前回、ボロボロになっても捨てられなかったワンピースを再現すべし!とオーダーメイド天国と言われる、中国・深圳(シンセン)を訪れました(▶前回記事はこちら)。
シャツを含め計3着をオーダーし、しかも見本として私物をお店に預けてきたので、戻ってくるかヒジョーに心配で…。なんとなく、ソワソワしながら過ごしていた、ある日。
ピンポーンと宅配業者が来たのです。
ついに頼んだ商品が到着! その完成度は…というと?
わー!ついに! 気付けばその日は13日。私が深圳に行ったのはその月の3日だったので、本当にジャスト10日で届きました。中を開けると、私がオーダーしたワンピース1着、その見本、オーダーしたシャツ2着とその見本が確かに!
仕上がり具合を、現物と比較しながら入念に確認しましたが、本当に良くできていてビックリ!
まずはワンピース。
(写真/右が見本、左がオーダーしたものです。汚れているつもりはなかったのですが、こうやって比べてみると右のワンピースの白い部分にある色移りが目につきます…)
(写真/肩のストラップ部分。実はオリジナルは、肩ひもが少し長くて、雑な縫い方なのですが自分で調節していました。オーダーしたものはもちろん、調整後の長さで仕上がってきました)
続きましてシャツ。
私はこのシャツの形がすごく気に入っていて、買ったときに色違いを探したのですが、欲しい色がなくて…。ビッグシャツで腕が短く見えるかもしれませんが、いわゆる〝肩落ち〟というタイプです.
そして…こちらがオーダーで出来たシャツ。
(写真/じゃーん! 欲しかったカーキとネイビーをお気に入りの形で作れて大満足です)
この〝肩落ち〟だからこそえり抜きで着たときにすごく今っぽいシルエットになるのです。ちゃんと作ってもらえてうれしいばかり。
(写真/裾部分の横のスリット仕上げも、後ろ身ごろが少し長めなのも、このシャツの大事なポイント。フロントINうしろOUTで着られるのです)
(写真/袖をロールアップして着られるのですが、もちろんちゃんと再現してくれていました!)
届いてみて気づいたのですが、私は細かいボタンの指定などはしていませんでした。でも、ネイビーのシャツにはネイビーのボタンが、カーキのシャツには貝のボタンが付いていたんです。「いいとも」のタモさんバリに「これやっといて~」としか告げず、置いてきただけなのに、組み合わせまでちゃんと考えてくれて感動…(うるうる)。
初オーダーメイドをしてみて…
今回は私物を見本品として持参したので、オーダー時は採寸しませんでした。でも、今回わかったことは…、
「もう手に入らない服なら、作ってしまえ、ホトトギス!」
ということ。
オーダーメイドという選択肢があるということに、今さらですが目から鱗でした。オーダーした服は、もともと気に入っていたものを再現したというのもありますが、自分のために作ってもらった、ということで、より愛着が湧いています。今までは、一度洋服のどこかをダメにしてしまうと、すぐに諦めて捨てていたのですが、これからはもっと丁寧に使ったり、修理しながら、他の服も大事にしよう…なんて気持ちにもなりました。ありがとう、深圳…!
ちなみに、日本への発送もしているそうです。旅行で訪れたらぜひぜひオススメです!
ではまた、再見(チョイギン)♥
初出:しごとなでしこ
スーれいな 香港在住エディター
モード系、コンサバ系のファッション誌の編集を経て、フリーエディターとして活躍中。国際結婚を機に香港に移住し、現地で地元フリーペーパーに執筆や、日本の女性誌のライター、翻訳を行う。只今、ノマド海外ライフを送りながら、二歳の娘の育児に奮闘する日々。