胸下のロングを大胆にカット! 滝沢カレン風のミディアムボブに大変身
結婚式に向け、また「ヘアドネーションをしたい」という想いから2〜3年ほど髪をのばしてきた、オッジェンヌの原 舞香さん。ダメージの大きい毛先だけをカットしながらのばしてきたけれど、残念ながらほんの少し長さが足らずに断念。結婚式も終えたことから、思い切ってカットすることに。
「やわらかくて細いネコ毛で、ボリュームが出にくい髪質。髪が長くなると重みで引っ張られて、とくにトップがペタンコにつぶれてしまうのが今の悩みです」と原さん。
カットの希望としては「Oggi専属モデルの滝沢カレンさんみたいなヘアスタイルにしたい」とのこと。せっかくだからカレンさんのカットを担当している美容師さんにお願いしようということでたずねたのは、K-two 銀座店の谷口翠彩さん。
まずはカウンセリング。原さんの髪質を見て谷口さんは「細毛のストレートだからロングだとペタッとしますよね。短くしたほうがふんわり感が出ると思います。カレンちゃんくらいの長さはちょうどいいかも。切りっぱなしのままだと扱いにくいから、真っ直ぐのライン感は残しながらもなじみがいいように細かい部分を整えていきましょう」。
前髪は自分でカットしているという原さんの話を聞き、「えっ!?」と驚く谷口さん。実は前髪は髪全体のバランスを取る重要なパーツですから、美容師さんにお任せするのが最適なのです。
「前髪の根元に少しクセがあるから、薄くしすぎるとクセが出てきます。だから薄さは残しつつも奥行きのある前髪にして、サイドバング(前髪の端)からサイドに斜めにつなげてシャギー感をつけると、結んだときもかわいいですよ」と谷口さんからアドバイスしてもらいました。
それでは実際のカットの様子をお伝えします。
【1】髪を濡らしてベースをカット
髪が濡れている状態でカットして、だいたいのベースを作ります。乾いたら髪が短くなることを考えて後で調整するため、思っているよりも長くカットするのがセオリーです。最初のひと束カットは、原さん自身の手でチョキっと! 美容師さんが使うハサミは意外にも小型。ですが切れ味は鋭く使い慣れないと危ない。こちらは谷口さんの許可を得て切らせてもらいました。
おおよその長さを決めて、全体をカット。コームで髪を整えながら切ります。
【2】髪を乾かしてからすきバサミで毛量を調節
ベースを切り終えたら髪を乾かし、細かい箇所を整えていきます。
使うのはすきバサミ(セニングシザー)。内側の毛量をこれで減らしていきます。
毛先にもすきバサミを使い、切りっぱなしの状態から少しなじみのいい状態へカット。
【3】顔周りと前髪をカット
つむじより少しだけ手前の深い位置からおでこの角を隠しながら髪を下ろし、分け取っておきます。
分け取っておいた部分は、顔の輪郭に沿うように斜めにカット。顔周りにニュアンスがつき、小顔効果も期待できます。
前髪は薄めに。コームを使って整えながらすきバサミで目元ラインでカットします。
【4】できあがり!
カットしただけの状態はこちら。ノンスタイリングです。
Front
Side
Back
Point
ポイントは顔周りの斜めカット。巻いたときのアクセントになったり、結んだときの後れ毛になったり、いい感じのパーツです。
「悩みだったボリュームのなさも、切ったことで裾に厚みが出て毛先のペラペラ感がなくなりました。顔周りを作ってもらい、シンプルな切りっぱなしスタイルに華やかさが出そう。今どきの髪型ですよね。あと、傷んでいる部分がなくなったのもうれしいです」と大満足の原さん。だんなさんからも「短い方がおしゃれだね」と褒めてもらえたそうです。そしてもうひとつのうれしいことは、ヘアケア時間が短くなったこと。「シャンプーやドライの時間が今までの半分になり、とても楽ちんです」。
季節が変わり衣替えするこの季節。ヘアも衣替えしてみるのもいいかもしれません。
撮影/田中麻以 構成・文/斉藤裕子
K-two 銀座店 スタイリスト 谷口翠彩さん
美容師歴15年で、ヘア&メイクアップアーティストとしても活躍中。かわいいなかにも少しスパイスを効かせたトレンドヘアが得意。洒落感のあるこだわりロング、ミディアムスタイルに定評あり。トレンドと小顔ヘアを掛け合わた旬なヘアを提案してくれる。Instagram:@xxmido_txx
SALON:K-two 銀座店
住所:東京都中央区銀座7-8-7 GINZA GREEN 6F
電話:03-6252-3285
営業時間:月11:00~19:00 水〜金12:00~20:00 土日祝10:00~19:00
定休日:毎週火曜
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