グリーンは凍ってるし、着膨れして体は回らないし、何より寒すぎる1月、2月。よって、「しばらくゴルフは冬眠モード…zzzz」という女子が多いのもわかります。でもそのままズルズルと冬眠を続けると、次にクラブを握るのはゴールデンウィークだった!なんて事態にも陥りかねません。
そこで、おすすめしたいのが春のゴルフ旅を今からプランニングすること。旅とゴルフがセットなら、重い腰だって軽くなるというもの。
せっかくなら、絶景や美食も堪能して思う存分、リフレッシュしちゃいましょう!
五島列島唯一のゴルフコース「五島カントリークラブ」があるのは福江島
今回、Oggi GOLF班がレコメンドするのは、長崎県・五島列島。公開されたばかりの『劇映画 孤独のグルメ』の舞台の一つとしても話題になっているあの場所です。
長崎市から西へ100km離れた10の有人島と53の無人島で構成される五島列島。世界遺産に登録されたカトリック教会や豊かな海の恵みから”釣りの聖地”と呼ばれるなど、多彩な魅力を持つ島々ですが、実はたった一つだけ、18ホールを備えた本格的なゴルフコースがあるんです。
福岡空港から飛行機で約45分。五島福江空港からは車で約10分
五島列島の中で最大の面積を誇る福江島にあるのがその「五島カントリークラブ」。
福岡空港からこぢんまりとした飛行機に乗り換えて約45分。
福江島に降り立つまでは、すごく遠くに感じていましたが、コースまでは空港から車で約10分。
のんびりのどかなムード漂うクラブハウス
拍子抜けするほどあっという間に「五島カントリークラブ」に到着。確かにこの近さなら、福岡から日帰りでプレーしに来る人もいるというのも納得、です。
さて。ローカル感たっぷりのクラブハウスをくぐると、目に飛び込んで来たのは歴史情緒たっぷりの壁画。
なんでも福江島の北西端から東シナ海へと突き出た三井楽半島は、古くから大陸への「海の通り道」として利用され、遣唐使時代、船の最終寄港地だったとか。クラブハウスで島の歴史の一端を知る、というのもなかなかユニークな体験です。
五島の島々を横目にナイスショット
ロッカールームで準備を済ませ、いよいよコースへ。「五島カントリークラブ」は標高315メートルの鬼岳の中腹に位置するということもあり、東シナ海を見下ろす大パノラマが各ホールから望めます。
もう、スタート時からテンションアップ!
さらにフェアウェイ乗り入れ可能、スループレーが基本というのも、時間を効率的に使えるので旅人にとってはありがたいです。
コースはレギュラーティで6,187ヤード、レディースティは5,109ヤードと距離が短く、初心者でもプレーしやすい印象。
アップダウンやドッグレッグのホールもありますが、GPSナビがガイドしてくれるから安心。
高層ビルや電線など、コースの雰囲気を削ぐようなものが一切目に入らないぶん、空は圧倒的に広く、海と山を間近に感じます。まるでジオラマの住人になったような、そんな不思議な錯覚に陥ることもしばしば。
海の向こうに浮かぶ島々を眺めながら、穏やかな風の中でプレーする経験は、沖縄やハワイとも異なる感動を味わえること間違いなし。
1971年に開場した歴史あるコースですが、2023年にロゴマークをモダンにリニューアル。五島列島のアイコンともいうべき椿の花をベースに、花芯をクラブに見立てたデザインが洒脱!
2サムでのプレーもOKなので、気の合うゴルフ仲間とはもちろん、カップルで訪れるのにもぴったり。
2025年3月1日(土)には女子プロゴルファーが参加する『五島市長杯椿カップゴルフ大会 2025』が開催される予定だとか。当日はレッスン会やニアピン対決、豪華賞品を揃えたパーティなど、コンテンツも盛りだくさん。
プレーフィー込みで参加費¥14,000はお得! 旅の思い出にゴルフコンペに参加してみるのもおすすめです。
▶︎五島市長杯椿カップゴルフ大会 2025
五島カントリークラブ
長崎県.五島市下大津町1985
0959-72-4526
ホテルは「五島リトリート ray by 温故知新」
福江島でゴルフ旅を楽しむのにぴったりのステイ先なら、あの温故知新グループが手がける「五島リトリートray」。
五島のシンボル「鬼岳」が300万年前に噴火したときに形成されたと言われる溶岩海岸を見下ろす高台に2022年にオープン。
五島カントリークラブまでは約3.3km、車で約6分と至近のロケーション。
部屋から望む朝陽に感動!
ゲストルームは全室オーシャンビューなうえ、露天風呂付き!
ベッドは窓に向いて配置されているので、日の出から夕陽まで、刻一刻と色合いを変える”海と空の劇場”を特等席から鑑賞できるのも嬉しい。
ラウンド後、サンセットを眺めながらゆっくりと露天風呂に浸かったら、そのあとはスパへ予約を入れるのもおすすめ。
館内の「ray spa」では、五島に古くから自生していた椿をはじめ、⻑崎で育った植物のエッセンスを取り入れたオ リジナルアロマに包まれながら、心と肌、身体のトリートメントが受けられます。
翌朝ももちろん、早起きして”ご褒美”のような朝陽をこの目に焼き付けて。
「眼前に広がる海と空の景観を建物内に取り込む」というデザインコンセプトをリアルに体感しながら、心身ともに癒される。まさにリトリートの名にふさわしいホテルです。
1泊2食付きの「golf & stay Special package」もあるので要チェック!
▶︎五島リトリート ray by 温故知新
長崎県五島市上崎山町2877
0959-78-5551
さて、五島列島グルメは後編で!
構成・文/一寸木芳枝