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LIFESTYLE

2022.10.01

Ryohu的「心を整える」方法は家族との何気ない日常にアリ!?【DJ・サッシャがナビゲート Vol.2】

J−WAVEの人気ナビゲーター・サッシャさんが旬のミュージシャンと対談する音楽連載。Web限定版、今回のゲストミュージシャンはRyohuさん。東京を代表するヒップホップクルー「KANDYTOWN」のメンバーとしても活動する傍ら、ラッパー/トラックメイカーとしてソロ名義でも活躍中! ‘22年4月からジャンルレスな客演を迎えた楽曲を連続リリースしていたRyohuさんが満を持して2ndアルバム『Circus』をリリース。第2回はRyohuさんが思い描く、かっこいい30代について。

インタビューVo.1はこちら

【働く私にMusik】自分がいつも穏やかでいるためにも、人間らしい時間を大事にしていきたい

Ryohuさん

◆Guest Musician:Ryohu

りょふ/1990年生まれ、東京都出身。ラッパー/トラックメイカー。2012年に幼なじみたちと共にヒップホップクルー「KANDYTOWN」を結成。’16年にはメジャー1stアルバム『KANDYTOWN』をリリース。翌年、ソロ活動を本格始動する。今までにBase Ball Bear、Suchmos、ペトロールズ、OKAMOTO’S、あいみょん、冨田ラボなど、さまざまなアーティストの作品に客演として参加。’20年には「AppStore」のCMソングに使用された楽曲『TheMoment』を収録した、ソロ名義の1stアルバム『DEBUT』をリリース。現在、2年ぶりの2ndアルバム『Circus』が好評発売中!

30代に入って、自分が大事にしたいものに充てる時間が増えた

サッシャさん(以下、S):現在、Ryohuさんは32歳ということですが20代とは何が違うと感じますか?

Ryohuさん(以下、R):20歳を超えたときは10代とさほど変わらなかったんですけど、30歳のときは少し意識したかもしれません。20後半辺りから年下世代も増えてきて、それぞれ環境も変わったりして、自分の中で何かが特別変わったということではないですけど、少しずつ大人になる準備をしていた気がします。あと「KANDYTOWN」のメンバーで結婚する人が増えて、ライフスタイルに変化があったことも大きな違いですね。

結婚することがすべてじゃないですけど、人生の節目を感じるというか。好き勝手やっていたころから、自分の大事なものに時間を充てることが増えてくるというか。それで行動範囲が狭まるという意味ではないですけれど。

S:そうですよね。僕も30歳が見えてきたときに、20代後半に自分は「○○をやっている人だよね」という共通認識というか、その先もこの仕事をやっていくんだったら何かひとつ形にしないと、という焦りがあった気がします。それまでは「なんでもやります!」って感じだったので。そこの意識が変わった時期でもありました。

R:僕もアルバムをずっと出してなかったので、30歳で何か形になるものを出そうと思いました。そのひとつとして、1stアルバムがあったように思います。最初はアルバムのために音楽をつくるのがイヤだと思っていたんです。今は好きなときに音楽をつくって自由に出せる時代だから言えることかもしれませんが。でも、アルバムというのがひとつの儀式というか、形式に沿って自分の作品を作るのもいいかなって思えたんです。それは30歳になる手前でしたね。

あと、深夜に車でクラブに向かうとき、ごちゃっとした街を走っていて、ふと「こんな深夜に何してるんだろう…」って思ったことがあって。28歳くらいのときですかね。

S:それまでは思いもしなかったことですか?

R:そうですね。自分で車を運転しながら、渋谷の道玄坂あたりに入っていくときに感じたんです。これがいつまで続くんだろうって。それ自体がイヤだったとかじゃなくて、ノスタルジックに感じるというか。自分の身の置き場所のようなものを考え始めた時期だったんだと思います。そういうなかで結婚したり、アルバムを出したりして、結果的に20代後半から考えていたことが少しずつ形になってきている感じです。

自分にとって正しい判断に導くコツは、心に余裕をもたせること

Ryohuさん

S:この先の30代はどうしていきたいですか?

R:なんだろうな〜。30代に入って子供が産まれたんですけど、責任感が増えると共に、そういう人生の積み重ねがアーティスト「Ryohu」を形成していくんだと思ったりします。そうした中で、35歳ぐらいで〝かっこいいおじさん〟になっていたらいいなって漠然と思います。音楽はもちろん、ライフルタイルも含めて、35歳に向けてはちょっと調整していこうかなと。

S:Ryohuさんの考える〝かっこいいおじさん〟って、なんでしょう?

R:なんなんですかね〜。たとえばですけど、ちょっと高めの財布が似合う人になるとか。

S:持たされている感がないってことですよね(笑)!

R:そうですね。ちゃんと身の丈に合った雰囲気のものを迎えたいなって思います。年を重ねることで身につけるものも変わってくるし、それに見合う人間になりたい。香水の匂いも変わってくるのかもしれないし。なんか、ありますよね、これはまだ早いなっていうものって。自分がよしとするタイミングが絶対にあると思います。

S:35歳に向けて、さらにカッコよさに磨きがかかるのでしょうね! 今、まだ小さなお子さんがいらっしゃるとのことですが、ご家族の存在はアーティストRyohuにどんな影響を与えていますか?

R:家族で過ごす時間はすごいかけがえのないものだと思っているので、できるだけ一緒にいる時間をつくろうとしています。そういうことが音楽に反映することもあるだろうし、逆にそうはいってられない曲をつくっているときはアーティストモードに入ってしまうこともあって。そういうときは、妻に協力してもらったりします。

家ではあまり音楽を聴かないんですけど、子供が好きなYouTubeを観たりとかしていて、なんか人間らしさを保てるのは家庭があるからだなと思ったりして。アーティストモードになると集中してしまうタイプなので、人間に戻ると一歩引いて物事を考えられるようになるというか。悩んでいたことも、これでよかったんだってリセットできたり。犬の散歩もそうですね。

S:アルバムのジャケットに一緒にいる、かわいいサモエド犬がRyohuさんの愛犬なんですよね。

R:そうなんです。散歩の途中で会う人との挨拶も気持ちのリセットに効果的で。「○○ちゃんのお父さん、こんにちは」とか。普段交わらない人との会話がいいリフレッシュになるんです。お互いに何をしているかわからないんですけど。

そういうことが制作に直接結びつくこともあれば、行き詰まっていたことに風穴が開いたりすることもあるし。僕は余裕がないとダメなタイプ。余裕がなくて切羽詰まると悪いを判断をしやすいというか。そこは家庭があるから保てている気がします。

S:そうやって自己分析できるって素晴しいですね。自分を穏やかにフラットに保つことって、意外にできないことです。パフォーマンスを上げるためにも自分自身を調整することって、仕事をする上ですごく学びになる部分ですね。忙しいときこそ心がけたいこと!

<→Vol.3へ続く:スポ根少年だったRyohuが考える「ありがとう」が循環する人間関係とは?

【Information】総勢14組との豪華コラボが実現した2ndアルバム『Circus』が好評発売中!

Ryohu 2ndアルバム『Circus』のジャケット

’22年4月からYONCE(Suchmos)、IO(KANDYTOWN)、佐藤千亜妃、Jeter(Peterparker69)、オカモトショウ(OKAMOTO’S)といったジャンルレスな客演を迎えた楽曲を連続でリリースするコラボレーションシリーズをスタート。そこで得たラッパー/トラックメイカーとしてのスキルを存分に発揮した、約2年ぶりとなる待望の2ndアルバム。/¥4,950(完全生産限定盤:CD+7inchアナログ盤) スピードスターレコーズ 11月2日リリース予定 ※現在、ストリーミングサービスおよび iTunes Store、レコチョク、moraなど主要ダウンロードサービスでも配信中。

* * *

【Ryohuさん衣装】すべて私物

【サッシャさん衣装】
ジャケット¥374,000(イザイア ナポリ 東京ミッドタウン〈イザイア〉) パンツ¥6,490(原宿シカゴ竹下店) その他/スタイリスト私物

【協力社リスト】
イザイア ナポリ 東京ミッドタウン:03-6447-0624
原宿シカゴ竹下店:03-6721-0580

撮影/須藤敬一 スタイリスト/久保コウヘイ(サッシャさん分) ヘア&メイク/牛玖文哉(gurus-cut&stand/Ryohuさん分)、塩田勝樹(Sui/サッシャさん分) 構成/竹市莉子・宮田典子(HATSU)

サッシャさん

Navigator:サッシャ

1976年、ドイツ・フランクフルト生まれ。10歳のときに日本に移住。日本語、ドイツ語、英語のトライリンガル。J-WAVE『STEP ONE』ナビゲーター、『金曜ロードショー』(日本テレビ系)などにレギュラー出演するほか、各種スポーツ実況をはじめ、多方面で活躍中。

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