idomがOggi11月号に登場! 異端のアーティストが生み出す新しい価値観
サンローランのアイテムをスタイリッシュにまとい現れたのは、新時代のアーティストとして注目を集めるidom(イドム)さん。
idomさんは、2020年に楽曲制作を始め、わずか2年で人気ドラマの主題歌でメジャーデビュー。現在、国立新美術館で開催中の「イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル」では、“テーマソング”を担当し話題に。
トラックメーカーであり、シンガーであり、映像クリエイターでもある――、そんなマルチな才能を発揮するidomさんが、Oggiの音楽連載「働く私にMusik(Musikはドイツ語で音楽の意味)に登場していただきました! ナビゲーターを務めるのは、人気ラジオDJ・サッシャさん。多くの謎に包まれたアーティスト・idomさんの魅力に迫ります。
楽器を触ったこともなかった
サッシャさん「今まで耳にしたことがないような、独自のセンスあふれるサウンドをつくるidomさん。音楽を始めてまだ約3年半… というのは本当ですか?」
idomさん「本当です。楽器を触ったことも、楽譜を読むこともできなくて(苦笑)。もともとデザインの仕事がしたくて、大学ではプロダクトデザインを学んでいました」
大学卒業後は、イタリアのデザイナー事務所に就職することが決まっていたが、コロナ禍の影響を受けて渡伊を断念した経緯をもち、親友の死という不幸も重なり、喪失感を紛らわすために知人から勧められた音楽制作ソフトで曲を制作。MVとしてYouTubeに投稿すると、SNSで話題となりレーベルから声がかかったそう。
idomさん「いろいろなお話をいただきました。だけど、イタリアに行く可能性もあるし、親友の命日を区切りに音楽を終わらせようか、とも考えていたんです」
その想いを変えた理由のひとつも親友の存在。一年思いを巡らしていましたが、その間も制作した曲がCMタイアップ曲に選ばれるなど注目を浴びるように。
そして… idomさんは「こんなチャンスはなかなか巡ってこない。僕が誰よりも濃い人生を送ることで、彼の分まで生きられるんじゃないか」と音楽の道を進むことを決意したと話します。
「ヒットチャートの音楽とは違う、新しい価値観を生みたい」
今ではシンガーソングライター、映像クリエイターのほかにもラップ、イラストレーターなどさまざまな分野で活躍し、メゾンブランドも注目する存在に。
idomさん「音楽の知識がなかったので、はじめはついていくのが必至で、心も追いつかなくて辛かったです。でも音楽経験がないというコンプレックスを解消するためにも、やれることは死ぬ気でやる、1ミリも妥協せずに常にパーフェクトをアウトプットすることと決めているんです」
楽曲に対する完璧なアプローチは、「イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル」のテーマソング『Knock Knock』でも発揮。イヴ・サンローランという人物を知るため多くの映画や書籍を参照し、制作に臨んだと言います。
「ヒットチャートの音楽とは違う、新しい価値観を生みたい」と言う、異端のアーティスト。日本の音楽シーンに新しい風を吹き込むidomさんのインタビューは、9月28日発売のOggi11月号で。ぜひ、チェックしてみてください!