中間色であるグレーは、素材や色味、縫製の質によって、おしゃれのニュアンスが大きく左右されるから、「グレーのニットこそ、投資をすべき」というのが、あるスタイリストの名言。そこで今回は、だれもが「名品」と認める4大ニットブランドから、グレーのニットをピックアップ。名品たるゆえんに迫りました。
英国の老舗ニット専門ブランド
John Smedley【ジョン スメドレー】
2世紀以上にわたり続くニットウエア専門ブランド。厳選された素材のみを使用した薄手のハイゲージニットは、肌触りのよさはもちろん、ソフトでしなやかな風合いと光沢でひと目見て伝わる上質さ。
カーディガン¥34,000(リーミルズ エージェンシー〈ジョン スメドレー〉)
〝ジョン スメドレー〟のハイゲージニットが名品な理由!
「230年受け継がれてきた、職人の伝統技が活きているから」
家族経営で3代にわたり続く会社は、工場の場所も創業当時と同じ。編み機も、修理しながら同じものを使用し、当時の生産技術を受け継いでいる。ニットは30以上の工程を経て生まれ、それぞれに担当の職人がいて、厳しい管理の下、丹念な仕事を行っている。
…そして「常に進化し続けているから」
今年の春発売された、日本別注のラインは、小柄な日本人の体型にフィットするように、そでと着丈を短く、よりコンパクトなシルエットに。今のトレンドにも合い、より使いやすく進化。
着こなし例
〝カーデいち〟で女っぷりの高いシンプルベーシックなパンツスタイルに
顔周りがすっきり見え、開き加減が絶妙と評判のVネックは、一枚で着てもかっこよくキマる。着丈の短いジャパンフィットタイプなら、タックインもすっきり見え、きちんと感アップ。カーディガン¥34,000(リーミルズ エージェンシー〈ジョン スメドレー〉) パンツ¥36,000(Theory) バッグ¥150,000(ドゥロワー 丸の内店〈J&M DAVIDSON〉) 靴¥47,000(アルアバイル〈ペリーコ〉) バングル¥35,000(SILVER SPOON)
(名品ニットブランド2「Drawer【ドゥロワー】」に続く)
2016年Oggi12月号「ニットはもっと素敵に着られます!」より。
【本誌掲載時スタッフ 撮影/須藤敬一(モデル)、清藤直樹(静物)、大石葉子(静物)、諸田 梢(取材) スタイリスト/坂野陽子(f-me) ヘア&メーク/野田智子 モデル/林田岬優(本誌専属) 構成/村上花名(本誌)】
初出:しごとなでしこ
Oggi12月号
アラウンド30歳からの働く女性に向けて、シンプルでセンスのよい、ベーシックなファッションを提案する月刊誌。トレンドを追いかけるのではなく、「着る人が素敵に見える」「本人も周りも心地よい」スタイルを追求している「Oggi」の試し読みと購入ができます。