仕事、恋愛、趣味…一体どんなことを考えながら、「しごとなでしこ」さんは毎日を過ごしているの?
全国の「しごとなでしこ」さんたちと、編集部・N子がお茶をしながら、時にはお酒を呑みながら、気の向くままに繰り広げたリアルな世間話をお届けするこの連載。
「お題は一切ナシ」だからこそ出てくる本音の数々。
あなたも一緒に会話に加わったような感覚で、ゆる〜くご覧下さい♡
今回お会いしたのは都内の某大手通信会社でSEとしてバリバリ働いているRANさん、34歳。細いし背も高いし…モデルか? 実はモデルなのか? という出で立ちの彼女。横顔からもそのスラリ美人っぽさ、伝わりますよね?
ですが、人間誰しも見た目からは想像できない「ギャップ」を持っているもの。出てきましたよ、今回も。今回お話してもらったRANさんの趣味に、今週末からjoinしちゃおうかしら…なんて、N子は今とても目がギラついていおります(ギラつく理由は、この記事を最後まで読んでいただいたらわかります)。
元彼よ、ありがとう。クリスマスイブの惨劇が万馬券を生み出した!
N子:この連載、皆さんの趣味について教えていただくことも多いんです。なんかお見合いみたいな質問ですけど、RANさんのご趣味は?
RAN:間違いなく競馬ですね。
N子:競馬!! これは意外な回答。ちょっと想像できなかったです。
RAN:私の競馬デビューは大学4年生のときの有馬記念杯だったので…もう10年は経ちますね。そうそう、その有馬記念杯が12月26日に開催されたレースだったんですけど。
N子:へ〜、年の瀬に開催されるものなんですね(N子、競馬の知識ゼロです)。
RAN:そう、クリスマスの翌日なんですよ。ここがミソでして。私、その有馬記念の前々日…つまりは12月24日に当時付き合ってた彼にふらフラれたんです。「前から合わないと思ってたんだよね」って。
N子:えぇっ。またそんなクリスマス真っ只中に! デートの約束だってしてたでしょうに。
RAN:25日もデートのはずだったのに、ぽっかり予定が空いちゃって。そしたらそれを知った男友達から「今から会える?」って連絡が入って。
N子:あら! 次なる恋の予感♡
RAN:「今、ファミレスで男友達で集まって有馬記念の予想してるからさ、暇だったらきなよ!」って連絡だったんです。で、クリスマスを一人で過ごすくらいならそっちに行った方がいい!! と思って、有馬記念予想の会に顔を出したんですよね。
N子:恋の予感じゃなかった…競馬の予感だった…。
RAN:そこでいろいろ教えてもらいながら、自分が予想した内容で有馬記念の馬券を買ってみたんです。そしたらまぁそれがうまいこと1着・2着とも当てられて。
N子:すごい!! 当たるもんなんですね〜。
RAN:ビギナーズラックかもしれないけど、初競馬で初万馬券。あれ? これ私いけるんじゃない?って思って(笑)。予想会が楽しかったこともあって、その有馬記念をきっかけに毎週レースを見るようになったんです。
N子:でも、ほとんど知識がない状態なわけじゃないですか。 わからないからや〜めた! とかならなかったんですか?
RAN:「名前が可愛いから」とか「自分の誕生日と同じ数字」とか…はじめはデータも何も関係ない買い方をしてたんですけど、それでもなぜか当たって(笑)。
N子:その運がうらやましい〜! そうやって当たってると続けたくなりますよね。
RAN:それで面白くなって競馬新聞を読み始めたら、意外と読みやすくって。定期的に読んでいくと、あぁここを見たらいいんだ、これを分析したらいいんだ…って結構すぐにわかるようになりますよ。
N子:かなりデータ収集はするんですか?
RAN:競馬はデータ命ですよ! 競馬場って、場所によって傾斜が大きく変わるんですけど、例えば中山競馬場はラストが昇り坂なんですね、だから初めに飛ばす馬はバテちゃって勝てないから、ラストまで強い持久力のある馬を選ぶべきとか、雨の日は内側が足跡だらけになっちゃって走りにくいから、外を上手に走らせる騎手は誰だとか…(ヒートアップのため中略します)……この馬の父馬は雨の日に強かったから、この馬も雨には強いんじゃないかって予想したり。競走馬って2歳でレースデビューするんですけど、そういう馬が走ってる小さなレースも「●●の娘が走る」とか「△△の息子がデビューする」って欠かさずチェックします。
N子:お、お、奥深い……!
システム設計やプログラミングのバグ修正など筋道を立てて論理的に仕事を進めていく必要があるSEとして働いているRANさん。当たる馬券を購入するために必要な情報整理やそれに基づいた理論的思考は、もしかしたら職業とおおいに関連性がある…のかも?
それ、趣味の範囲超えてますから! 今までに当てた最高金額はなんと!?
N子:そこまでガチな検証と予想をされているということは、結構当ててますね? そうじゃなきゃ、ここまで時間費やせないですよ。
RAN:まぁ、まぁ、それなりにですよ。それなりに。
N子:最近だとどれくらい当てたんですか?
RAN:う〜ん、最近の大きい額だとこれかな(馬券結果をスマホで表示)。
N子:え、すいません。8千円が約18万円に化けてるように見えるんですけど。
RAN:はい、そうです。
N子:ええええええええ、そんな普通なことみたいな反応やめてくださいよ! これめちゃくちゃ凄いじゃないですか! 私なら、こんな馬券当てられるようになったら仕事しなくなりますよ!
RAN:まぁ、結構な額を当てた直後は「来週は有給取ろうかな…」みたいな気持ちになりますけど(笑)。このときは、競馬場からの帰り道に伊勢丹に寄ったらヴィトンで好みの靴を見つけちゃって、もうアウトですよね(笑) あ!このマフラーもちょうどその時買ったんです!! あとは実家の親兄弟誘って鰻食べに行ったりとか。
▲こちらのマフラーになりまーす。ハートマークがかわいい♡ まさかこれが当たり馬券による戦利品だったとは…想像もつきません。
N子:自分の買い物もするけど、でもそれだけじゃないなんて…! え、えらい…!!
RAN:競馬とかギャンブルにのめり込んじゃう人は、当てたお金を元手にしてそれを増やそうとするんですけど、私の場合はこうやってその元手がすぐに消えちゃうので(笑)。だからハマりすぎずに適度な範囲で遊べてるのかもですね。基本は8千円〜1万円くらいまでしか賭けないって決めてますし。
N子:いや〜、それにしてもすごいですよ。あのデータ収集っぷりもうなづける…。ちなみに今まで当てた最高金額は…さすがにその8千円→18万円が最高額ですよね?
RAN:競馬場で現地観戦してるときだったんですけど、いろんな買い方をして珍しくひとつのレースに2万円くらい賭けたんですよ。そしたらそれがなんとまぁ順当に当たって当たって当たりまくって、2万円が—(ピー)—万円(あまりに衝撃的な金額のため自主規制します)になっちゃって。
N子:・・・・・・・・・・・・・・・・・・(絶句、ただただ絶句)
RAN:払い戻しが高額だと、機械では取り扱いをしてくれないので窓口のおばちゃんに換金してもらったんですけど、「女の子が、こんな大金持ち歩いてたら危ないから! 今すぐにタクシー乗って帰りなさい!」ってアドバイスしてされて…。
N子:それって、げ、げ、現金でもらうんですか?
RAN:そうなんですよ! 「当たるわけないでしょ〜」と思ってすごい小さなポシェットで出かけたもんだから、もうお札を折り曲げてねじ込むしかできなくて。
N子:ダメダメ、恐ろしすぎる!!!! 早くタクシーに乗り込んで!!!!
RAN:駅前で速攻でタクシーに乗って、「このまま新宿まで行っちゃってください」ってお願いしましたよね。
N子:乗車料金に糸目つけなくていいですもん。当選金目当てに襲われる方がよっぽど怖いですよ。でもこれだけ当ててると「RANさんの予想は当たる!」って周りでも有名なんじゃないですか?
RAN:週末開催のレースって金曜14時半くらいに出走表が発表されるんですけど、14時40分くらいになると、役員秘書の女の子から「ボスが呼んでます」って電話かかってきます(笑)
N子:「今週の君の予想を聞かせてもらおうか」ってことですね。
RAN:そうですそうです。もう金曜の恒例になってます(笑)。
N子:や〜、役員のおじさま達までもが毎週アテにする当てっぷり。趣味がこうじて美人競馬予想師とかなれちゃいそう! でもとりあえず、私も毎週金曜はRANさんにLINEしますね(笑)
RAN:どうぞどうぞ! お待ちしてます♡
過去最高金額、気になりますよね〜。でもここはさすがに伏せさせてください…(というくらいのとんでもない額でした…! あとはみなさんのご想像にお任せします♪♪)
バッグの中も、競馬愛にあふれてます!
さて、バッグにいつも入っている「3種の神器」を拝見しましょう。
ピンクのお財布にミニボトルの香水、そして手帳…。女子度高めの内容ですが、いや、もしかしなくともこの財布は…
「はい、想像されてる通りです。去年3千円を5万円にしたときに買いました!(笑)」
期待を裏切らないRANさん、流石です!
「あと、手帳の中にも競馬好きっぷりが現れてると思いますよ〜」と手帳をペラペラ。
これは昨年10月のマンスリーページですが、見てください、この日曜の欄。秋華賞・菊花賞・天皇賞。この月以外もびっしりとレースのスケジュールが書き込まれているのでした。
まさかまさかの競馬話で大盛りあがりだった、今回の「しごとなでしこに会いにいく」。趣味が実益を兼ねるっていいな〜、私も競馬新聞買ってみようかな〜と思わずにはいられませんでした!
初出:しごとなでしこ