
「そんな日は、小ぶりバッグを持って女性らしい装いで出かけたい。自分の気分も上がりますしね。となると、入りきらない荷物を入れるサブバッグが必要なのですが…」
一般的なコットンバッグはカジュアルな印象が強いもの。「年を重ねた今の自分が持つとなんだかちぐはぐに見えて…。サブバッグにありがちな『とりあえず感』から脱出するために、大人の服になじむデザインを探し求めました。ミニバッグと色味が合うものをそろえることも大事なポイントです」と、ついおろそかになりがちなサブバッグ選びにも余念がありません。
場面と装いに調和するおしゃれの心地よさと美しさ。三尋木さんの『素敵』の理由は、バッグにも確かに宿っていました。
三尋木さんのバッグの【洗練ポイント】5!
【1】バッグの中は「ニュアンスカラー」で整えて
グレーやベージュなど、優しいカラーリングの装いが得意な三尋木さん。そのまろやかなトーン使いはバッグの中にも美しく広がっていました。
ジョンストンズのニットグローブ
「軽くてシンプル。そして美しい色にひかれました」
エルメスの名刺入れ
色を変えながらも、これで4代目。「ターコイズやピンクなども使ってきたけれど、一周回って今はこの色に落ち着いています」
UCHINO TOUCHのタオルハンカチ
「お手入れが楽ちんな、タオルタイプを愛用」
aiayuのニットポーチ
USBや充電器はここに。「右ページのニットバッグと同じaiayuのもの」
ジョンストンズのニットグローブ
「カシミアならではの極上の肌触りとあたたかさ!」
ボッテガヴェネタの長財布
「小銭、お札、カードが一度に見渡せて、お会計もスムーズ。淡いアイボリーとベージュのコンビが気に入って購入した2代目です」
ペンケース
「仕事が立て込んで、作業に色ペンなども必要になる日に」
無印良品のノート
「ロゴも何もないシンプルさで、どこでもどんな方の前でも使いやすい。取材メモは、邪魔にならないA6サイズを愛用しています」
アニヤ・ハインドマーチのコスメポーチ
「コンパクトやリップがぴたりと収まる高さ。計算されているな、と感じます。2か所に分けてアイテムを入れられるのも◎」
【2】さりげない心配りが大人の証!
大人の振る舞い、とはちょっとした小物から香るもの。丁寧で誠実なたしなみアイテムをバッグの中で発見!
「特別な予定がある日は、繊細なレースが施されたハンカチにチェンジ。とはいえタオルタイプだから、お手入れは簡単」
「心付けをお渡しするとき、お借りしたお金を返すとき…決して頻繁に出番があるわけではないですが、一枚あると安心です」
【3】定番のお仕事ペンも上品な見た目を厳選
エディターという仕事柄いつも持ち歩く文房具。三尋木さんは、「定番の一本」もしっかりと素敵なディテールにこだわっているようです。
最細軸のステンレスボディで「フリクション」も大人っぽく
「エレガントに見える、細軸のPILOT『フリクション』をずっと探していて。スタイリスト金子 綾さんに教えてもらい、ネットで購入」
【4】ミニ財布は「シンプル」と「ジェニック」を使い分け
「長財布が入らないパーティバッグや、旅行のとき…ミニ財布は特別な場面でのサブ役。「毎日使うわけではありませんが…出番が少ないからこその愛着が」
ミニ財布も優しげなまろやかカラー
「がま口財布は、お賽銭を入れて初詣に…なんてシーンにもよく映えます」左はJ&Mデヴィッドソン、右は文庫屋大関のもの。
【5】コスメポーチは、コンパートメントを活用して機能的に整理整頓
ベースメイクアイテムは持ち歩かず、肌に血色と華やかさを足すチーク&リップのみを携帯していた三尋木さん。大のお気に入りだというアニヤ・ハインドマーチのコスメポーチの魅力と一緒に、その中身をお見せします。
「コスメと目薬や絆創膏などのゴチャつき小物をしっかり分けることで、キレイな状態に。コスメを取り出すとき、ゴチャつき小物を目にしなくて済むのも気分がいいんです」
持ち歩いているコスメアイテム&エチケットアイテム!
【右から】
シャネルのチーク
『ジュ コントゥラスト 76』は、深みのあるアプリコット。
ジョンマスターオーガニックのリップクリーム
「なめらかでベタつきにくい」
セルヴォークのリップ
「『ディグニファイド リップス 09』は、なんにでも合う万能のテラコッタ色。気分や予定によって雰囲気を変えられるよう、口紅は常に3本は所持」
THREEのリップ
モーヴローズの『ベルベットラスト リップスティック 06』
シャネルのリップ
『ルージュ アリュール リクィッド パウダー 960』。マットな赤。
ヘルスケアアイテム/絆創膏やコンタクト、頭痛薬、綿棒など…ゴチャつき小物の中でもさらに細かなものは、小さな密閉袋にまとめて。「最近は髪を結んでいることが多いので、ヘアゴムの予備も持ち歩くようにしています」
香水/「サンプルとしていただいたコンパクトサイズを持ち歩き用に。エルメスの『オークレール デ メルヴェイユ』とジョー マローンの『オレンジ ブロッサム』
メルヴィータのオイル/『ビオオイル ローズ タッチオイル』。ロールオンで便利。
Oggi2月号「働く30歳からの『バッグの中身』」より
撮影/SHINTARO(静物)、石山貴史(人物) デザイン/Beeworks 構成/旧井菜月、正谷優貴
再構成/Oggi.jp編集部