長期休暇明けには、旅先で買ってきたお土産を渡し合う女子で溢れます。海外でも国内でも、旅行先で渡す相手を思いながらお土産を買うのって、素敵な振る舞い! ところが、そんな“お土産交換”で内心ゲンナリしちゃった女子も。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を専門とする並木まきが、そんな女子のエピソードを3つお届けです。
■1:アメニティをもらっても…!(33歳/会社員)
会社員A美「この前、D子からもらったお土産が、ホテルに置いてあるアメニティだったんです!」
編集部「ええっ!? アメニティって、ホテルのアメニティですか!?」
会社員A美「はい。私には歯ブラシと石鹸、他の女子には無料で置いてあるティーバッグとか、カミソリとか……。『さすがにこれはないだろう』って、D子にわからないようにみんなで顔を見合わせました」
編集部「D子さんは、ホテルの思い出をみんなと共有したかったのでしょうか……高級ホテルであれば、誰もが知っているような高級ブランドのアメニティの場合もあるので、そのときはちょっと嬉しいかもしれませんが、ノーブランドで品質もパッケージも微妙だった場合は、さらにゲンナリしちゃう話ですね……」
■2:バラマキ用を配られて複雑…(36歳/販売)
販売スタッフC華「私は海外旅行が趣味なので、いつも女子会仲間にお土産を買ってくるんですけど、女子会で親しくなったY美にびっくりしたんです」
編集部「お土産でビックリと言うと? 何か驚くようなものをもらったのでしょうか?」
販売スタッフC華「私はいつも女子会でお土産で配るときは、ひとり1つ箱入りのものになるよう、お菓子とか買ってきます。そのほかに、親しい友人たちには海外だとプチプラコスメなんかも付けたり。もちろんY美も割と仲がいいと思ってたので、いつも奮発しておまけをつけたお土産を渡していたんです。でも先日Y美が旅行に行って私にくれたのは、めっちゃ小さな黒のヘアクリップひとつで終わりだったんです。ほかの子にも同じ豆サイズのクリップをばらまいていましたが、みんな微妙な顔してました」
編集部「……なんとも言えませんね……」
■3:使い古しのクーポンブックを…(30歳/デザイン関係)
デザイン事務所勤務Y絵「この前、会社の人からもらったお土産が強烈すぎました。グアムに旅行に行ったそうなんですが『グアムは近いし、みんな行ったことあるだろうから、お土産はコレ!』と言いながら、使い古しのクーポンブックをくれました」
編集部「え? どういうことですか?」
デザイン事務所勤務Y絵「観光地に行くと、日本語でガイドブックを兼ねたフリーペーパーがあるじゃないですか。あれです。しかも、読んだやつなのか丸めた跡とかあるし。一応、お礼は言いましたけど、お土産にフリーペーパーをもらっても……」
編集部「その人は、次に旅行に行く人に情報を提供したかったのでしょうか……」
女子同士のお土産交換は、旅の思い出をおすそ分けする楽しいひととき。ところが、渡されたお土産によっては、微妙な気持ちになってしまった女子もいるみたいです。
初出:しごとなでしこ
並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。