大切な会議やアポイントメントがある日、無難なスーツや今までと同じジャケットについ手を伸ばしていませんか? 自分を語れる「新しい仕事服」、Oggi世代が参考にしたい憧れのあの人に、リアルなプレゼン服を聞いてみました。
根本久仁子さん(PLSTプレス)の「自分をプレゼンする服」
シンプルだけど華がある、大人のおしゃれのお手本! なPLSTのプレス、根本久仁子さん。
「職業柄、シーズンのトレンドは積極的に取り入れるようにしていますが『トレンド第一主義』だと、どこかきつい印象を与えてしまうような気がして。それよりも、多くのファッション関係者をおもてなしするホスト役ということもあり、ジャケットを取り入れたフォーマルスタイルが仕事服の基本です。それこそ、PRを始めた20代のころは頼りにされたい願望が強く、常に隙のないフォーマル一辺倒でした。ですが、年齢を重ね、『カジュアルな抜け感』がお相手の緊張をほぐすこともある、ということに気づいてから、T.P.O.に合わせてカジュアルとフォーマルの比重を変えるようになりました。最近は、シンプルな色味&辛口スタイルを『根本さんっぽいね』と言ってもらうことも多くなり、私らしいプレゼン服がようやくわかってきたような気がしています」
根本さんのプレゼン服ルール・3
[1]自分らしくいられるパンツが基本
[2]カジュアル要素を加える
[3]キリッとしたい日はジャケットに頼る
PLAN1|外部の方と打ち合わせ
ブランドイメージを伝える場ではカジュアル度を強めて
「顔見知りの方との打ち合わせの場では、『PLST』の世界観をプレゼンできるカジュアルテイストの比重が大きくなります。とはいえ、お客様をお迎えする立場。ジャケットをサラッと肩掛けするだけでも「身を引き締めて仕事してます!」というのが伝わるかなと思い、毎度登場させています。逆にジャケットが合わないカジュアル服はあまり着ないかも。」
JACKET・KNIT・PANTS/PLST
BAG/IACUCCI
「白ニット×デニムという大好きな組み合わせも、ジャケットをはおることで年相応の大人っぽさになるので、ウイークデーに登板させることも少なくありません。小物で季節感とトレンドを表現」
紺ブレLOVEなんです
Instagram(@nemochi0517)でも、ジャケットスタイルの私服が多数登場しています。
PLAN2|展示会
きちんと感が必要な日は今っぽい形&柄のセットアップスーツが基本
「プレスのお仕事でいちばんきちんと感が必要とされる展示会。幅広い職業&年齢の方にお会いするので、セットアップスーツが間違いない、と勝手に思ってます(笑)。職種柄、無難な着こなしは避けたいので今シーズンらしい要素はシルエットやディテールで取り入れるのがお決まり。」
JACKET・KNIT・PANTS/PLST
SHOES/Manolo Blahnik
ライトベージュもお気に入り!
「ブリティッシュテイストが気分の今シーズンは、チェック柄のセットアップスーツで。インナーはブラウスではなくカーディガンを1枚で着て、ジャケットの堅さをくずしてみました」
PLAN3|撮影立会い
撮影現場になじむキャメル×カーキをコンフォートなスタイルで
「撮影現場ではスタッフの気が散るといけないから、明るい色は身につけないのよ」との、先輩からの教えもあり、黒子とまではいかずとも、できるだけ色数をおさえたベーシックカラーの服装を心がけています。動き回ることが多いので、アクティブ感を加えつつカジュアルが行きすぎないよう、きれいめな印象は残して」
COAT・KNIT・PANTS/PLST
BAG・SHOES/Céline
「ハンサムなスタイルをアースカラーでまとめたこの装いは、自分らしくてトレンドも感じる、秋にぴったりのカジュアルドレスアップ。足元はスニーカーではなくレースアップをセレクトし、きれいめ感を漂わせて」
リップは濃い色がポリシー! シーンによって使い分けます
ボーイッシュやシンプルがコアとなる私の持ち味を活かしてくれるシャネルの濃い口紅。洋服に合わせて赤(#444)、ピンク(#37)、オレンジ(#182)を使い分け。
●この特集で使用した商品の価格はすべて、本体(税抜)価格です。
2018年Oggi11月号「素敵なあの人の『自分をプレゼンする服』」より
撮影/須藤敬一 ヘア&メイク/秋山 瞳(PEACE MONKEY/笹川さん分)、沼田真実(ilumini./根本さん分) 構成/大椙麻未
再構成/Oggi.jp編集部
笹川友里さん
TBSアナウンサー。2013年に大学卒業後、TBSに入社。ADを経てアナウンサーへ。『王様のブランチ』(土曜 9:30~)『人生最高レストラン』(土曜 23:30~)など多数の番組を担当。シンプルでセンスのいいファッションと、親近感のある自然体な笑顔が魅力。