たとえばトレンドをこれみよがしに着ている人。ベーシックが無難にまとまりすぎている人…どっちも素敵じゃありません。今どきのシンプル美人は、流行をさりげなく見せるための絶妙な「足し引きバランス」を心得なくては! その極意をエディター三尋木奈保が探ります。
「02:コンサバすぎない」
上品でいやみのない好印象スタイルなのに今どき感もあるのはなぜ?
デイリーな通勤スタイルで、いちばん狙いたいバランスはここ。品のよさと旬のニュアンスを同時に発するカギは、優しい色使いと洗練小物にあり。
レザーブルゾン¥74,000(DES PRÉS 丸の内店〈DES PRÉS〉) ブラウス¥20,000(エストネーション〈エストネーション〉) パンツ¥13,500(インディヴィ) バッグ¥110,000(ビームス ハウス ウィメン 銀座〈ザネラート〉) 靴¥46,000(アマン〈ペリーコ〉) イヤリング(P.101)[片耳ずつ]各¥34,000・バングル¥193,000(TOMORROWLAND〈CHARLOTTE CHESNAIS〉)
「きれいめ」を無難に終わらせないカギは、洗練配色と小物使いにあり
「コンサバすぎない」ってこういうこと!
「コンサバ」って品がよくてきれいめで…働く女性にふさわしい好感ワードだと思うのですが、全身がきっちりコンサバだと古臭く見えてしまうんですよね。上品アイテムに、どう旬のエッセンスを取り入れるかが課題。バランスをわかってる「いいコンサバ」を目ざしましょう。
Check1
〝攻めアイテム〟のレザーブルゾンを淡色で品よく取り入れる。このバランス感覚が第一のキモ
〝ほっこり平和〟な印象に転ばないよう、ワンシーズンに1着は〝攻めアイテム〟を投入する気合いがコンサバ派にも必要です。今季ならレザーブルゾンがイチ推しだけど、濃色ではなく淡いグレージュを選ぶのが品のよさキープの秘策。ライトピンクを合わせてあくまできれいめに。
Check2
コンサバの基本ジュエリー、フープイヤリングとバングルもひねりのあるデザインに更新
きれいめスタイルと相性のいい、ゴールドのフープイヤリング&バングル。ひとくせありの立体フォルム、シルバーとのコンビ配色なら、一歩上級の印象に。同じジュエリーセットをマイ定番として毎日身につける…そんな行為も、地に足の着いた「いいコンサバ」流アプローチ。
▲コンビ配色も大人です。
Check3
インナー選びは絶対に妥協しないこと。ここがおしゃれニュアンスの決め手に
入社5年を過ぎたらいい時計を。仕事向きのステンレスのブレスレットタイプも、フェースのデザインにほんのり個性があると大人のセンスを感じさせます。バングルなどは重ねずに手元はこれ1本でいくのが、ジャケットの知的さを損なわない適正バランス。
▲フレアシルエットが今どきのやわらかな印象をつくります。
Check4
なじませカラーの靴&バッグは素材のコントラストで「脱シンプル」をねらって
服はグレージュ・ピンク・白の淡色でまとめているから、小物もなじませカラーで品よく。同じトーンの淡色でも、もこもこのムートンとツヤありパテント…相反する素材感でワザを効かせると全身にぐっと奥行きが。トゥーマッチにならないアクセントってこういうこと。
解説:エディター/三尋木奈保
シンプルベーシックを得意とする人気エディター。奇をてらわない、それでいて細部までこだわりのある着こなし提案に多くのファンが。コラボアイテムも発売するたび大好評。
●この特集で使用した商品の価格はすべて、本体(税抜)価格です。
2017年Oggi10月号「思わず二度見! 素敵なシンプルって“◯◯すぎない”ことなんです」より。
撮影/倉本ゴリ(Pygmy Company/人物)、坂根綾子(静物) スタイリスト/渡辺智佳 ヘア&メーク/笹本恭平(ilumini.) モデル/小林サラ 構成/三尋木奈保
再構成/Oggi.jp編集部
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