理想の仕事服は、シーンに合っていて、信頼感を感じる、ひとつ差のつく大人っぽい雰囲気。「きちんとキレイ」に働く先輩が、ここぞ! の仕事でどんな配色を選んだか、潜入取材してきました!
フジテレビジョン アナウンサー椿原慶子さん(32歳)
1985年、兵庫県生まれ。大学卒業後フジテレビジョンに入社し、現在は「プライムニュースα」(23:40~24:25/月~木)にてメインキャスターを務める。入社当初から報道を志望し、現場取材の経験を重ねて現在に至る。現場にかける情熱は人一倍で、スタッフからの信頼も厚い。
ある日の仕事服
ワンピースはハリのある素材感のものに。女性らしさにきちんと感が加わります。太めベルトのウエストマークで、単色のワンピースにメリハリを。足元にパテントのネイビーパンプスを合わせて、ぼやけがちなベージュを引き締めています。
「一人前に見せたくて、20代は上下真っ黒スーツでした」
「現在は4月から新しく始まった『プライムニュースα』という深夜帯のニュース番組を担当していますが、それまでは現場畑が長かったんです。若い女性ということで取材相手に信頼してもらえないかもしれない、とか、不安な気持ちがどこかにあったのかな。いつも黒や紺などダークカラーのスーツを着て、不快感を与えないように、少しでも大人に見せたいと武装していました。隙のないスーツスタイルから変わってきたのは、スタジオでの仕事が増えてきた30歳前後から。きちんとして見えること、という大前提は変わりませんが、視聴者の皆様や一緒に仕事をするスタッフの目線を意識するように。ピシッとすることもときに必要ですが、相手に窮屈な印象を与えてしまうこともあるので、場面によっては女性らしいやわらかなベージュのような色を着てもいいのかなと思えたんです」
キャリアを重ねて柔和な上品さのあるベージュを着られるように
「キャリアを重ねたことで、服の色で背伸びをしなくても大丈夫という自信が生まれてきたことも大きいかもしれません。『プライムニュースα』はスーツの男性の出演者が多い番組なので、男性があまり着ない明るい色、という視点でも、ベージュはもってこい。きちんと上品で、でもかしこまりすぎない優しい雰囲気もあるので、一日の終わり、仕事で疲れていても、今日の出来事や社会の動きを知っておきたい、という皆様に、気構えることなく観ていただけたらうれしいです」
スーツやシャツの男性スタッフたちとの打ち合わせもベージュで和やか。
椿原慶子さんの仕事DAYのタイムテーブル
10:30 起床
新聞を読んだりニュースを見たり。ときには友人とランチに出かけることも。
14:00 お昼寝
深夜の生放送にピークをもってくるため、ここで休息。
18:00 出社
着替えやメイクをして、オンエアに向けて準備を。
19:00 全体会議
今日放送するニュースに関してミーティングをします。
23:40 「プライムニュースα」O.A.
ニュースの順番が予定と変わったり、目まぐるしい時間!
27:00 就寝
放送後に反省会をして帰宅。わりとすぐ寝ています(笑)。
椿原さんへの1問1答
Q1:座右の銘は?
A:艱難(かんなん)、汝を玉にす
Q2:尊敬する先輩は?
A:安藤優子さん
Q3:仕事に欠かせない相棒的アイテムは?
A:取材ノート。入社4年目で一度、自分の中で大きな挫折をしたことがあって。それ以来、ささいなことでも見逃さずひとつひとつを大切にしようと思い、気になったことを常にメモする小さなノートをずっと持ち続けています。
Oggi7月号「配色美人な先輩10人の現場スタイル」より
撮影/野口貴司(Sandrago/椿原さん、山口さん、遠藤さん分)、中田陽子(MAETTICO/稲木さん、宮島さん、神山さん分)、HIJIKA(SIGNO/松田さん分)、トヨダ・リョウ(樋口さん、高田さん、辰野さん分) ヘア&メイク/宮寺真悠(稲木さん、山口さん、神山さん、高田さん分)、山口千佳子(air-OSAKA/松田さん分)、塩田勝樹(SUI/樋口さん、宮島さん、遠藤さん、辰野さん分) デザイン/Permanent Yellow Orange 構成/大椙麻未、菊谷まゆ(本誌)
再構成/Oggi.jp編集部