旅行コラムニスト・山下マヌーさんから届く、世界からの旅お便り。今年もう一度行きたい場所の筆頭はMALTA! 4泊6日旅の続きです。
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死ぬまでに絶対行っておきたいデスティネーション=Destination you absolutely want to go by before you dieをデスノート呼ぶことにし、そのリストから外せないマルタ。初めてでもお腹いっぱいの島、リアルマルタ4泊6日旅の二回目、聖パウロのカタコンベからのスタート。
前回まではこちら
マルタ4泊6日、旅なかば
MALTA【三日目】
カタコンベ・・・聞きなれない言葉です。地下墓場というような意味で、「昔マルタでは町中に死者を葬ることが許されていなかったため、イムディーナの町の外のこのあたりに埋葬していた」という場所。ガイドの人から「地下はまるで巨大迷路のようですよ」と言われても、墓でしょ? ちょっとそういうのは苦手。それにもし変なものが写っていたら嫌なので・・・とりあえず入り口から地下の様子を見て終了。
観光地的には(きっと)穴場のカタコンベから、徒歩約15分の町イムディーナへと向かいます。その途中の町並みがまたいい! さり気なくも旅感アゲな風景。
なんででしょう? 旅先ではドアについ惹かれてしまう癖があり、扉やドアの写真を撮りたがります。
ここ、欧米のガイドブックにはよく掲載されていて有名なお菓子ショップらしく、店名はパルッチャンと読みます。「マルタ伝統菓子が評判」とあちらのガイドブックに書いてありました。写真が撮れなかったので、詳細はこちらで。
マルタで最も好きな場所、イムディーナの街
そうこうするうちに素晴らしく美しい町並み、イムディーナに到着。個人的にマルタで最も好きな場所でもあり、ず〜といても全く飽きない場所。マルタに来たら絶対に行くべき、世界でも貴重な町並み。
路地が誘っているというか、吸い込まれていくというかそんな感覚が心地よかったりもして、どんどん入り込んでいきますよ。
実際、迷路みたいで迷います。突入する目に全体像を把握しておくこと。
イムディーナですが、今も実際に住んでいる人がいると知ったときには驚きました。因みに家のお値段数億近く! いいよなぁ、こんなところに住めて。町ごと美術館に住んでいるようで、ものすごく羨ましいですよ。こんなところで生まれて育ったらどんな感性を持つ大人になるんですか?
住むのは無理でもホテル滞在ならなんとか? まるでメゾンのような佇まいのザ シャーラ パレス ルレ & シャトー。時期を選べば2万円で宿泊可能なファイブスターホテル。
そしてドア・・・でなく窓・・・でした。
マルタでの夕食。野菜の美味しいレストラン
夢の町並みから現実の町並みへと戻り、晩御飯。小さな島のマルタですが、野菜はほぼ自給自足というのに驚きます。島に降り注ぐ太陽の恵みのおかげです。で、そんなマルタ野菜を使った野菜推しのレストラン、Diar il-Bniet。
ここ数年の世界的レストランの流れ「Farm to Table」はマルタでも。
お母さんのハニカミ気味の笑顔、いただきました!
本日のメニューでございます。前菜/スープ/メイン/デザートのフルコースで30€・・・ってことは約3500円! なんというお値打ち価格なのでしょうか!
このセッティングの感じ、女子ウケするんだろうなぁ・・・。
葡萄も採れるマルタ。なのでもちろんワインも。ワイン痛の間では知る人ぞ知るマルタワインとソムリエの知人から聞きましたよ。フランスに統治されていたこともあることから、「フランスワインに近い味」。
ハニカミ笑顔のお母さん、マルタ野菜プレートとともに再び登場。
前菜野菜に続いては、マルタ野菜ふんだんに煮込んだスープ登場。
メインの中適当に指差しオーダーしたらなにやら見慣れない骨格・・・
寄って見てみた。鶏肉のようだけど、しかし何かが違う。
「これ、なんすか?」
「うさぎ」
え! オレ小動物というか、ペットというかそういうのダメなんです。
メニュー再読・・・ホントだ。下に英語で Typical Rabbit と書いてあったわ。
うさぎパス。スイーツまですっ飛ばし、本日終了。
今回のお泊りはビーチフロント最前列のウエスティンドラゴナーラリゾート。
おれの部屋からVIEWだぜぃ。どーだ、いいだろう! 上が夕方。下が明け方。
どーだ、いいだろう! 上が夕方。下が明け方。
明日はゴゾ島だ!
(旅はつづきます)
協力:マルタ政府観光局
ターキッシュエアライン
初出:しごとなでしこ
山下マヌー Manoue Yamashita
雑誌編集者を経て旅行コラムニスト/作家に。渡航回数300回超、現在60冊目の著作を執筆中!
Travel columnist&writer after a magazine editor.
Over 300 times to foreign travel, and over 50 books of the copyright so that work.