理想の仕事服は、シーンに合っていて、信頼感を感じる、ひとつ差のつく大人っぽい雰囲気。「きちんとキレイ」に働く先輩が、ここぞ! の仕事でどんな配色を選んだか、潜入取材してきました!
「Shizuka Tasuno Studio」代表取締役・辰野しずかさん(34歳)
1983年、東京都生まれ。イギリスのキングストン大学プロダクト科を主席で卒業。2017年に自らの会社を立ち上げ、生活用品からファッションアイテムまで、さまざまなプロダクトのデザインやブランディングを手がける。2016年ELLE DÉCOR日本版「Young Japanese Design Talents」賞など、受賞多数。公式ウェブサイト:www.shizu katatsuno.com
ある日の仕事服
「gogaku」のネイビーシャツを愛用中。播州織ならではの、深みのある青の色出しにひと目ぼれしました。×グレーで落ち着いた雰囲気に。飛行機や新幹線など、場所によってはエアコンが効いて寒い場合もあるので、薄手のタイツを合わせるのが習慣に。
透明感、知性、上品さ。すべてをあわせもつ色が青
「私が今、心を惹かれるもののひとつが、海や空、水などの自然界の涼やかなブルー。それを写し取ったような澄んだ青や、それに調和する透明感のある色調を入れてデザインをすることも増えてきました。仕事のときに着る服も、そのプロダクトたちと調和するブルーがメインに。そこに軽やかな無彩色であるグレーや白を合わせることで、ブルーの存在感を際立たせています。月に数回、日本全国さまざまな地域の工芸メーカーさんに足を運び、実際に作業している工房や工芸品に触れてその魅力を確かめ、新アイテムの開発・デザインをします。そこで会う方は年上の方がほとんど。落ち着いて誠実に見えるブルーは、そういう場面でも頼りになります」
メーカーさんとの打ち合わせは、少しキレイめを意識して
「夏の涼」をコンセプトにした日本工芸ブランド「KORAI」。5月30日に日本発売開始。
一昼夜おくだけで水がまろやかになる、備前焼のウォーターカラフェ「hiiro」。手元に光るブレスレットやリングも、辰野さんの作品。水に強い箔アクセサリーの「HAQUA」。
高田佳代子さんの仕事DAYのタイムテーブル
08:30 起床
自宅とオフィスが近いうので、歩いて出勤しています
10:00 出社
メールや上がってきたサンプルをチェック。
13:30 メーカーさんと打ち合わせ
新作のデザインやコンセプトをもって出かけます。
21:00 帰宅
夕食をとり、ストレッチをして心と体をほぐして。
25:00 就寝
高田さんへの1問1答
Q1:座右の銘は?
A:臨機応変
Q2:尊敬する先輩は?
A:皆川明さん。
Q3:仕事に欠かせない相棒的アイテムは?
A:「acrylic」のバッグ。ものづくりの現場は汚れがちだけど、素敵なものが欲しい。そんな気持ちを満たしてくれたのが「acrylic」のバッグ。防水加工がしっかりしていて、建材などを素材にしたコンセプトも好み。
Oggi7月号「配色美人な先輩10人の現場スタイル」より
撮影/野口貴司(Sandrago/椿原さん、山口さん、遠藤さん分)、中田陽子(MAETTICO/稲木さん、宮島さん、神山さん分)、HIJIKA(SIGNO/松田さん分)、トヨダ・リョウ(樋口さん、高田さん、辰野さん分) ヘア&メイク/宮寺真悠(稲木さん、山口さん、神山さん、高田さん分)、山口千佳子(air-OSAKA/松田さん分)、塩田勝樹(SUI/樋口さん、宮島さん、遠藤さん、辰野さん分) デザイン/Permanent Yellow Orange 構成/大椙麻未、菊谷まゆ(本誌)
再構成/Oggi.jp編集部