イヴ・サンローラン展、音声ガイドは声優・俳優の津田健次郎
9月20日から東京・国立新美術館で開催中の「イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル」。開幕前日にはオープニングイベントがおこなわれ、声優・俳優の津田健次郎さんとシンガーソングライターのidomさんが登壇しました。津田さんは本展覧会の音声ガイドのナビゲーターを務め、idomさんはテーマソングを担当。「モードの帝王」と称される世界的デザイナー、イヴ・サンローランの没後日本初となる大回顧展に〝声〟を通して展覧会を盛り上げています。
オープニングイベントがスタートし登場したのは、サンローランのブラックスーツをまとった津田さん。ひと足先に展示を鑑賞したそうで、「バリエーション豊かな世界でとても楽しかった。今回の展示会のビジュアルにも使用されている、モンドリアンの絵をモチーフにしたドレスは、やはりカッコいいなと思いました。あとは男性物のタキシードをアレンジしたものやジャンプスーツも素敵でした」と感動した様子。
音声ガイドについては、「ナレーションはもちろん、今回サンローランの言葉、名言も吹き込ませていただきました。その場面では雰囲気を変えているので、ぜひ拝聴してほしいなと思います。おすすめの鑑賞方法は、作品をご自身のインスピレーションで見どころを感じたうえで、音声ガイドを聴いていただくと情報量が増えますよ」と語っていました。
idom、本展テーマソング「Knock Knock」を披露
続いて登場したのは、idomさん。大学時代にデザインを専攻し、イタリアのデザイナー事務所に就職する予定であったがコロナ禍で断念したという経緯をもつidomさんも展示を堪能し、「職人の素晴らしい技術やサンローランの歴史を一気に見られるすばらしい展示」とレビュー。お気に入りのルックについて聞かれると、「ジャンプスーツがすごくカッコよかった。自分がプロダクトデザインをやっていたこともあり、機能的な部分をファッションに落とし込むという点も惹かれました」と津田さん同様、ジャンプスーツをピックアップしていました。
イベントの最後には、idomさんが本展テーマソング「Knock Knock」を披露。口ずさみたくなるメロディと迫力のあるベースとともに、美しい歌声が会場に響いていました。津田さんはその生歌を聞き入り、「生で聞かせていただくと厚みがすごい。かっこよくてクセになる曲ですね」とコメントし、idomさんは笑顔で「褒めていただいて光栄です」と話していました。
「イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル」開催中!
世界のファッションシーンをリードし続けてきた、イヴ・サンローラン。
わずか21歳で衝撃的なデビューを果たしてから、自身のブランドとして初のコレクションを成功させ、美術作品や舞台芸術、そして日本にも影響を受けながら独自のスタイルを確立するまでの40年にわたる歴史を、ルック110体のほか、アクセサリー、ドローイング、写真を含む262点によって、12章構成で展示されています。
唯一無二でありながら、豪華絢爛な美の世界をリアルに感じられる貴重な機会です。ぜひお見逃しなく!
【展覧会概要】
「イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル」
会期:2023年9月20日(水)~2023年12月11日(月)
休館:毎週火曜日
開館時間:10:00~18:00
会場:国立新美術館 企画展示室1E