無意識にやってしまうクセは“人の目をじっと見てしまうこと”

2023年10月に放送され、女性からの多くの共感を集めたドラマ「推しが上司になりまして」。原作の「推しが突然上司になるラブコメ」「推しとファンとの夢の恋」「キラッキララブコメ」の魅力はそのままに、設定も役柄も職業も年齢も違う、前作とは異なる世界線の胸キュン不可避のじれきゅんラブコメディー作品・ドラマ NEXT「推しが上司になりまして フルスロットル」(テレ東系/10/8(水)深夜24時30分~)が放送決定!鈴木愛理さん演じる主人公・南 愛衣の最推しで、上司となる年下イケメン・氷室/高代旬を演じる八木勇征さん(FANTASTICS)にお話をうかがいました。
――今回のオファーをもらったときの感想を教えてください。
“推し上司”は第一弾の放送当時、すごくおもしろいなと思いながら観ていたんです。そんな作品に自分自身が携われると決まり「あの世界観に自分が飛び込んだらどうなるんだろう」とワクワクしました。今回は続編ではなく、完全にオリジナルのキャラクター、ストーリーなので、また別軸の新しい“推し上司”として受け取ってほしいですね。僕たちもその気持ちで全キャスト、全スタッフ一丸となって撮影に臨んでいます。撮影も充実していて、放送が待ち遠しいです。この役はいろいろ振り切っているから、楽しみにしていただきたいです。

――どんなふうに振り切っているんでしょうか?
コメディシーンは動きや表情に合わせて、SE(効果音)を編集で付け足していただくんですよ。でも、そのシーンでの僕の動き次第でどんなSEが使われるのかが決まるので、動きの大きさや表情のバリエーションは、「細かく繊細にやる」というよりかは「オーバーに激しく」に徹するように意識しています。そのほうが演出が生きておもしろい仕上がりになると思うんです。
シーンによっては、監督から「こうしてみようか」と提案されることもありますし、僕から「もうちょっとここはコメディに振り切りたいです!」と相談することもあり、撮影方法も“フルスロットル”しているなと思います(笑)。

――旬にどういう印象を持っていますか?
台本をいただいて、最初は2.5次元俳優の世界から社長へと自分のフィールドを変えて活躍の幅を広げていく2枚目キャラなのかと思ったんです。でも、今回の設定はヒロインの愛衣よりも年下で、大人の女性から見たらどこかかわいげがあるんじゃないかなと思います。旬は俳優で “演じること”を職業にしてきた手前、会社を背負って“社長を演じる”ということを決意してから立ち振る舞いや言動は社長としてほとんど完璧に近いです。でも本来は、すごく正直で茶目っ気があって、年下らしいキャラクターなんじゃないかなと思います。俳優や社長として表に出ているときと、愛衣とふたりきりになったとき、昔からの友人など、自分の素顔を知っている人と過ごすときの表情のギャップは大きくつけていこうと監督と話し合いました。

――この作品では“推し”が重要なキーワードになっていますが、八木さんの“推し”と呼べる存在は?
ポケモン(ポケットモンスター)です! グッズは、クッションやスケボー、箸置きなどなかなか手に入らないものも集めています。新しく手に入れたものだと、吉野家さんとコラボのマスターボールのどんぶりがあるんですけど、今はそれをお茶碗にして食べています。コラボのアイテムはたくさんあるけど、できるだけ集めたいですね。そして願わくば、FANTASTICSのアパレルブランド「buddix(バディ)」で、ポケモンとコラボができたら…! Tシャツやセットアップ、キャップもいいなと思います。叶うことを願って、言ってみました(笑)。

――俳優のときのクセで愛衣に無意識にウィンクをしてしまうような茶目っ気のある旬ですが、八木さんがついしてしまうクセはありますか?
僕の場合は、人の目をじっと見てしまうんですよ。周りの人から「めちゃくちゃ人の目をちゃんと見るんだね」と言われることは、よくありますね。僕自身は特に支障はないのですが、相手の方が気まずいのか、目をスッと逸らされてしまい、自分が見てしまっていたことに気づくこともあります…(苦笑)。
――八木さんご自身が『こんな上司だったらいいな』と思う人物像はありますか?
ただ優しいだけじゃない人。間違っていたら叱ってくれて、辛いときや負けそうなときに寄り添い、一緒に泣いてくれるような上司だったら、最高だと思います。ちなみに、僕自身は社長には全く向いてないと思います(笑)。上司から仕事を指示されて、それを踏まえた上で自分なりにできることを考えて、よりよいものを目指していくほうが自分に合っていると思うし、好きです。

――氷室 旬は、俳優と社長の二足の草鞋ですが、八木さんもアーティスト・俳優としてご活躍されている中で、それぞれの活動でスイッチを切り替える瞬間はあるのでしょうか?
アーティスト業と俳優業でそこまで意識して切り替えている感覚は僕にはないですね。というのも、それぞれのいいところをもう一方でも応用できないかと常に考えながら働いているので、あえて分けないようにしています。でも、旬みたいに俳優業と社長業の二足の草鞋を履くことになったら、別業界すぎて思考を分けないとやっていけないから、僕には到底できないと思います…(苦笑)。それをこなしてしまう旬は本当にすごいです。
――マインドだけではなく、ツアーとドラマ撮影の並行など体力の面でもきっと大変だと思いますが、そういう面ではどうされていますか?
それで言うと、僕はめっちゃ体力があるのでその点で困ることはあまりないんです。神様ありがとうございます。そして産んでくれた母にもいつも感謝しています。
――撮影が続く日々のなかで、八木さんが“自分を整える時間”や“心が落ち着く瞬間”はどんなときですか?
おいしいものを食べているときとベッドに入る瞬間です。今から寝るぞ、というあの瞬間が本当に幸せですね。しっかり寝られなくても「1日が終わって、今から寝るんだ」という心情になれたら、結構リラックスできます。理想は、7時間眠れたらベストですが、5時間眠れると整いますね。

――では最後に、Oggiの読者は八木さんと同世代の働く女性です。ひと言メッセージをお願いします!
毎日お仕事を頑張ってらっしゃる中で、きっと皆さんにも推していることや好きなものがあると思うのですが、好きなものは推せるときに推したほうが絶対にいいと思います。推しがいる人生って当たり前じゃないですし、本当に素晴らしいことだと思うので、自分が納得できるまで推し続けたほうがいいと思います。それをまた仕事を頑張る糧にして、愛衣さんのようにどんどん突き進んでいただきたいです!
シャツ¥50,600(モールド〈チノ〉) タンクトップ¥24,200(アントリム〈レノマ パリス〉) その他/スタイリスト私物
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撮影/尾崎玲央(PEACE MONKEY)スタイリスト/中瀬拓外 ヘア&メイク/福田翠(Luana) 構成/佐々木怜菜、岡野亜紀子
ドラマ NEXT「推しが上司になりまして フルスロットル」
(テレ東系/水曜 深夜24時30分~)

©︎「推しが上司になりまして フルスロットル」製作委員会
アパレル商社・TAKASHIROの社⻑秘書として働く南愛衣(鈴木愛理)の推しは、ブレーク中のイケメン俳優、氷室旬(八木勇征)。仕事と推し活に生きがいを感じながら、楽しく潤った毎日を送っていた。ある日、社長の高代慶太郎(加藤茶)が突然倒れ、緊急入院してしまう。その後、旬が舞台を降板するというニュースも入ってきて…!絶望する愛衣の前に、顔を隠した不審者が現れる!その正体はなんと…!