名品に託すのは、目指すべき「私」の姿
何を手にして、何を使って、日々をどう過ごすか。その選択に自分らしさがにじみ出る。自分のあり方を意識し、模索することが、人一倍多いエグゼクティブ派。〝なりたい私〟をプロデュースしてくれる名品を、今こそ見つけてみませんか?

シャツ¥88,000・パンツ¥132,000(マディソンブルー) バッグ¥289,300・靴¥141,900(トッズ・ジャパン〈トッズ〉) 時計¥1,337,600(ジャガー・ルクルト) ピアス¥13,200(フォーティーン ショールーム〈サローネ サーティ〉) ネックレス¥20,900(八木通商〈ローラ ロンバルディ〉) リング[左手/2フィンガー]¥40,700(ショールーム セッション〈アサミフジカワ〉)
人気エディターに学ぶ!「仕事と名品」がある人生

エディター 三尋木奈保さん
メーカー勤務後、ファッションエディターに転身。ファッションと気持ちの関係性を繊細に表現したページづくりに支持が集まる。自らのおしゃれルールをまとめた著書『マイ ベーシック ノート』(小学館)はシリーズ累計18万部のベストセラーに。
「私のこれまでを振りかえってみると、『名品』の力にずいぶんと助けられてきたなぁと思います。大きな仕事をやり遂げた記念に買ったダイヤモンド入りのジュエリー時計。キャリアを重ねる半ばで自分の立ち位置に悩むとき、背中を押してもらうように手に入れたハイブランドのバッグ…。一生懸命仕事に打ち込んで、自分のお金で憧れを手に入れる。その事実が、自分の人生観を花開かせていくという逞しさや自信を、確かに育ててくれたと思うのです。
そして今、年齢を重ねるうちに気づいたのは、名品に寄せる気持ちが『こう見られたい』から『こうありたい』に変化していたということ。それを持つことでどんな自分でありたいか、理想とじっくり向き合って手に入れた名品は、大切に長くつきあうことで、驚くほど自分にしっくりとなじむようになる。かつての憧れが、いつしか私らしさをあらわす最愛の分身のような存在になるのです。それは私たちが、仕事もおしゃれも内面も、成長したという立派な軌跡。だから名品と歩む仕事人生は尊く愛しく、いつも背筋がぴんと伸びた自分でいられると思うのです。」
1|奥ゆかしい存在感
いつ、どこで、だれに会っても、品よくフラットな私でいたい。オフィスで仕事をするときも、クライアントのもとへ赴くときも、毎日のように携えている通勤バッグに求めるのも同じこと。何者でもないようで、確かな存在感がある。自己主張がないようで、豊かな表情がある。良質な素材と丁寧な手仕事によるラグジュアリーな引き算が、究極のデイリーバッグをつくりだす。

THE ROW
ミニマルを極めたアイテムに、洗練が宿る。〝THE ROW〟の美学を具現化したバッグは、理想の自分を求めるにふさわしい。優れた収納力を誇る幅広のマチ、耐久性と軽量性を兼ね備えた上質なディアスキン…その堅実な使い勝手を、ふっくらと丸みを帯びた美しいシルエットが覆う。そのバランスもまた、私たちの理想の姿。
バッグ[INDIA/26×39×14]¥727,100(ザ・ロウ・ジャパン〈THE ROW〉)
2|軽やかな行動力
ときに変わりゆく天候に合わせて形を変えるはおりに、ときにシンプルな装いに華やぎをもたらすアクセントに…変幻自在なストールが、私を軽やかな旅人にしてくれる。ゆっくりと過ごす時間の中で自分を見つめ直したり、美しい景色からインスピレーションを得たり。優雅でしなやかな一枚を手に取って、さぁ、旅に出よう。

HERMÈS
「大きな正方形」という意味の大判ストール、〝カレジェアン〟。カシミアとシルクが織りなす極上のテクスチャーが、旅先での繊細な変化もやわらかく包み込む。
ストール[カレジェアン『鞍職人の詩的な目録』/140×140]¥234,300(エルメスジャポン〈エルメス〉) ブラウス¥42,900(ザ シークレットクロゼット 六本木店〈シクラス〉) パンツ¥132,000(マディソンブルー) バッグ¥82,500(アマン〈ペリーコ〉) スーツケース¥226,600(リモワ クライアントサービス〈リモワ〉) 靴¥63,800(TOMORROWLAND〈NEBULONI E.〉) ブレスレット¥91,300(ショールーム セッション〈アサミフジカワ〉) リング¥31,900(イレーヴ〈イレーヴ〉)
3|凜と歩む王道
シアーな素材のブラウス、オーバーサイズのジャケット…季節とともに移りゆくトレンドを取り入れながらもいつだって変わらない軸を、自らの中心に据えておきたい。足を入れると背筋が伸びる、凜としたヒール靴。トラディショナルな佇まいのレザーローファー。王道の一足とともに歩む道、その足取りは美しく力強い。

MANOLO BLAHNIK
右|端正で女っぽい、色気のある出で立ち。そのセンシュアルな見た目からは想像できない、安定感のある抜群の履き心地。一度履いたら病みつきになってしまう、その美しさとフィット感こそが、名品の証。
靴[VARENNA/7]¥126,500(ブルーベル・ジャパン〈マノロ ブラニク〉)
TOD’S
左|モカシンシューズをベースにした、ほっそりと美しいフォルムの一足を、新たなモチーフ「バレッタ」が艶やかに彩る。タイムレスなアイテムもアップデートをはかりながら、今の私によりよく寄り添うものを。
靴[0.5]¥127,600(トッズ・ジャパン〈トッズ〉)
4|力強くきらめく意志
想いを込めたジュエリーを身にまとう。意志ある輝きがパワーをくれる。だけど、その強い想いも輝きも、だれかの思考を妨げてはならない。大切にしたいのは、だれかの目にとまることよりも、自分の目にとまること。さりげなくも、力強く。手元できらめきを放つくらいがちょうどいい。

Cartier
右|イエロー、ホワイト、ピンク…異なる3つのゴールドが光の環を描き出す「トリニティ」。そのアイコン誕生100周年を記念して生まれたクッションシェイプは、よりモダンに私たちの想いを受け止める。
リング[トリニティ/PG×WG×YG]¥605,000(カルティエ カスタマー サービスセンター〈カルティエ〉)
Tiffany & Co.
中|ブランドの頭文字を、大胆かつグラフィカルに。削ぎ落とされたクリーンなきらめきは、思いきりワイドな一本でそのオーラを感じたい。
リング[ティファニー T ワン/YG]¥451,000(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク〈ティファニー〉)
CHANEL
左|色褪せることのないブランドのシンボル、キルティングのパターンを刻んだリング。重厚感のあるラージサイズは、それひとつでリュクスなスタイルを完成させる。
リング[ココ クラッシュ/BG]¥676,500(シャネル カスタマーケア〈シャネル〉)
5|ミニマムな華やぎ
エグゼクティブという立場になって増えたものがある。会食、イベント、パーティ…それはエレガントなビジネスシーン。映え感のあるブラウスにも、きちんとしたジャケットにも、堅苦しくならず、そっと華を添えてくれる。レディライクで、華美すぎず、どこかドラマティック。大人の嗜みを理解したバッグが、ワンランク上の私へと導く。

DELVAUX
ベルギー王室御用達の老舗メゾンを代表する2WAYバッグ「クールボックス」。特徴的な平行六面体のフォルムは非常に軽く、両手をあけたい立食シーンにはショルダーバッグとしても使えるなど、品格とともに機能美を携える。インテリジェンスが香るたおやかな相棒が、どんなシーンでも私を支えてくれる。
バッグ[クールボックス ミニ/13×21×11]¥529,100(デルヴォー〈デルヴォー〉) ブラウス¥91,300(ドゥロワー 青山店〈ドゥロワー〉) パンツ[参考価格]¥154,000(ザ・ウォール ショールーム〈ジア スタジオ〉) ネックレス¥53,900(イレーヴ〈イレーヴ〉)
6|時とともに刻む信頼
時間を知るだけなら携帯電話を見ればいい。便利な機能が詰まったスマートウォッチだってある。だけど、名品と呼ばれる時計が刻むのは時間だけではない。メゾンの歴史やストーリー、つくり手たちの情熱…その重みに重なるのは、エグゼクティブとしての責任感。シーンに合わせて、重みを使い分けられる大人へと。

Jaeger-LeCoultre
スイスの伝統的な時計製造技術、そして端正なレクタンケース――1931年から長く世界中で愛される「レベルソ」コレクション。唯一無二のタイムピースを、スレンダーなフォルムとダイヤモンドの輝きで、よりリッチな方向に。
時計[レベルソ・ワン/SSケース×SSストラップ×DIA/40.1×20/クオーツ]¥1,337,600(ジャガー・ルクルト) シャツ¥66,000・パンツ¥52,800(ボウト〈バウト〉) バッグ¥53,900(エルディスト ショールーム〈プンティ〉) リング¥55,000(ショールーム セッション〈コールムーン〉)
自信を生みだす高揚感
鏡の前で今の自分と向き合う時間。気持ちも上がるラグジュアリーなスキンケアはいつかのご褒美ではなく、思いきって今の自分に。自らを慈しみながら、確かな投資をした分だけ肌は応えてくれる。美しく整った肌からにじみ出るのは、自分を肯定することで生まれる、内なる自信。

POLA B.A
右|ポーラの名だたるスキンケアラインの独自成分16種を贅沢に凝縮。弾力のあるハリ感と引き締め効果をもたらすブランド最高峰のクリームが、顔立ち印象までも変化させて。
ポーラ B.A グランラグゼ O 50g ¥132,000
GUERLAIN
中|ゲランの最高峰スキンケアとしての地位を確立した多機能エイジングケアライン「オーキデ アンペリアル」。肌本来の美しさを引き出し、濃密な潤いとなめらかなキメ、そして発光感をまとわせる。
ゲラン オーキデ アンぺリアル ザ クリーム N 50g ¥69,300
Clé de Peau Beauté
左|夜の肌のメカニズムに着目し、みずみずしい輝きで満たすハイパフォーマンスクリーム。深く優しい香りをまとったとろけるようなテクスチャーが、肌も気持ちも満たしてくれる。
クレ・ド・ポー ボーテ ラ・クレーム[医薬部外品] 30g ¥71,500
◆文中の[ ]内の数字はバッグ・メガネケース・パスポートホルダー・名刺ケースのサイズ[縦×横×マチ]、ストール・時計のケースのサイズ[縦×横]、靴の[ヒールの高さ]を表し、単位は㎝、時計は㎜です(編集部調べ)。また、[ ]内の英字はSS=ステンレススチール、YG=イエローゴールド、WG=ホワイトゴールド、PG=ピンクゴールド、BG=ベージュゴールド、DIA=ダイヤモンドを表します。
マディソンブルー TEL:03-6427-9228
ザ・ロウ・ジャパン TEL:03-4400-2656
エルメスジャポン TEL:03-3569-3300
ブルーベル・ジャパン(ファッション事業本部) TEL:03-5413-1050
トッズ・ジャパン TEL:0120-102-578
カルティエ カスタマー サービスセンター TEL:0120-1847-00
ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク TEL:0120-488-712
シャネル カスタマーケア TEL:0120-525-519
デルヴォー TEL:03-6432-9125
ジャガー・ルクルト TEL:0120-79-1833
ポーラお客さま相談室 TEL:0120-117111
ゲランお客様窓口 TEL:0120-140-677
クレ・ド・ポー ボーテお客さま窓口 TEL:0120-86-1982
2025年Oggi6月号別冊付録「エグゼクティブ Oggi BOOK」
撮影/生田昌士(hannah/モデル分、静物) スタイリスト/川上さやか ヘア&メイク/神戸春美(モデル分) モデル/泉 里香(Oggi専属) 構成/旧井菜月、菅 博子、清水紘史
再構成/Oggi.jp編集部
Oggi編集部
「Oggi」は1992年(平成4年)8月、「グローバルキャリアのライフスタイル・ファッション誌」として小学館より創刊。現在は、ファッション・美容からビジネス&ライフスタイルテーマまで、ワーキングウーマンの役に立つあらゆるトピックを扱う。ファッションのテイストはシンプルなアイテムをベースにした、仕事の場にふさわしい知性と品格のあるスタイルが提案が得意。WEBメディアでも、アラサー世代のキャリアアップや仕事での自己実現、おしゃれ、美容、知識、健康、結婚と幅広いテーマを取材し、「今日(=Oggi)」をよりおしゃれに美しく輝くための、リアルで質の高いコンテンツを発信中。
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