本屋からおしゃれなカフェに生まれ変わった注目スポット
パリ在住のライターが、これからのフランス旅行に役立つレポートをお届けします。今回は、本屋だった面影を残すかわいいカフェを紹介。
フランスでは一つひとつの職業に対し敬意がある文化だからか、お店のカテゴリーを屋根のあたりにしっかり掲示しているお店が多いのです。例えば、ベーカリーは「Boulangerie(ブーランジェリー)」ケーキ屋さんなら「pâtisserie(パティスリー)」… と、各お店のジャンルをはっきり表示する感じ。
今回訪れたカフェ「Le Pont Traversé(ル・ポワン・トラヴェルセ)」は、文学エリアの6区で長年、本屋として愛されていたところ。その昔の面影が、「LIVRES(本)」という看板に残っています。歴史を感じるエントランスの装飾が美しくて、うっとり眺めたくなります。
交差点の角にエントランスが。その華やかで歴史を感じる趣に、思わず振り返って見る人も多いんです! 黒板にはカフェメニューが手書きされています。
店内はスタイリッシュな雰囲気。ヘルシーなメニューが待っています
朝早くからオープンしているので、モーニングやランチを食べに行くのもおすすめです。食事はアボカドトースト、エッグサンド… など美味しくてヘルシーな料理が揃います。写真はレジカウンターの様子。
フランスでドーナツを食べられるカフェはレア!
パウンドケーキが色々並び、迷います…。下の段に小さく映っているドーナツにも注目です!
レジ横のウィンドーには焼き菓子がたっぷりと並べられています。手前の左から2つ目のプレートにあるシナモンロールに目が奪われた私。フィナンシェも、どれもおいしそう〜。
たくさんあるスイーツを眺めて迷いつつ、今回はベリーが乗ったパウンドケーキを選びました。甘さ控えめのパウンドケーキに、ホワイトのアイシング&甘酸っぱいベリーがゴロゴロと。見た目もかわいい!
今回はオーダーしなかったのですが、こちらでは抹茶味やチョコレート味のドーナツもあるので、ぜひトライしてみてください。というのは、パリでドーナツを提供しているカフェって、意外にとても少ないんです。
こだわりのエピスリーも販売。壁に飾られているアイテムにも注目して!
ちょっとお洒落なパスタ、ソース、グラノーラなども販売しています。お土産に喜ばれるプチアイテムが、見つかるかも。
2階も洗練された空間。ランプがお花のよう♡ 朝早くにカフェブレイクをここでしたら素敵だろうな〜、と想像しました。
Le Pont Traversé(ル・ポワン・トラヴェルセ)
住所:62 Rue de Vaugirard, 75006 Paris
お店を出たら、Jardin du Luxembourg(リュクサンブール公園)へお散歩しよう
お店のすぐそこには、あの有名なリュクサンブール公園があります。太陽を求めて、お散歩に出かけましょう。
本を読んだり、友達やカップルでお喋りしたり… と、みんな思い思いに過ごします。そのリラックスした雰囲気がお気に入りです。まるで「緑いっぱいの、みんなのリビングルーム」のような空間。
リュクサンブール公園には、フランスで名を残した歴史的人物の石像が至る所にあります。その名前を一つひとつ辿っていけば、大まかなフランスの歴史を学べてしまうかも。この像はフランスの女流作家「ジョルジュ・サンド」です。クラシック音楽といえば、のショパンの像も。歴史を感じながらお散歩です。
5月頃から街に英語が飛び交い、アメリカやヨーロッパから旅行で来ている人達の数がぐんと増えたように思います。アペロ(仕事終わりに仲間と飲む!)やピクニックも盛んに行われている様子。観光都市としてまた息吹きをし始めたパリの様子、レポートしていきたいと思います。
Ayami Okura
ロマンティックなものをこよなく愛する、在仏ファッションエディター。フランスと日本のカルチャーを繋ぐことをモットーに活動しています。ファッション・アート・ライフスタイルまで、心ときめくものを探しながらパリの街をお散歩するのが日課です。モダンなトレンドスポットにも、アンテナを張り中!
instagram:@ayamiokura