スタイリスト入江未悠が考える2018秋トレンドとは?
「トラッドやクラシカルなテイストに、構築的なフォルム、エコファーやメタルプレートといった旬の素材などでキレを与え、かっこいい女性らしさをプラスする着こなしが気になっています。
色のトレンドは、レッド、ボルドー、パープル、くすんだピンクに、ベーシックカラーならブラウン系にベージュと、赤味のあるカラーのアイテムやコーディネートを展示会や各ブランドのルックで多く見かけました。
【ダイアナのパンプス】と言えば、通勤スタイルにお馴染みのアイテムでありますが、トレンドキーワードを意識して選べば、ワードローブのさらなる強い味方になってくれるはず。今季のさまざまなラインナップの中でも、特におすすめの3タイプをこれから紹介させていただきます」(入江さん)
「ニュアンスカラーパンプス」で女っぷりをあげる
入江さんがセレクトする理由
「女性らしく背筋の伸びるヒール靴は、時代に左右されない普遍的な魅力を携えています。活動的な夏場にぺたんこサンダルやスニーカーで過ごされていた方は、秋の訪れとともにハイヒールのパンプスで女性らしいおしゃれに回帰するというのもステキです。このシューズの大きな特徴は
■足入れした際によくわかる『美脚力』。
■スエードの絶妙な発色。
9cmヒールと、お仕事靴の中では高めの設計ながら、国内ブランドの強みである日本製の木型が、安定感と足入れの心地よさ、疲れにくい構造をキープ。お仕事の場でもおしゃれを楽しみたい女性にぴったりの逸品に仕上がっています」。
「ニュアンスカラーパンプス」の着こなしアイデア
「トラッドなネイビーのダブルジャケットとチェック柄のスカートに、肌なじみの良いくすんだピンクのパンプスが抜け感を発揮。スエードの質感がやわらかで女性らしい雰囲気を漂わせてくれるから、好印象も狙えます。美しいパンプスのシルエットは今どき感を携えつつ、くだけた印象にはならず、程よく女っぷりと旬感を高めてくれるはず」。
靴[上の写真と同じ]¥14,500・バッグ¥40,000(ダイアナ 銀座本店〈ダイアナ〉) ジャケット¥26,800(グランカスケードインク〈グーコミューン〉) スカート¥15,000(MICA&DEAL 恵比寿本店〈MICA&DEAL〉) メガネ¥48,000(DITA 青山本店〈DITA〉)
カラーバリエーションもCHECK!
定番人気の9cmヒールパンプスが、より改良され新発売。横から見た際のシルエットが特に美しくなるよう計算し尽くされた木型は、「スティレットヒール」と呼ばれる細いヒールにシャープなポインテッドトウが特徴。なめらかな質感が美しい「シルキースエード」レザーは、「まさにこれが欲しかった!」と、膝を打つほど美しい色出しが実現。
こなれ感は「チャンキーヒールパンプス」で取り入れる
入江さんがセレクトする理由
「一度履くと歩きやすくてやみつきになってしまうチャンキーヒールはここ数年で大人の女性の足元にも定番化しました。特徴であるモードな太パンプスは、シンプルな着こなしの方ほどアクセントとして扱いやすく、通勤の着こなしにも取り入れてもらいたい一足です。このシューズは
■太すぎないチャンキーシルエット。
■5cmヒールでスタイルアップが叶う。
と、立ち姿の美しさを重視するダイアナのこだわりが凝縮されたつくり。チャンキーヒールに初めてトライする人にもぜひおすすめしたいモデルです」。
「チャンキーヒールパンプス」の着こなしアイデア
「きれいめの黒のスティックパンツに、今季トレンドのエコムートンのアウターをトッピング。さらに上級感を出すなら、ソックスを合わせてカジュアル上手を演出するのも新鮮です。足元をチャンキーヒールパンプスに変えるだけでグッとこなれ感がアップするから、トレンドのアイテムがすんなり自分のモノにできるんです。アフター7にお出かけの予定がある日などにぴったり! 今回はトレンドカラーのパープルをチョイスしましたが、ベーシックカラーでももちろん同じ効果が楽しめますよ」。
靴[上の写真と同じ]¥13,500(ダイアナ 銀座本店〈ダイアナ〉) ブルゾン¥24,000(ファスサンファール〈ブラーミン〉) パンツ¥18,000(カイタックインターナショナル〈ヤヌーク〉) ソックス¥1,000(Tabio)
カラーバリエーションもCHECK!
スッと細身のトウに後ろ姿がすっきり見える太すぎないチャンキーヒールは、“チャンキーヒールデビュー”を狙う人にオススメしたいきれいめシルエット。安定感・歩きやすさに定評のある本来の特徴に加え、5cmのヒール設計が美脚見えも配慮。カジュアルな着こなしはもちろん、トラッドな着こなしでは、シャープすぎないレディでかわいらしい足元を演出してくれる。
フェミニン派は「プレート付きパンプス」でクラスアップを
入江さんがセレクトする理由
「トレンドキーワードにも挙げたトラッドなムードをパンプスで取り入れるのも一案、そんなときはこちらのプレート付きパンプスを。トラッドな着こなしは通勤服とも相性が良く、手持ち服とも合わせやすいのが嬉しいところ。ローファーまでいくとコーディネートのハードルを高く感じますが、パンプスなら安心です。
プレートがコンパクトなことで
■キレよくほっこりしない。
■さりげない華やかさを加算できる。
から、フェミニンな着こなしが好きな女性でも甘過ぎず大人っぽく着こなせるデザインに仕上がっています」。
「プレート付きパンプス」の着こなしアイデア
「女性らしい雰囲気を楽しみつつ、品のある大人の雰囲気を漂わせることができるプレート付きのパンプスに、トレンドカラーでありトラッドな雰囲気抜群のレッドのカットソーを合わせて。シンプルな中に華やかさがある着こなしは、会社帰りのデートや女子会にも◎です。また、このパンプスのチェック柄は大柄すぎないのでモノトーンのパンプスを履いている気持ちで着回しが効くのも嬉しいポイント!」。
靴[上の写真と同じ]¥16,500・バッグ¥13,000(ダイアナ 銀座本店〈ダイアナ〉) プルオーバー¥10,000(ザ テント 代官山店〈マルシャル・テル〉) スカート¥15,000(MICA&DEAL 恵比寿本店〈MICA&DEAL〉) イヤリング¥4,500(フィルム〈ダブルスタンダードクロージング〉)
カラーバリエーションもCHECK!
メタルのプレートが女性らしい丸みのあるシルエットにキレを与えているのが最大のポイント。プレートのコンパクトなサイズ感は華やか過ぎずシンプル過ぎない絶妙な大人のバランス感を実現する。(チェック柄のみシルバープレート。ほかはゴールドです)。
撮影/藤原 宏(pygmy company/人物)、五十嵐美弥(静物) ヘア&メイク/桑野泰成(ilumini.) スタイリスト/入江未悠 モデル/愛甲千笑美 構成/村上花名(本誌、Oggi.jp)
●この特集で使用した商品の価格はすべて、本体(税抜)価格です。
スタイリスト 入江未悠
ライター、スタイリストのアシスタントを経て、2003年にスタイリストとして独立。大人の甘さを引き出すきれいめコーディネートに定評があり、ファッション誌をはじめ、広告、イベント出演、アクセサリーのディレクションなど幅広く活躍中。