ピアスの数には意味がある?
中世ヨーロッパでは、左耳のピアスは男性の証、右耳のピアスは女性の証などとされ、開ける数によって意味が違うとも言われています。その言われもあり、耳にピアスを開ける際の数を意識している人も多いようです。
ですが、昨今は性別にとらわれず個々の能力を重視するジェンダーフリーな時代。性別によってピアスの数を決めていたのは、あくまでも昔の言われということで、参考程度にとどめておきましょう。
◆ 奇数
日本では「偶数」よりも「奇数」の数ピアスを開けると縁起が良いとされています。
これは1月1日の元日、3月3日の桃の節句、5月5日の端午の節句、7月7日の七夕など、祝い行事がすべて奇数とされているから言われるようになった様子。
◆ 偶数
海外では左右対称でバランスがとれていることが美しいとされているため、「偶数が方が縁起が良い」とされているよう。
なので、海外の方は偶数の数or左右対称の位置のピアスをしている人が多い、と言われています。
このふたつとも、あくまで参考まで。
【質問】あなたのピアスの穴の数は?
※アンケート20〜39歳の日本全国のピアスを開けている女性を対象に、Oggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
20~30代の女性100人に「あなたのピアスの穴の数は?」と質問したところ、1位:2個… 55.8%、2位:3個… 25.6%、3位:1個… 9.3%という結果でした。
ピアスの個数にはさまざまな意味が込められているようですが、アンケートで1番多かったのが半数以上を超える「2個」という回答。
それ以外は、奇数で開けている方が多く、日本の奇数文化を意識しているように感じました。中には少数派ですが「6個以上開いている」という方もいて、自分なりの個性を演出したいという思いがあるようです。
【質問】あなたのピアスの穴はどこに開いている?
ひとえに「耳」と言っても、耳の中にもさまざまな位置が存在しますよね。そこで次は、「どの場所にピアスの穴を開けているか」という疑問について調べてみました。
【1】耳たぶ
別名「イヤーロブ」と言い、耳の他の場所に比べて痛みも少ない印象です。多くの方がファーストピアスの場所として選ぶことが多い、オーソドックスな場所でもあります。耳たぶに揺れるタイプの華やかなピアスをつけてデートに行くと、男性もドキッとするかもしれません。
耳たぶの面積から、複数個ピアスをつけることも可能なので、先のことを考えて1個目を開ける人も多いようです。
「両側の耳たぶ」(30代・東京都)
「両耳に一つずつ穴をあけました。一番スタンダードな位置です」(30代・神奈川県)
「両耳たぶ。片方の耳たぶの上」(30代・福島県)
「片耳に1つずつ」(30代・東京都)
「左2右1」(30代・群馬県)
【2】軟骨
軟骨にピアスを開けるとインパクトもあり、注目度もUP! 可愛いというよりは、少しクールで個性的な印象を与えたいときにぴったりな場所ですね。
また、ヘリックス、トラガス、アウターコンクなど多くの名称があるので、興味がある方は調べてみると面白いでしょう。
場所によっては真っすぐ開けにくかったり、少し痛いと感じる場所もあるので要注意。安定するまでに3ヶ月程度かかるとも言われていますので、寝る際に枕などに引っ掛けないように気をつけて。
「耳たぶや軟骨にあいています」(30代・東京都)
「ロブ、軟骨」(20代・岐阜県)
「軟骨」(20代・長野県)
【3】へそ
へそのピアスは耳の次にメジャーなピアスであり、ボディピアスという普通より穴の大きいピアスを使用します。少し丈の短い服や水着を着るときにキラリと映える姿に憧れる人も。おしゃれ目的で開ける人が多い様子。
安定するまでは3ヶ月~半年程度かかるとのこと。開けた後は洋服に引っ掛けないように注意してくださいね。
「おへそ」(20代・東京都)
ピアスの穴を開ける場合の注意点
ピアスは気軽におしゃれが楽しめ、1個付けているだけで印象も変わりますよね。ここでは「ピアスの穴を開ける場合の注意点」を紹介します。失敗することがないように、事前に知識を深めておくと安心です。
【1】ファーストピアスの選び方
ファーストピアスとはピアスの穴を開けたとき1番最初に付けるピアスのこと。安定するまで付け続ける必要があるので、自分の体質や環境に合ったものを選ぶ必要があります。
・金属アレルギーの方は、アレルギーが出にくい素材のチタンやサージカルステンレスを使用する。
・耳たぶが厚い人は、ピアスの長さに余裕のあるものを選ぶ。キャッチと耳たぶの間に余裕がある状態を作る。
・ファーストピアスは安定するまで付けておくため、派手すぎず安全なデザインがおすすめ。
このような注意点を意識してみましょう。
【2】位置の確認
ピアスを開ける際、どこの場所に開けるかが大切になってきますよね。
ファーストピアスの場合、1個目をどこに開けるかによって次の開ける位置も変わってきます。複数個開ける予定があるのならば、完成形の理想をイメージしておくことも必要ですね。
大きめの石やモチーフが付いたピアスを使いたい場合は、その分の大きさも見越して開ける位置を決めるようにしましょう。
【3】タイミングの確認
ピアスを開ける際に明確なタイミングはありません。
ですが安定するまで1ヶ月以上かかるので、その間付けたままでいても、大丈夫な環境がベスト。
学校や会社、プライベートで長期間外さないといけない時期が分かっているようならば、その期間は避けるようにして。
【4】衛生面に注意する
ピアスを開ける際も開けた後も、衛生面には配慮が必要です。お風呂に入る際は、低刺激の石けんで優しく洗い、洗い残しがないように丁寧にすすぎましょう。
もし、ピアスや耳まわりを触るのならば、清潔な手で力加減に気をつけて。何か異変を感じた場合は、病院に行くのが一番! 間違った自己判断をすると、ますます悪化してしまう可能性もあるので要注意です。
夏場は汗をかきやすく、不衛生になりやすいのでトラブルが起きないように意識しておくとGOOD。
最後に
ピアスは個人の個性を表すためのファッションの一部です。
どこにいくつ開けようが自分が満足できているならそれでOKですが、自分に合った場所や個数にこだわってみるのも趣がありますね。
また、不要だと思ったら塞ぐこともできるので、そこまでハードルも高くないはずです。開ける際・開けた後の注意点をしっかり理解したうえで、安全におしゃれを楽しんでくださいね。
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