カスタマイズな台湾スープ麺のお店Aunty’s Ramenが楽しすぎる!
7年ほど前にオープンし、以来、ハワイ好き女子がこぞって通う台湾鍋の名店Sweet Home Caféをご存知ですか? 一時、私もめちゃくちゃハマった大好きなお店。連日長蛇の列なので、並ぶのがイヤな私はゴルフ帰りにゴルフウェアのままで開店の16時に飛び込んでいました。
台湾人オーナーの女将さんは、大勢のお客さんをさばくのに必死で、いつもとっても怖かった。以前、入店前にスープの種類を先に聞かれ、私が直後にやっぱり変更したいと頼んだら(たった3分後ですよ!)、不機嫌な表情でチッと舌打ちされたっけ(苦笑)。
あ、でもその怖さは、きっとこだわりの味をみんなに食べてもらいたいという熱心さの裏返しであろうと思う。
そんなオーナーが、このSweet Home Caféを譲り、新しいお店をマッカリーにオープンしました! その名は、Aunty’s Ramen(アンティズ ラーメン)! といっても、ラーメンというより、一人鍋に近いスープ麺をイメージしてもらった方が正しい感じ。
▲新しいお店にいく道すがらに一枚。いいお天気でした。
新店舗の説明をする前にまずSweet Home Caféの説明!
▲この鍋を食べたいがあまりハワイに通い詰める人もいるほど美味しい。
Sweet Home Caféが人気なのは、MSG(うま味調味料)を使わず、ハーブや漢方を使ってコクを出した台湾薬膳スープのおいしさにあります。スープは14種類あり、なかでもレモングラススープ、ヘルシーハーブスープ、ハウススペシャルスープは日本にはない滋味深さで感動のお味!
そしてお鍋に入れる具材は、100種類を超える野菜やシーフードなど豊富な具材を冷蔵庫からセルフでピックアップするというユニークさ。具材のお皿の色によって値段は4種類に分けられている(回転寿司システムですね!)からお会計は簡単明瞭。
そして、もっともスゴいのは、スープはもちろんのこと、具材のつみれや練り物、10種類以上ある付けダレ、またデザートの台湾かき氷に入るプリンやゼリーに至るまで、すべて家族総出でオール手作りする家族経営のお店だということ。手間がかかっています。だからランチなんてやる余裕がなくて16時からの夜のみオープン。そしてお店の前に人だかりができているから、食事の制限時間はたった90分。まったくゆっくりできません。
▲これが出たらのんびりしている暇はなし。ガシガシ食べて店を出るべし。
お鍋を食べている真最中であっても制限時間が近づくと自動的にデザートの台湾かき氷(コレがまた超絶美味しい)をどーんと乱雑に置かれて帰れコールが〜。まだ食べたいのに〜(涙)。
最初から最後までインパクト抜群です。でも、スープはどんどん足してくれるし、最後のかき氷はたっぷり出てくるし、おいしいものをいっぱい食べてほしいという気持ちはガンガン伝わってきます。だから、去年、アロハテーブルグループとここがコラボして、このお鍋を日本に導入したときは、正直ちょっとがっかりしました。だって、この家族で作るハワイのスープの味はなかなか日本では再現できないだろうなと思ったし、この店の定食屋的な猥雑さも味のひとつだなーと感じていたから。でも、ちゃんとアロハテーブルの社員さんはこちらで修行をして、スープのレシピを4種だけですが再現していました。でも私の大好きなレモングラススープは、単価が高くなるからなのか、ウケが悪いと思われたのか、導入されていなかったのは残念無念…。そして、日本のきれいなカフェの中で頂くお鍋は、やはりちょっぴり違う感じがしたものです。
まあ、そんなこんなで個性豊かな話題豊富なお店だったわけです。経営が変わっても同じ場所でオープンしているので、まだ行かれていない方は行く価値ありですよ♪
新店舗Aunty’s Ramenはやはり麺よりスープを楽しむお店という立ち位置。かき氷も健在!
▲暑いハワイですが、ほかにもお鍋のお店が大流行り。クーラーで冷えた身体に熱いスープがおいしいのです。お店はマッカリーST.とヤングST.の角にあります。
そして、ようやく本題に戻りますが、その台湾女将が新しく出店したお店Antie’s Ramenに行ってきました!
相変わらずのユニークなシステムです。手順は、まずお店の入り口でカゴを取り、ずらりと並んだ具材レーンから好きなものを入れていきます。
▲つみれや練り物の種類が豊富! 全部手作りだから美味しい。
具材は前のお店と似ていて、やはりお鍋の中身ですね。100種類はあるでしょうか。お野菜や海老、お豆腐、トリつくねなんかをピックアップ。重さで値段が決まるシステムです。
▲海老は頭付きと頭無しの2種類があるというていねいさ。野菜もたっぷり選べるから、お腹が疲れている日にもぴったり。
キャッシャーのところで、カゴの重さを計ってもらいながら、12種のスープ、10種の炭水化物(卵麺や春雨、うどん、お米の麺、ライスなど)、6種のお肉(ビーフや豚肉、豚バラ)から好みのものをチョイス。
▲新作スープも登場! なかなか斬新なスープたちです。
できあがったらお席に運んでもらえます。待っている間に、16種類ほどが並ぶタレコーナーで好みの付けダレやパクチー、ネギなどのトッピングをゲット。このおいしい自家製タレも健在でうれしい!
▲自然光が入るカフェのような内装。ランチがおすすめ。
ちなみに私は、シーフードベースにレモングラスやセロリが効いたグリーンスープに卵麺という組み合わせ。具材の付けダレにはホームメードジンジャーオニオンとホームメードチリソースを選びました。
▲こんな仕上がりに! 辛いスープやタイカレー味なども。ライスもつきます。
お味の方は? うーむ…? スープやタレ、つみれや練り物は相変わらずめちゃくちゃおいしいけれど、お鍋と違ってどんどん冷めちゃうし、練り物などが煮込まれて味が濃厚になるお鍋と違うから、若干さっぱりしたテイスト。麺はぐにゃっとやわらかいし〜。
「麺硬」って言えば良かったな、通じるか分からないけど(笑)。
わかった! ここでは、炭水化物はお米の麺か、ごはんを選ぶのが正解かも。ちなみに+,1でチャーハンも選べるので、やはりスープ屋さんとしての扱いが正しいかもと思いました。お店の名前はAntie’s Soupが良かったよね。ラーメン屋さんじゃないもんね。
最近はハワイでもおいしいラーメン屋さんがどんどん増えて、ラーメンに対するハードルが上がっているから、流行とは言っても逆に危険ですよねー。うちの旦那さんは卵麺のグニャグニャ感にテンション落ちまくりでした…。またリベンジしたいと決意した私です。
▲かき氷コーナーはここ。タピオカやコーヒープリン、ゼリー、求肥、などを選びます。
でも、人気だった台湾かき氷も健在。今回はお腹も気分もいっぱいになっちゃって頼まなかったけれど、かき氷もやはり好きな具材を選んで、その重さで価格が決まるシステム。今度はゆっくりかき氷を食べに来よう♪
お店を出るとき、例の女将さんがニコニコとThank you!と言ってくれました。やはりお店を大きくして、お客さんも並ばずに座れるようになって、女将さんの気持ちも身体も楽になったのですね。それは良かったです♡
初出:しごとなでしこ
ファッションエディター 武田麻衣子/Maiko Takeda
大学在学中よりファッション雑誌の編集者としてキャリアをスタート。
以降、Oggi ,Domani、Precious、和楽などで活躍。
ゴルフ、歌舞伎鑑賞、ドライブ、クッキングなど、趣味を生かしたカルチャーなページづくりにも定評あり。
遊びや仕事で訪れるたびにハワイ愛が膨れ上がり、3年前、ついにオアフにコンドミニアムを購入。行ったり来たりのデュアルライフをエンジョイ中。
instagram→@maikotakedaogawa