エディター三尋木さんの【スニーカースタイル】
「私にとってスニーカーは、『冬限定』のおしゃれのスパイス。自分が納得できるスニーカースタイルを確立しておくと、この先のおしゃれがうんと楽しくなるはずです」(三尋木さん)
玄関には、いつものヒールの隣にきれいめなスニーカーも並ぶ――私的にどこかほっとする冬の光景
「この冬、新たに手に入れた『バーニーズ』のオリジナルスニーカー。スポーツブランドのものよりすっきり洗練されたデザインで、気負いなく履けるんです」
スニーカー¥29,000(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター〈バーニーズ ニューヨーク〉) レオパード柄フラットシューズ¥9,800(ル タロン グリーズ ルミネ新宿店〈ル タロン グリーズ〉) グレージュパンプス¥18,000(Dhyana.〈Dhyana.〉) 傘¥31,000(ヴァルカナイズ・ロンドン〈フォックス・アンブレラ〉) バッグ¥36,000(Theory) ストール¥39,000(Theory luxe)
私にとってスニーカーは、「冬限定」のおしゃれのスパイス。
「実は私、スニーカーは冬にしか履かないんです。昔はシーズンに関係なくお世話になっていましたが、40歳を過ぎてみたら、夏の薄着と素足にスニーカーという組み合わせが、どうも自分的にしっくりこなくなって……。暑い時季のライトな服だと、年齢的にスニーカーがラフに見えすぎちゃうんですね、きっと。
ところが、冬になると話は別!かなりの頻度でスニーカーの出番が増えます。上質なロングコートやカシミアストール、ウールのワイドパンツなど、冬ならではの『いいもの』と合わせると、大人のバランスがとれている気がして、すごく安心するんです。きれいめスタイルの『はずし』として、おしゃれのワンパートとして、ちゃんとスニーカーが効いているという実感があります。
そして何より、ラクで歩きやすいのも魅力!冬って、毎日毎日寒くって、外を歩いているときはつい険しい顔になりがちだけど、スニーカーの日は、私は確実に機嫌がいい(笑)。駅まで元気よくタタタッと歩けると、その日は仕事もうまくいきそうな、前向きな気分になれるものです。
私にとってスニーカーは、冬限定のおしゃれのスパイス。この時季にしか登場しないからこそ、自分らしい着こなしを深めたいと思うし愛着が持てる――いい意味の緊張感を保ちながらつきあっていきたい存在です」
このスニーカー、私も買いました!
「今シーズンのあるOggiの撮影(Oggi2018年11月号 別冊付録)で、矢野未希子ちゃんが履いた白スニーカーにピンときて。すぐに買いに走りました。真っ白なオールレザーで、ラインやパンチングのないスーパーシンプルなデザイン。上質なワイドパンツとの組み合わせも大人っぽくて好みです」
Oggi2月号「冬こそ、スニーカーと仲良くなるチャンス!」より
撮影/生田昌士(hannah/ロケ分)、佐藤 彩(スタジオ静物分) スタイリスト/金子 綾(ロケ分) ヘア&メイク/笹本恭平(ilumini.) モデル/矢野未希子(本誌専属) 撮影協力/住友不動産 麻布十番ビル デザイン/Permanent Yellow Orange 構成/三尋木奈保
再構成/Oggi.jp編集部
三尋木 奈保
上品ベーシックな着こなしに定評のあるファッションエディター。自身のおしゃれルールをまとめた2冊目の著書『My Basic Note Ⅱ「きちんと見える」大人の服の選び方』(小学館)が好評発売中!