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LIFESTYLE

2022.11.27

人生を振り返るのはまだ早い! 常にファーストアルバムの気持ちで作りたい【働く私にMusik・高橋優】Vol.3

J−WAVEの人気ナビゲーター・サッシャさんが旬のミュージシャンと対談する音楽連載。Web限定版、今回のゲストミュージシャンはシンガーソングライターの高橋 優さん。等身大の言葉でつづられるメッセージ性にあふれた歌詞で、私たちリスナーの心を熱くする高橋さんが約2年ぶりとなるオリジナルアルバム『ReLOVE & RePEACE』をリリース。第3回は30代の過ごし方について。

【働く私にMusik】シンガソングライター・高橋 優×ラジオDJ・サッシャ対談

高橋優さん

◆Guest Musician:高橋 優

たかはし・ゆう/1983年生まれ、秋田県出身。シンガソングライター。2010年7月にシングル『素晴らしき日常』でメジャーデビュー。’15年にはメジャーデビュー5周年を記念した初のベストアルバム『高橋優 BEST 2009-2015『笑う約束』』をリリース。また’16年より、コロナ禍になるまで毎年9月に地元・秋田にて開催していた野外音楽フェス「秋田CARAVAN MUSIC FES」を、今年は3年ぶりに開催した。現在、2年ぶりとなる8thオリジナルアルバム『ReLOVE & RePEACE』が好評発売中!

来るべき40代を楽しむために。きちんと体と向き合うようになった30代

サッシャさん(以下、S):高橋さんにとって、30代は20代のときとどう違いますか?

高橋 優さん(以下、T):気持ちが丸くなって、なんでも話せるようになったかなあ。それに僕、30歳になってからお酒を覚えこともあって、20代のときよりは楽しく伸び伸びといられたような気はします。ただ、その一方で30代って老いを感じるタイミングでもあって、トレーニングを怠れば簡単に筋肉が落ちるし、疲れも抜けなくなってくし。そういう中で、自分の体をどう保つかということにしっかり向き合うようになったのも30代でした。40代に向けてちゃんと体をつくっていかなきゃと思います。40代は楽しいって聞きます!

S:楽しいですよ! でも、やっぱり老いには抗えませんね。

T:そうですよね。うん、怖い。

S:だんだん、心と体が乖離していくんですよ。

T:え…。

S:20代のいちばん体力があったころで感覚が止まっているんです。でも体は老いる一方だから、夜中でも元気に仕事したり、遊んだりしても翌日にものすごいしっぺ返しがくるっていう(笑)。そこの乖離に観念し出すのが40代(笑)。

T:体は20代のままってわけにはいかないってことですよね。

S:受け入れるしかないですね(笑)。あと、力の入れどころと抜きどころがわかってくるのは、いいところですね。

T:あ、なるほど。

S:20代のときって、とりあえず、フィニッシュラインまで走りきるぞっていう、力任せな感じがあるじゃないですか。それが、ここは超気合入れないといけないけれど、ここはこれぐらいの力でやるのがベストだという判断ができてくる。決して仕事に優越をつけるとか、さぼるという意味ではなく。自分なりのリズムが取れるようになってくるんですね。

T:僕、『ワンピース』とか『ドラゴンボール』とかの格闘系の漫画が好きなんですけど、強いキャラクターほどオーラをまとってないんです。要は、パンチを出すその瞬間だけに、すべての力を出すみたいな。それができるようになるってことですよね。

S:そうですね。

T:めちゃくちゃ勉強になります!

年齢やコンプライアンスに抗うのではなく、自分が納得いく落としどころを見つけたい

高橋優さんのギター

S:とんでもないです! でも、20代より30代をどう生きたかっていうのは、その後の人生にすごく影響を与える気がしますね。

T:20代とか30代前半で、すでに人生を振り返るニュアンスのほうが強い人っていて、「自分も若いころは〜」って30代前半で言うのはちょっと早いんじゃないかなあと。僕としては、常に今のアルバムがファーストアルバムと思って制作に挑みたいなという。

S:そういう感覚、大切ですね! 今後はどんな曲をつくっていきたいですか。

T:今後はもっと、なんていうか、ラジオでかけられるギリギリみたいな曲? ワクワクするのは、どちらかというとそっちなので(笑)。

S:さわやかに歌っているけど、内容は際どいことを言っているみたいな?

T:どっちもやりたいです。さわやかな曲も突き詰めたい。そよ風みたいな曲も書きたいですし。今の世の中、自由にやれないことってあるじゃないですか。僕の中の自由はどこにあるのかと考えたら、いちばん制限がないのは今のところ曲作づくりの世界なので。そこだけはスタッフも何も言わないです。でも、最終的には日本レコード協会の審査にひっかかって、リリースできなかった曲もありますが(笑)。

S:そういう場合は表現を変えるのですか?

T:変えるといっても、ただ言い訳がましく変えたら自分の中で負けと思っていて。ライティングで戦う姿勢は絶対に見せようと思っています。提示された条件はクリアした上で、さらに自分に納得のいく歌詞を書こうというのは心がけてやりました。

S:今後は、そこも含めてもっと突き詰めていきたいってことですね。

T:はい、やっぱり面白いものが好きなので! ファミレスでもメニューが多いほうがワクワクするじゃないですか。いろいろなミュージシャンがいて、それぞれに言いたいことがある中で〝高橋 優〟みたいなのがメニューの中に入っているほうが、リスナーのみなさんも面白いかなと思うんでよね。すごい万人受けする定番ラーメンとかカツ丼とかはメニューの上のほうにあるかもしれないけど、こう読み進めていったときに、「あ、この店、高橋 優があるじゃん」って、よろこんでもらえたら。そういう選択肢の中に自分があることがだれかにとって希望になれるように。そうするためには、自分の味を濃くしとくのがいいなというのは常に思っています。

S:さらに濃縮された高橋 優が見られるのですね、楽しみです! もうすぐツアーが始まりますが、どんなライブになるんでしょう。

T:今回のライブは「ReLOVE & RePEACE ~ReUNION~」というタイトルにさせてもらったのですが、サブタイトルを「ReUNION=再会」にしていて、同窓会的なニュアンスも含んでいます。前回のツアーで1席ずつ空けて隔席にしたり、いろいろな工夫を凝らしてどうにかやらせてもらってた状態でしたが、今回はおそらくい今まで通りのライブにいちばん近い状態でできると思います。だから、みんなに会いたいという意味の「再会」と、再び元に戻るという意味での「再開」もテーマに含めていて。そんな2年間を経た上で、パワーアップしたライブをみなさんと一緒に楽しめればと思います。

S:ライブを前編と後編に分けたのは?

T:ちょっとだけ内容を変えてやれたらと思ってます。

S:じゃあ、2度楽しめるということですね。

T:そうですね。みなさんが住む地域に高橋 優が行くと思いますので、直接歌を届けさせていただきます!

S:楽しみです! 今回はありがとうございました!

<→Vol.4へ続く

【Information】2年ぶりとなる8thオリジナルアルバム『ReLOVE & RePEACE』が好評発売中!

高橋優さんの8thオリジナルアルバム『ReLOVE & RePEACE』ジャケット

先行配信シングル『勿忘草』のほか、ドラマ24『生きるとか死ぬとか父親とか』(テレビ東京系)のオープニングテーマ『ever since』、JICA海外協力隊 CMソング『Piece』、BS1スペシャル「侍たちの栄光~野球日本代表 金メダルへの8か月~」(NHK)のテーマソング『HIGH FIVE』などを含む全12曲収録。/¥3,300(通常盤)ワーナーミュージック ジャパン

【LIVE Information】高橋優 LIVE TOUR2022-2023
「ReLOVE & RePEACE 〜ReUNION前編〜」

ファンクラブ限定公演となる12月23日の神奈川・よこすか芸術劇場を皮切りに、2013年1月から3月にかけて、全国11箇所14公演を予定。

特設サイト

* * *

【高橋 優さん衣装】
ジャケット¥29,700・ロングスリーブTシャツ¥16,500・パンツ¥25,300・スニーカー¥30,800(Sakas PR〈ATTACHMENT〉) ネックレス¥16,500(Sian PR〈LION HEART〉) その他/スタイリスト私物

【サッシャさん衣装】
ジャケット¥374,000(イザイア ナポリ 東京ミッドタウン〈イザイア〉) その他/スタイリスト私物

【協力社リスト】
Sakas PR:03-6447-2762
Sian PR:03-6662-5525
イザイア ナポリ 東京ミッドタウン:03-6447-0624

撮影/松木康平 スタイリスト/上井大輔(demdem inc./高橋さん分)、久保コウヘイ(サッシャさん分) ヘア&メイク/中込奈々(高橋さん分)、坂口勝俊(Sui/サッシャさん分) 構成/宮田典子(HATSU)

サッシャさん

Navigator:サッシャ

1976年、ドイツ・フランクフルト生まれ。10歳のときに日本に移住。日本語、ドイツ語、英語のトライリンガル。J-WAVE『STEP ONE』ナビゲーター、『金曜ロードショー』(日本テレビ系)などにレギュラー出演するほか、各種スポーツ実況をはじめ、多方面で活躍中。

公式ウェブサイト
オフィシャルブログ
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シンガーソングライター・高橋優×ナビゲーター・サッシャ対談

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
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