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FASHION

2023.01.29

素敵すぎる自宅インテリアも公開! スタイリスト 兵藤千尋さんに4つの質問

人気スタイリスト 兵藤千尋さんのライフスタイルをチェック! 今はまっていること、日々大切にしていること… じっくりと教えてもらいました。

人気スタイリスト 兵藤千尋さんのライフスタイルに迫る!

兵藤千尋さんのプライベートな一面を、インタビュー。スタイリストの職業を選んだきっかけや、現在のはまりもの、こだわりのインテリアについても教えてもらいました。

1|ファッションの世界を目指すきっかけは、マルタン・マルジェラの影響!

編集部:兵藤さんは服飾の専門学校を卒業されていますが、いつごろからスタイリストになりたいと思っていたのですか?

兵藤さん:中学生のころふと手に取ったマルジェラの作品集に描かれていた斬新な表現方法に衝撃を受けたのがきっかけです。それからはファッション誌の見方も変わり、ただかわいい服を見るだけ、ではなく〝制作の裏側〟に興味を持つように。既製服で新しい着こなしや表現をするスタイリストという仕事を知ったときに、すごくしっくりきて。〝これを生業にできたら楽しそう!〟と思ったんです(笑)。

編集部:今現在、スタイリングにおいて影響を受けている部分はありますか?

兵藤さん:マルジェラのクリエイティビティは、決して突飛ではなくて、日常に溶け込んでいるのにどこか新しい、という絶妙な加減がとにかくかっこいい! 重ねるのはおこがましいですが、トレンドの取り入れ方やメンズライクっぽさなど効かせたい要素は〝さりげなく〟をいちばん大切にしています。

▲エルメスでマルジェラがデザイナーを務めていた「マルジェラ期」をまとめた写真集。

「マルジェラ期」をまとめた写真集

▲それまでイメージしていたモードの世界観を覆された、思い出の作品集。

マルジェラ期のエルメス

▲大阪の古着屋さんで偶然出合ったマルジェラ期のエルメスのもの。前述の写真集にも掲載されているニット。タートルをネックウォーマーでアレンジするなんてさすが!

マルジェラ期のエルメス

▲こちらもマルジェラ期のエルメスのもの。ひと目ぼれしたドレープの落ち感が美しいコート。

2|自分自身が着ていて気分が上がる&心地いい服を選んでいます

編集部:メンズのアイテムもスタイリングに取り入れていますが、自分で着る洋服選びで特にこだわっているところは?

兵藤さん:毎日いろんなスタイルではなく、私らしい服=ジェンダーレスでシンプルな服、を着ていたい。職業柄、動くことが多いのでストレスなく着られて、かつ敏感肌なこともあり直接素肌に触れるアイテムはオーガニックコットンなど優しい素材感であることも大事。気に入ったものは長く着続けることが多くなってきています。

編集部:長く愛用しているものは何年くらいになるんですか?

兵藤さん:15年くらい大切にしているヴィンテージのコットンのレースブラウスや10年くらい愛用しているものもたくさんあります。年齢を重ねると体形も変化するので、スラックスや白Tなどベーシックアイテムは少しずつ更新していきますが、基本はシンプルなデザインが心身ともに落ち着きますね。

ロエフの白T

年中着ている白Tは、【1】地厚で肉感を拾わない、【2】首が詰まったクルー、【3】袖が短すぎない、がマイルール。こちらは形がきれいでお気に入りのロエフ。

ヘインズの白T

▲ヘインズの〝BEEFY-T〟は10年以上リピート中。

スラックスのコレクション

▲ユニセックスなスタイルが好きなので、ワードローブでいちばん多いのはスラックス。

革靴のコレクション

▲革靴はジェントルマンな黒一択。

3|人のぬくもりを感じる手仕事のアイテムにきゅんとします♡

編集部:長く愛用したいアイテムって、どんな基準・こだわりで選んでいますか?

兵藤さん:専門学校で洋服をつくる工程はひと通りのノウハウを学んだこともあり、作り手の愛着を感じるもの、特に手づくりのものにひかれるんですよね。職人技を感じる伝統工芸品や歴史を感じるヴィンテージの洋服など、使い込んでいくほどに味わいが増す様が好きなんです。新しいものでも作り手のこだわりや温かみを感じるものって素敵だなと思います。

編集部:背景にあるストーリーも、長く愛用したいという思いにつながっているんですね!

兵藤さん:お気に入りの洋服や小物、お皿なども手入れをして長く使うことが増えています。将来は、何か〝ものづくり〟をしながら好きなものに囲まれて生きていくのが理想です。

手仕事

▲学生時代の経験から、衣裳のパンツの裾を纏ったり、アクセサリーをつくったり。

スケッチ

▲スケッチを描いてスタイリングをイメージすることも大好き。

かごバック

▲だんだんこっくりしてきた色の経年変化もまた味わい深い伝統工芸のかごバッグ。

金継ぎ

▲私自身も手を動かして〝つくる〟ことが好き。最近のブームは金継ぎ教室でお気に入りのお皿を修復すること。

4|新しい感性・刺激をくれる夫の存在

編集部:兵藤さんといえば、たびたび誌面でも紹介しているインテリアも素敵ですよね! パートナーとは趣味や好きなものが似ているんですか?

兵藤さん:まったく違う分野の仕事をしている夫は、ファッションにはこだわらず性格も真逆。夫は音楽やインテリアが好きで、一緒に見たり聴いたりするうちに、ファッションにしか興味がなかった私に新しい世界を広げてくれたように思います。

編集部:マルジェラのクリエイティビティに心を動かされたのと同じで、どこか職人気質な人が好きなんですね!(笑)

兵藤さん:(前述した)こだわりを感じるものにひかれるのと同様に、好きなことをとことん突き詰めているという姿に人としての奥行きを感じ影響を受けていると思います。

机と椅子

▲服を試着するのと同じように、家具も実物を見て質感や使い心地を吟味したい。テーブルは大阪、椅子は相模原のショップへ、夫と一緒に見に行き購入しました!

レコード

▲自宅ではいつもレコードがかっています。夫のコレクションはジャンルも幅広く、知り合ってからずいぶん音楽が身近になった気がします。

●この特集で使用した商品の価格はすべて、税込み価格です。価格表記のないアイテムは本人私物です。
●掲載した本人の私物は現在、取り扱いのない商品もありますので、ご了承ください。また、各ブランド・店舗への直接のお問い合わせはご遠慮ください。

2023年Oggi2月号「Oggiスタイリストの冬のおしゃれワザ、見せて!」より
撮影/須藤敬一 ヘア&メイク/川嵜 瞳 構成/菅 博子
再構成/Oggi.jp編集部

兵藤千尋さんプロフィール画像

スタイリスト 兵藤千尋(ひょうどう・ちひろ)

服飾系専門学校を卒業後、雑誌『CanCam』でスタイリストアシスタントを経て独立。現在は、『Oggi』を中心に多方面で活躍中。きれいめを軸に、メンズライクなテイストやトレンドを〝さりげなく〟ブレンドしたスタイリングにファンが多数。モデルからも信頼が厚いこだわりぬいたおしゃれテクニックは、『兵藤千尋特集』になるほど人気!

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
【消費税の価格表記について】 記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年4月以前の記事に関しては税抜表記の場合もあります。

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