スタイリスト 渡辺智佳さんの「おしゃれLIFE」を探る!
人気スタイリスト 渡辺智佳さんのおしゃれライフについて、インタビュー。自身のスタイリングの指針やインテリアなど、大切にしていることを教えてもらいました。
1|憧れの女性像は、カロリーヌ・ド・メグレ。パリジェンヌよりもパリジャンなルックが好き。
編集部:渡辺さんは、辛口のかっこいいスタイリングがお得意ですが公私ともに理想の女性像ってありますか?
渡辺さん:フランス出身のモデル、カロリーヌ・ド・メグレのような女性が理想。洋服はマニッシュ、ヘアもメイクもナチュラルなのに色気だけでほんのり女っぽさを香らせる着こなしに憧れます。
編集部:スタイリングで参考にしているところは?
渡辺さん:そもそもレディライクな装いのパリジェンヌのような着こなしよりも、辛口の構築的なジャケットやロックなライダースジャケットをさらっとラフに着ているパリジャンの着こなしが好き。マニッシュなアイテムをそのままきれいに着るのではなく、気負いなく無造作に着くずしているところが素敵。そこにひとさじ、甘くてかわいいものをプラスして女っぽくスタイリングするのが理想です。
お手本はモデルのカロリーヌ・ド・メグレ
セリーヌのロックなムードが好き!
エディ・スリマン率いるセリーヌのどことなくロックなムードが好き。そもそも黒×ゴールドが好きで、ハンサムに着こなせる端正なジャケットやローファーを愛用中!
2|洋服はもう冒険しない。そのぶん小物に投資!
編集部:銀行に勤めていたころのリアルな感性も渡辺さんの魅力ですが、ワードローブ選びにどんな変化がありましたか?
渡辺さん:会社員時代にスーツばかり着ていたせいもあり、スタイリストになった当初はいろいろな洋服を着られることが楽しかった! けれど… 結局は自分が好きな服だけ着ればいいという結論に至りました。
編集部:どうやって好きと思うものを突き詰めていったんですか?
渡辺さん:スタイリストという職業柄、幅広いトレンドもテイストも見て試したけれど、しっくりくるものってやっぱり自分が好きなものなんですよね。似合う、似合わないではなく、自分が心地いい、私らしい、と感じるものを何度でも着ればいいんだと思うようになりました。洋服の軸が決まってからは、そのぶんジュエリーや時計に目が向くように。絶対ブレずに好き♡ というものだけ、と心を決めてひとつずつ集めています。
ワードローブは自分の定番&心地いいものをリピート!
ユニクロでは毎シーズン、着こなしのベースになるベーシックアイテムを購入。
スローンのニットは毛玉ができにくくお手入れが簡単。息子とアクティブに過ごす日にも◎
ジュエリー&小物は投資して
時計は大きめのケースでユニセックスなデザインが好き。
ロレックスの時計/私物
カルティエの時計/私物
シャネルの〝ココ クラッシュ〟は重ねづけがしたくて、色&サイズ違いで愛用中。
シャネルのココクラッシュ/私物
3|ワードローブは毎シーズン循環! ハンガーは買い足しません
宅配クリーニングの「せんたく便」を活用
宅配クリーニングの「せんたく便」を活用して、シーズンオフのアイテムを預けています。預ける洋服を選ぶときに、おのずと着ないものが明らかになるのでワードローブを見直すきっかけにも!
ワードローブの量をキープしたい!
クローゼットは同じ「無印良品」のハンガーで統一。軽くて丈夫なところがお気に入り。今くらいの量がベストなのでキープしたい!
4|息子の存在は大きいけれど、インテリアに妥協はしない
編集部:整理整頓好きの渡辺さんですが、2021年に第一子を出産されてインテリアなどライフスタイルではどんな変化がありましたか?
渡辺さん:クローゼット同様、リビングも子供部屋も整然とした空間をキープしたい。とはいえ、日に日にやんちゃになっている1歳半の息子がいるとなかなか難しい…。キャラクターやおもちゃの存在も受け入れられるようになって、いろんなことに寛大になれた気がします(笑)。
編集部:自分の気持ちとどうやって折り合いをつけていますか?
渡辺さん:妊娠してから、子供のものはなるべく無彩色に、家具は白に統一すると決めていました。白=無垢でクリーンという雰囲気が、赤ちゃんの時期しか味わえない気もして。そもそもインテリアは白を選んでいたのもあり、色を増やさないことですっきり整い、私自身も心地よく過ごせる空間になっています。
遊び盛りの息子のために、我が家もジャングルジムを購入。インテリアになじむ白で心を落ち着かせています。いずれ自我が芽生えたら彼の好きなものが増えるので、今だけ… 私好みの空間を楽しんでいます♡
●この特集で使用した商品の価格はすべて、税込み価格です。価格表記のないアイテムは本人私物です。
●掲載した本人の私物は現在、取り扱いのない商品もありますので、ご了承ください。また、各ブランド・店舗への直接のお問い合わせはご遠慮ください。
2023年Oggi2月号「Oggiスタイリストの冬のおしゃれワザ、見せて!」より
撮影/須藤敬一(人物)、魚地武大(TENT/静物) ヘア&メイク/YUMBOU(ilumini.) 構成/菅 博子
再構成/Oggi.jp編集部
スタイリスト 渡辺智佳(わたなべ・ちか)
大手銀行に就職後、〝大好きな雑誌で仕事がしたい〟と27歳でこの道に。雑誌『Domani』でスタイリストアシスタントを経験後、30歳で独立。現在は『Domani』、『Oggi』を中心に活躍中。きれいめをベースに、女っぽさをプラスしたスタイリングが得意。社会人経験を活かした、リアル目線のアイテム選びやHigh&Lowをミックスしたテクニックにも定評あり。