仕事服は色選びで差が付く時代
実際、今、仕事服はどうなってる? 読者からリアルな声を聞き取り調査し、素敵な先輩見えするこれからのドレスコードと配色ルールについて考えてみました。20代までと30歳以降はどう変わる? どう変えたい? 服の選びではなく、色の選びがあなたの印象を決めるのです!
まずは仕事服の現状をOggi世代100人にリサーチ!
Q1.仕事服、20代のころと今で変化はありますか?
YES 62%
NO 38%
ちなみにどんな変化が?
・カジュアルな服もOKになってきた
・着られる色の幅が広がってきた
・アフター7の予定によって服を選ぶ余裕も
オフィスで着られるアイテムも色も変わってきたことが判明!
「変化があった」と答えた人の100%が「20代のころと比べてオフィスコードはゆるくなってきた」と回答。カジュアルデーを設けている会社も増えてきて、きちんとして見えていれば、カラースカートや黒デニムなど、今までは休日用だったアイテムもOKになってきている模様。ただ、カジュアルすぎて清潔感のないものや、子供っぽく見えるものは、依然としてNG。
OKになってきたアイテム
✔︎ カラースカート
✔︎ 黒デニム
✔︎ バックシャンニット
✔︎ 透けブラウス
✔︎ 黒ワイドパンツ
職種によりOK
✔︎ 黒Tシャツ
✔︎ キレイ色コットンパンツ
✔︎ ロングカーデ
✔︎ ベージュスーツ
✔︎ ダンガリーシャツ
まだ厳しい!
✔︎ ダメージデニム
✔︎ ナイロンパーカ
✔︎ カラフルボーダー
✔︎ ロゴTシャツ
✔︎ 派手柄ワンピース
Q2.オフィスの服装で大切にしていることは?
1位 清潔感
2位 きちんと感
3位 上品さ
オフィスでの服装がカジュアル寄りになってきているとはいえ、そこはやはり仕事の場。清潔感やきちんと感など、キャリアを重ねた社会人として恥ずかしくない、信頼される装いである、ということは変わらず重要。
Q3.お仕事服はだれの目線を意識して選ぶ?
だれの目線を意識するか、という問いには、仕事の評価に直結する、取引先や上司と答えた人が多数。好きなものを自由に着る、という人は1割ほどで、仕事服は〝好き〟よりも〝人からどう見えるか〟でコーディネートすることが多いよう。
Q4.20代のころの仕事服のベーシックカラーは?
1位 黒
2位 白
3位 グレー
先輩たちの多くからも「経験値の足りていない20代は、そのぶんをかっちりして見える色の服を着ることでカバーしていた」という声が。信頼感があって大人っぽく見える色が、メインカラーになっていた。
Q5.今のあなたの仕事服のベーシックカラーは?
1位 ネイビー
2位 ベージュ
3位 白
キャリアを積み、仕事に慣れてきた30歳以降の色選びに変化が。ネイビーやベージュなど、清潔感やきちんと感がありながら、より洗練されて見える色の登場率がアップ。威圧感が出
ないよう、あえて優しい色を選ぶ人も。
読者の「仕事服」の悩み、リアルな声
仕事服の幅が広がってきている今、「何をどう着る?」の悩みは複雑に!
「華やかさも忘れたくないけど若づくりとも思われたくない」(商社内勤・36歳 K・Tさん)
「後輩と一緒に初めての現場へ打ち合わせに行くと、だいたい後輩に先に名刺を渡される。先輩感が足りていないのはカジュアルすぎるから…?」(WEBデザイナー・32歳 K・Eさん)
「基本ダークカラーのスーツの毎日で、どうすれば素敵でおしゃれに見えるかがわかりません」(不動産関連会社営業・30歳 Y・Kさん)
「『きちんと』を意識するとただただ堅く、年齢のせいか迫力や威圧感が出てしまう気が…。怖がらせたいわけじゃないのに(汗)」(通信系会社企画職・35歳 M・Kさん)
「黒ジャケットなど定番のものを着ると同僚とかぶることが多い」(メーカー営業・34歳 F・Tさん)
「職場のドレスコードはゆるくなってきているけれど、どの色までが通用するのか手探りです」(フラワーコーディネーター・31歳 M・Sさん)
→その悩みは、着る「服」じゃなく色で解決できるんです!
自分自身が年齢を重ねたこと、仕事をとりまく社会環境が変わったことで、仕事服にも変化が。それでも、たとえば営業職ならジャケットは着るし、ただカジュアルにすればいいわけでもない。「きちんと大人に見える」ことは変わらず大切にしながらも、素敵な先輩に見える。それは、基本のアイテムを替えるのではなく、色選びを洗練させることで叶えられるんです!
色選びで素敵な仕事服Answer配色
「きちんと&洗練されて見える」を叶える、優しげトーン配色と意志を感じるビビッド配色。なりたい自分の印象に合わせて選びたい!
配色1「大人の淡色グラデーション」
ダークカラーの鎧を脱いで淡グラデ配色で余裕を漂わせる。ほんのり感じられる肌感が、女っぽく涼しげ。ツヤのあるグレーキャミソールは、透け感を品よく盛り上げる名脇役。素材感をMIXすることで、淡色グラデーションに奥行きが。
ブラウス¥16,000(L’AVENTURE martinique〈ラヴァンチュール マルティニーク〉) キャミソール¥19,000(サンスペル 表参道〈サンスペル〉) パンツ¥16,000(martinique Le Conteルミネ新宿店〈マルティニーク〉) バッグ¥78,000(ビームス ハウス 丸の内〈ザネラート〉) 時計¥35,000(H.P.FRANCE〈INDUNA〉) ピアス¥12,000(アガット〈agete〉) リング¥28,000(SILVER SPOON)
配色2「鮮やかなパープルを差し色に」
名刺がわりの差し色をつかって、ときに大胆に攻める姿勢も必要。甘いパステルカラーを卒業して、鮮やかなパープルで大人の自身を。自分のベーシックカラーから繫がる色なら、スパイスカラーもしっくりはまる。ネイビーを軸にパープルやジェイドグリーンを掛け合わせて、印象的な配色へ導いて。
プルオーバー¥9,500(ビームス ハウス 丸の内〈デミルクス ビームス〉) スカート¥28,000(l’heritage martinique〈レリタージュ マルティニーク〉) バッグ¥19,800(ショールーム セッション〈YAHKI〉) 靴¥42,000(アングローバルショップ 表参道〈ネブローニ〉)「WOUTERS&HENDRIX」のピアス¥31,000・「SERGE THORAVAL」のバングル¥18,000・「IOSSELLIANI」のリング¥39,000(H.P.FRANCE)
Oggi7月号「仕事服は色選びで差が付く時代!」より
撮影/酒井貴生(aosora) スタイリスト/金子 綾 ヘア&メイク/木部明美(PEACE MONKEY)モデル/土屋巴瑞季 撮影協力/東京ミッドタウン日比谷 デザイン/Permanent Yellow Orange 構成/菊谷まゆ(本誌)
再構成/Oggi.jp編集部