中間色であるグレーは、素材や色味、縫製の質によって、おしゃれのニュアンスが大きく左右されるから、「グレーのニットこそ、投資をすべき」というのが、あるスタイリストの名言。そこで今回は、だれもが「名品」と認める4大ニットブランドから、グレーのニットをピックアップ。名品たるゆえんに迫りました。
これまでにご紹介したブランドはこちら…
▶John Smedley【ジョン スメドレー】
▶Drawer【ドゥロワー】
働く女のきれいめニットなら
Theory【セオリー】
きれいめ通勤スタイルに欠かすことのできない定番ブランドは、毎年Oggiのニット特集でも常連。シンプルでプレーンな佇まいのハイゲージタートルニットは、パンツ派・スカート派どちらからも支持され、着回し力も抜群。
ニット¥26,000(Theory)
〝セオリー〟のタートルネックニットが名品な理由!
「パタンナーの緻密な設計と研究があるから」
パターンはトレンドに合わせて、毎シーズン微修正が加えられる。サンプルに納得のいかない点があった場合、1mmの誤差でも必ず再度サンプルアップを徹底。シンプルなデザインだからこそ、こだわりは強く細かい。
こだわりポイントは3つ
1.ネック
襟ぐりはシームレスで縫製。伸ばしても折り返してもスッキリきれい。〝総針〟という組織のため、襟がよく立 ち首にぴったりしすぎない。
2.アーム
〝カマ底〟という脇の縫い目部分にゆとりをもって縫製することで、シワが入りにくく、腕を上げた際も脇が引っ張られず美しい。
3.リブ
ストレッチ糸を編みこんでいるので、伸縮性が高く、伸びてもまた戻りやすくへたりにくい。
着こなし例
ベーシックな着こなしこそ上質なアイテム選びがモノをいう
ぴたっとしすぎたり、うまく折り返せなかったり。あしらいの難しいタートルニットの襟ぐりも、名品を選べば着るだけでキマる。ニット¥26,000(Theory) スカート¥22,000(BOSCH〈B ability〉) コート¥39,000(ビームス ハウス 丸の内〈デミルクス ビームス〉) バッグ¥69,000(TOMORROWLAND〈OAD NEW YORK〉) タイツ¥1,200(17℃ by Blondoll ルミネ有楽町店〈17℃〉) 靴¥13,500(ダイアナ 銀座本店〈ダイアナ〉) 時計¥66,000(アガット)
(名品ニットブランド「Theory【セオリー】」に続く)
2016年Oggi12月号「ニットはもっと素敵に着られます!」より。
【本誌掲載時スタッフ 撮影/須藤敬一(モデル)、清藤直樹(静物)、大石葉子(静物)、諸田 梢(取材) スタイリスト/坂野陽子(f-me) ヘア&メーク/野田智子 モデル/林田岬優(Oggi専属) 構成/村上花名(本誌)】
初出:しごとなでしこ
Oggi12月号
アラウンド30歳からの働く女性に向けて、シンプルでセンスのよい、ベーシックなファッションを提案する月刊誌。トレンドを追いかけるのではなく、「着る人が素敵に見える」「本人も周りも心地よい」スタイルを追求している「Oggi」の試し読みと購入ができます。