「与える」ケアばかりにこだわって「洗う」ことがおろそかになっていませんか? 実は肌をまっさらにして次に使うアイテムの受け入れ状態をよくする「洗う」お手入れこそがさらなるキレイの鍵! 髪、顔、体、の洗い方を一度見直してみませんか?
30歳からの…顔の正しい洗い方
「ベタつきが気になるTゾーンから、
泡のクッションでやさしく洗っていくのが基本」
1.空気を含ませるように泡立てる
ぬるま湯で軽く顔をすすいだあと、洗顔料を手にとり少量のぬるま湯を加え、指先を茶せんのようにして空気を含ませながらしっかり泡立てて。ふっくらキメ細かく弾力のある泡に。
2.ベタつきが気になるTゾーンから泡を
肌に直接手で触れることのないよう、肌の上で泡を転がすような感覚で汚れを泡に付着させていきます。洗い始めは、乾燥しやすい頰よりもベタつきの気になるTゾーンから。
3.顔全体に泡を広げていく
泡を頬や額の生え際、輪郭など顔全体に広げていきます。肌を手でひきずることのないよう、ふわふわの泡のクッションを軽やかに転がし、ササッと手早く洗って。
4.加齢臭のもと!? 耳裏もフォロー
手に残った泡でついでに、汚れがたまりがちでニオイのもとともなる耳裏を。朝の洗面台での洗顔では洗いにくいかもしれないけれど、夜のバスルームでの洗顔にはぜひ!
5.すすぎはしっかり、ふきとりはやさしく
すすぎは少し冷たいと感じるくらいのぬるま湯で。顔の内から外へすすいだあと、手を横にして生え際やあご下などもしっかりすすいで。洗い上がりはタオルでやさしく水気をふきとるように。
洗顔料選びのPOINT
・基本は、泡がしっかりたつもの
・さっぱりしすぎず、潤いを逃さないもの
・生活スタイル、季節、肌質に合わせてチョイス
1.素早く濃密に泡立ち、古い角質をオフして明るい素肌へ。カネボウ化粧品 カネボウ リフレッシング クリーミィ ウォッシュ 120ml ¥2,500(9月15日発売)
2.洗い上がりの肌は、指が吸い付くほどのしっとり&もっちり感に! エスティ ローダー リニュートリィブ フォーム クレンザー 125g ¥7,000
3.やさしく角質ケアを叶える、皮膚科医開発の石けん。古い角質を穏やかにオフし、すっぴん美人に。アンプルール ブライトニングバー 80g ¥2,500
4.弾力のある泡がワンプッシュで。肌に密着して毛穴の奥の汚れもスッキリ。ロクシタン イモーテル インテンスクレンジングフォーム 150ml ¥3,800
5.ネットを使うと驚くほどコシのあるもっちり泡が。ファンケル化粧品 洗顔パウダー 50g ¥1,200・濃密もっちり泡立てネット ¥96
6.泡立たなくとも潤いを逃さずに洗える、とろみのあるリッチなリキッド状洗顔料。洗うだけで、美容液を使ったあとのようなしなやかな肌に。SUQQU トリートメント リキッド ウォッシュ 150ml ¥4,000
潤いを奪わず
やさしく洗うことが大切
「肌の調子が悪い、と感じたらまず、洗い方、洗うアイテム選びを見直してほしい」と皮膚科医・高瀬聡子先生。「今の季節は汗や皮脂の分泌量も増え、肌表面のベタつきが気になるので、ついついしっかり洗いがちに。でも実は肌の内部は夏だからといってそれほど変わりはないんです。だからこそ洗いすぎて潤いが低下し、肌がインナードライに傾いてしまっている人が多数。さらに紫外線やエアコンどの影響で肌は余計に乾燥しやすくなっているので、潤いを奪わずやさしく洗うことが大切です。しっかりと泡がたつ洗顔料でモコモコの泡をたて、肌の上で泡を転がすように洗い、人肌程度のぬるま湯ですすぐ。基本的なことですが改めて正すことで、後に使うスキンケアの受け入れ状態をよくし、肌を上向きにしてくれることうけあいです!」
教えてくれたのは…
皮膚科医 高瀬聡子先生
ウォブクリニック中目黒総院長。皮膚科と美容皮膚科を専門とし、丁寧でわかりやすいカウンセリング&美容アドバイスに定評が。
Oggi9月号「すっきりbutやさしく 30歳からはじめる“洗い方”」より
【2016年Oggi9月号本誌撮影時スタッフ 撮影/横山翔平(t.cube/人物)、中田裕史(静物) ヘア&メーク/Sai(LUGAR) モデル/辻 晴香 イラスト/村澤綾香 構成/門司紀子】
初出:しごとなでしこ