マカオの美味しいもの! 何をイメージする?
行ったことのある人ならあれこれ頭に浮かぶマカオの美味しいもの。でもマカオに行ったことがない人に聞くと「まったく想像つかない」という意見が大多数!
「どこにあるの?」「島なの?」「中国ではないの?」という声も多く聞きます。
マカオ基本TIPS:マカオは中華人民共和国の特別行政区
成田から直行便で約5時間でつくマカオ。香港からも気軽にフェリー(1時間程度)でアクセスできる距離。
さらに特筆すべきは、香港−マカオ間に架けられた橋が開通間近というニュース。この橋が開通すれば、香港の空港からマカオまでのアクセスがより便利になるのです!
地図でもわかるように中国大陸に隣接し、中国広東省珠海市と陸続きの半島になっているマカオ。埋め立て造成をしているので、面積が年々広くなっています。とはいえ、その国土は東京都世田谷区より少し狭いくらいなんです! 小さいですよね。
マカオは香港同様に中国の独立行政区。それぞれに中国と異なる行政機関が設置され、独自の法律があります。香港からマカオに入るときも、中国からマカオに入る時も、入国審査があります。
とはいえ、橋が開通すれば、香港からのアクセスが格段に簡単になり、旅行者の数がさらに伸びて、マカオが世界的ブームになる気配。そんな今激熱スポット・マカオは、混む前に(いやすでに結構混んでるけど)行っといたほうがいいのかも?
マカオが「ユネスコ創造都市ネットワーク」食文化部門に認定
国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、ユネスコ・クリエイティブシティーズ・ネットワークの「食文化創造都市」にマカオを認定。豊かな美食を楽しめるマカオは、2018年を「マカオ美食年」とし、さまざまなイベントを開催しています。
それでは豊かな美食を楽しめるマカオの何が美味しいのかご紹介していきましょう。
■マカオの美味しいもの1:マカオ料理・ポルトガル料理
1999年に中国に返還されるまで、ポルトガルによって統治されてきたマカオ。ポルトガル料理の文化が中国料理と出合い、さらに貿易港として栄えたマカオに届くインドやアフリカからの香辛料が加わることで、さまざまな国の影響を受けながら歴史を重ねてきた多国籍な味わいのマカオ料理。
でもマカオ料理と聞いても想像がつかない人が多いはず。なぜなら、日本にはマカオ料理レストランは皆無。またポルトガル料理レストランもほんの少ししかないのです。
そこで代表的なマカオ料理を紹介します!
▲いずれもマカオ料理の老舗“ヘンリーズ・ギャレー・マキシム(Henri’s Galley Maxim)”のもの
(左)マカオに行ったら、絶対食べるべきアフリカンチキン。この料理は、アフリカのモザンビークの鶏のグリル料理を元に、インドのカレー、マラッカのココナッツなどが加わったもの。
その昔、マカオが世界の貿易の拠点として賑わい、世界中から食材やスパイスなどが入ってきたことにより生まれたというのが面白い。店それぞれに味わいやソースも少し異なるので、何軒か食べ比べてみるのもいい!
(右)ポルトガルでメジャーな食材として愛されている干しダラ(バカリャウ)とじゃがいものコロッケ。あっさりほっこりした滋味深い一皿。
▲こちらの2品も、“ヘンリーズ・ギャレー・マキシム(Henri’s Galley Maxim)”のもの。海に囲まれたマカオは新鮮な魚介もおすすめ。
(左)シンプルなイワシの炭火焼。イワシもポルトガルではメジャーな食材。マカオでも愛されている。身がたっぷりのイワシは日本人にも大人気!(右)カニのカレー炒め。地元産の蟹を丸ごと豪快に使ったカレーは食べ応えあり!
▲将来のスターシェフを目指し、日々研鑽を重ねる学生たちによる素晴らしい料理を雰囲気のいい空間の中で、手頃な価格で食べられる穴場レストラン“IFT Educational Restaurant”のアフリカンチキン。盛り付けも味わいも繊細!
▲(左)マカオの家庭でもよく食べられるというミンチィ。豚や牛のひき肉を甘辛く炒めたもので、日本のそぼろに似ている。ごはん、目玉焼きと一緒にいただきます。
(右)新鮮な魚介とスパイスのたっぷり入ったスープご飯のシーフードライス。優しい味わいで、老若男女に親しまれる。(いずれも、IFT Educational Restaurant)
上の写真を見ても、その味わいまでは想像つかない? スパイスを使う料理が多く、料理の色合いは、茶色っぽいものが多いけれど、とにかく日本人の舌に合う料理ばかり!
ひとつでも気になったら、とにかくマカオへGO!!
■マカオの美味しいもの2:中国料理
中国の特別行政区であるマカオ。もちろん中国料理も美味しくないわけがない! うっとりとするような贅沢な空間でいただく贅沢な中国料理はもちろん、カジュアルな点心もおすすめ!
飲茶を楽しむなら早朝から点心だけを扱っている専門店もあります。
▲観光客はもちろん、地元の人でいつも賑わっている人気店“陶陶居海鮮火鍋酒家”。1Fには巨大な生簀があり、好きな鮮魚を好みの調理で食べることもできる。点心も絶品!
▲現代アートのような美しい盛り付けに加え、味わいも絶品だった中国料理を食べたのは、2018年にオープンしたIR(統合型リゾート)「MGM コタイ」の中に店を構える広東料理の“Chún(淳)”。
どのメニューも素晴らしく、同行者からの評価も高かった一軒。(左)フライドポークリブはちみつソース。(右)ほうれん草、まいたけ、キヌアのスープ。
▲毎朝、早朝3時にオープンする飲茶店“好景嘉華茶居”は、ローカルで大賑わい!
向かい側には、人気のレトロ喫茶店“Nam Peng (南屏雅敘)”がある。レトロな中国の面影が漂うエリア・十月初五日街近くに宿泊したら、ローカル気分を味わいにぜひ立ち寄って。
▲香港でも食べられるけど、マカオでも食べたいものといえば海老ワンタン麺! ポーションが小さいので、観光後の夜食にもぴったり! これは“黄枝記”で。ぷりっぷりの海老ワンタンがたっぷり入って、日本円で600円程度。
■マカオの美味しいもの3:世界中からやってきたミシュラン星付き有名レストラン
世田谷区の約半分という小さな地域にもかかわらず、マカオにはなんとミシュランの星を獲得しているレストランが18軒、ビブグルマンカテゴリーが9軒もあるのをご存知ですか?
この数だけを見てもいかにマカオには素晴らしいレストランが数多く存在しているかがわかります。
もちろん星付きじゃない美味しいお店もたっくさんあるんです。
「ミシュランガイド香港マカオ2018」
【三つ星】
■ロブション・オ・ドーム(コンテンポラリーフレンチ)グランド・リスボア内
■ジ・エイト(中国料理)グランド・リスボア内
【二つ星】
■風味居(湖南・四川料理)スター・ワールド・ホテル内
■ゴールデン・フラワー(中国料理)ウィン・マカオ内
■ジェード・ドラゴン(広東料理)シティ・オブ・ドリームズ 内
■泓(日本料理)ウィン・マカオ内
■ザ・テイスティング・ルーム(コンテンポラリーフレンチ)シティ・オブ・ドリームズ内
【一つ星】
■帝皇樓(広東料理)AIAタワー内
■麗軒(広東料理)ザ・リッツカールトンマカオ/ギャラクシー・マカオ内
■オット・エ・メッツォ・ボンバーナ(イタリアン)ギャラクシー・マカオ内
■パールドラゴン(広東料理)スタジオ・シティ・マカオ内
■Shinji by Kanesaka(寿司)シティ・オブ・ドリームズ内
■ゴールデン・ピーコック(インド料理)ザ・ヴェネチアン・マカオ内
■ザ・キッチン(ステーキハウス)グランド・リスボア内
■ティムズ・キッチン(広東料理)ホテル・リスボア内
■ウィンレイ(広東料理)ウィン・マカオ内
■帝影樓(広東料理)アルティラ内
■紫逸軒(広東料理)フォーシーズンズ・ホテル・マカオ・コタイストリップ内
■マカオの美味しいもの4:絶品スイーツ
スイーツも中国そしてポルトガル、両方のいいところが楽しめるのがマカオの魅力。卵や牛乳を多用するポルトガル系スイーツは、日本人の口にも合います。
▲レストランでいただくスイーツはおしゃれな盛り付けでフォトジェニック♡
写真奥はマンゴープリン、中央はエッグタルト、手前は、“セラドゥーラ”という生クリームと砕いたマリービスケットを重ねたポルトガルスイーツ(IFT Educational Restaurant)。
▲(左)筆者はこれを食べるためだけでもマカオに行きたい! と思うほど美味しい牛乳プリン。香港にも支店があるけれど、本場はマカオなんです(義順牛奶公司の牛乳プリン)。
(右)エッグタルトはポルトガルからやってきてマカオに根付いているスイーツ。近年では、日本でも扱うところもありますが、やはりマカオで食べる方が美味しい!(ロード・ストウズ・ベーカリーのエッグタルト)。
▲(左)フェアトレードチョコレートを使ったバナナとヘーゼルナッツのケーキ。(右)パッションフルーツクリームブリュレ(いずれも、IFT Educational Restaurant)
▲街を散策中にふらりと立ち寄りたい、台湾生まれのコーヒーショップ“蜂大珈琲”のプリンも美味♡ おそらくプリンを置いているのはマカオの店だけ。
▲マカオのお土産の定番。ホロっとした口どけのアーモンドクッキー。正直にいうとチェーン店のお土産やさんのアーモンドクッキーはおすすめしません。買うならぜひ専門店で! 味が全然違います。
なかでもおすすめは、“澳門金燕牛油糕葡式食品”。一度ここのカシューナッツ入りハート型のアーモンドクッキーを食べてみて♡ フレッシュな味わいで、美味しくて、後をひきますよ。
▲鮮やかなベルベットレッドのデザートは、中からとろーりとクリームが流れ出す最高の一品。「MGM コタイ」の中にある“Coast(濤岸)”で。
この店は、アメリカのテレビ番組「Top Chef」司会のグラハム・エリオット氏とのコラボレーションレストラン。ピザ、パスタ、サラダなど、コンテンポラリーカリフォルニア料理が楽しめます。子供から大人まで万人にオススメのレストラン。
▲マカオはフルーツ天国! 街中のスーパーマーケットはもちろん、商店などでもカラフルでジューシーな果物がたくさん売られている。
おすすめはドリアン! お願いすると店頭できれいに皮を向いて容器に入れてくれます。ほかのアジア諸国だとむかれた状態で販売されていることが多いので、その場で皮をむいてくれるマカオスタイルは最高!
情報盛りだくさんですが、マカオがいかに美味しいものに溢れているか、伝わりましたか?くせがあるものが少なく、誰の舌にも合うのが、マカオの食の魅力!
もちろんここに掲載できていない美味しいものがたっくさんあります!おやつ感覚で街角で食べるB級グルメでもおすすめしたいものがあるんです!
さらにマカオは美味しいものだけじゃなく、インスタ映えする場所もたっくさん!乙女心がキュンとするアクティビティもあれこれあります。
次回は、フォトジェニックなマカオの魅力をお届けします♡
つづく
初出:しごとなでしこ