塩野瑛久とサスペンダー
さまざまな役を演じ分けることから、“カメレオン俳優”とも呼ばれる、塩野瑛久さん。毎回テーマを設けて魅せるファッションはもちろん、Oggiの読者世代として塩野さんが等身大に語るインタビューが人気の本連載が今回で最終回を迎えることになりました。最終回は、塩野さんからのリクエストで決めたファッションテーマで撮り下ろしました。お知らせもあるので最後までお見逃しなく。

【Theme#33 サスペンダー編】
――最終回のテーマは「サスペンダー」。塩野さんのリクエストで決まったテーマでしたが、いかがでしたか?
僕は70’sの格好が好きで、サスペンダーをリクエストしました。僕のリクエストどおりのムードは拾いつつ、シャツがアシンメトリーになっていてクラシックとモードの間っぽい雰囲気のスタイル。サスペンダーは私物でも持っていますが、最近はなかなか使う機会もなくて。私服では基本はシンプルなスタイルが多くて、黒のサスペンダーにシャツを合わせたり、Tシャツを合わせたり。Tシャツにサスペンダーをつけて、シャツを羽織るときもあります。柄シャツにアクセントでつけることもあったかも。でも、最近はきれいめなセットアップで出かけることがないので、つける機会が必然的に減っちゃっていたところでした。
今回のスタイリングみたいに、ジャケットの隙間からチラッと見えるのって素敵ですよね。最近はあんまり使っていないアイテムでしたが、久しぶりにまたサスペンダーのコーディネートがしたい欲が出てきました。でもそう考えるとやっぱり好みって変わらないものですね(笑)。僕はトレンドより自分の好みで着る服を選ぶので、余計にそう思うのかもしれません。

――2年9か月にわたりいろんなファッションアイテムに挑戦していただきましたが、塩野さんらしいアイテムを3つ挙げるとしたら?
スウェット、アイウェア、帽子。スウェットは楽ちんだからよく着るし、好きなアイテムです。なんか抜け感があるのがよくて。シンプルなデザインでライトグレーのスウェットが一番好きです。シンプルだからこそ、オーバーサイズは選ばず、パンツなら裾にゴムが入っていない、フーディなら袖の膨らみがボリューミーなほうがいい、フードは大きめ、など選びのこだわりももちろんしっかりあります。
アイウェアはいろんなデザインを持っていますが、どこへかけて行ってもいいお気に入りは黒縁メガネ。1本持っているとどこにでもかけていけるのでいいですよね。ちょっとゴツめのデザインのほうが好き。でも、トレンドのリムレスはなんとなく避けちゃっているかもしれません。

―― でも似合いそうだから衣装で提案されることもあるんじゃないですか? いや、まぁ絶対似合うんですけど……って冗談です(笑)。流行っているからあまり気分が乗らないのかもしれません。もしかすると僕が帽子をかぶるイメージがあまりないかもしれませんが、実はワードローブに帽子が多くてサングラスと同じくらい持っています。レディースのデザインを選んで買うこともあります。いろんなデザインを持っていて、夏はツバのないどんぐりハットも被っていましたし、冬によく被るのが耳あて付きのタイプ。今は短髪なので、この秋は被りたい帽子もまた変わるかもしれません。

――誕生日や仕事の節目などに自分へのご褒美でバッグや時計などを購入する人も多いですが、塩野さんがそういったタイミングで手に入れた思い入れのあるものは?
意外とそういう節目に自分にご褒美を買うことって少ないかもしれないです。ずっと探していてやっと見つけたというだけで節目で買ったものではないですが、思い入れのあるものはソファーですね。ずっと座椅子的なものを使っていたのですが、2年前に一目ぼれしたソファーを買って大切に使っています。そういう気に入ったものが見つかるまで適当にしてしまうところもあって…(苦笑)。色や機能性が気に入って決め手になりました。

――憧れの人や影響を受けた人は?
どの方にもそれぞれにいいところがあって、いろんな方からいい影響を与えてもらうことが多いんです。結局いくら憧れて同じように振る舞っても、自分というフィルターを通したら、またそれが別のものになってしまうから、あんまり夢と幻想を追いかけないようにしているかもしれません。
――連載開始当時から2年9か月。ご自身のパーソナル面で変化を感じたことは?
より一層、ひとつひとつの出会いを大事にするようになりました。僕はこれまでいろいろな道を歩んできたので、応援してくれている皆さんを少なからず振り回してしまったような思いもあります。でも、一緒に冒険し、僕の人生を見届けていただいているような気持ちでもあるんです。一瞬一瞬、そのときに全力を出してきたつもりですが、今後も身を引き締めて、昔から好きでいてくれている方、そして最近好きになってくださった方、すべての方ににこの先もエンターテインメントを届けていきたいです。そんな中、11月に出演する「2026年劇団☆新感線46周年興行・冬公演 いのうえ歌舞伎『髑髏城の七人 LAST STAND』」 は俳優を始めるきっかけになった作品。出演の機会に恵まれ、塩野瑛久としての役者としての道のひとつの到達点みたいなもの見せられたのかなとも思いますし、これから公演でその結果を見ていただくことになります。僕の活動を応援してくださっているみなさんに、ひとつひとつ階段を積み重ねていく姿をしっかりとお見せできるよう、原点回帰する気持ちで頑張ります。
ジャケット¥15,400(Sian PR〈AIVER〉) その他/スタイリスト私物
【お問い合わせ先】
・Sian PR 03-6662-5525
撮影/谷口 巧(スチール)、川岸郁弥(ムービー) スタイリスト/川﨑玲美(TRON) ヘア&メイク/奥平正芳 構成/佐々木怜菜、岡野亜紀子

【撮影現場ビハインド♡ 〝しおらしい〟取材メモ】
・これから手に入れたいものを尋ねると、「最近台本をペーパーレスに移行したので、タブレットがほしいです。紙のほうが覚えやすいとも思ったのですが、現場の制作の人はみんなタブレットでやっているのでそろそろほしいなと。共演者の方で、自分のセリフだけを消せる機能を使っておられて、押したらパッて消えてもう一度押すだけで表示されて便利そうだなと思ったんです」。
・今回の衣装は片袖がノースリーブになっているアシンメトリーなデザイン。ジャケットを肩がけしての撮影では、腕の見える具合を「これくらいだときれいですか?」と撮影チームに確認しながら、完璧なポージングで素敵なカットを連発。まさに最終回に相応しい塩野さんの魅力溢れる写真が撮れました。
〈読者の皆さまへお知らせ〉
2年9か月にわたり、『あきじかん』をご愛読いただき、誠にありがとうございました。 毎月連載を楽しみにしてくださった皆さまに感謝の気持ちを込めて、塩野さんと連載を振り返るアンコール記事を近日公開予定です。こちらもお楽しみに。

俳優 塩野瑛久
しおの・あきひさ/1995年1月3日生まれ。東京都出身。【公式Instagram @akihisa_shiono_official】どんな難役も演じ分けることから“カメレオン俳優”と呼ばれる実力派俳優で、話題作に多数出演。2024年は大河ドラマ『光る君へ』で一条天皇を熱演し話題に。近年は日韓制作のドラマ「魔物(마물)」、『終幕のロンド—もう二度と、会えないあなたに—』、『嘘が嘘で嘘は嘘だ』、『未来のムスコ』、『告白―25年目の秘密―』など注目作に出演。公開中の映画『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』、『SAKAMOTO DAYS』、『マジカル・シークレット・ツアー』、『ラブ≠コメディ』のほか、『すべて真夜中の恋人たち』(11/13)が公開予定。また、11月からは「2026年劇団☆新感線46周年興行・冬公演 いのうえ歌舞伎『髑髏城の七人 LAST STAND』」にて劇団☆新感線に初参加予定。ファッション好きとしても知られ、センスのよさから数々のファッションイベントなどに呼ばれる今、まさに旬の人。オフィシャルファンクラブ『Akihisa Shiono Official Fanclub』( https://akihisa-shiono.com/ )を開設。2024年1月より、Oggi.jpでファッション連載を開始。



