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2022.07.05

「青龍」とは? その意味や「ご利益」、「四神獣」に関係する言葉を徹底解説!

四神獣の一つ「青龍」は、富の象徴といわれています。東の河川に住み太陽の昇る東方を守りパワフルなことから、金運と仕事運がアップし出世や地位をもたらし、その効果は子孫にまで繁栄するといわれています。

「青龍」とは一体?

「青龍」は四神獣の一つで「せいりょう・せいりゅう」と読みます。四神獣とは中国の神話に登場する天を司る神様のことで、東の青龍、南の朱雀、西の白虎、北の玄武にはそれぞれが司る方角、季節や色が決まっていて、東西南北の四方を守っているのです。

青龍は鹿の角と蛇の尾を持つ聖なる龍で、川の流れを表しています。太陽が昇る東の守り神であることから物事を成長させるパワーをもたらしてくれます。

青龍がつかさどるもの

東の青龍は、春(1月、2月、3月)を司ります。東の河川に住み太陽の昇る東方を守ることから、金運を呼び込み商売繁盛をもたらしてくれます。恵みの雨を地にもたらすことから五穀豊穣、パワフルな運気で物事を発展させ、人間関係に潤いを与え、成功、勝利をもたらす神様といわれています。

青龍は四神獣の1つでもある

中国から日本に伝わった四神獣は、もともとは邪気を払い、よりよい環境を整えるために祀られたもの。東の青龍、南の朱雀、西の白虎、北の玄武の四神獣をそれぞれが司る方角に置くことによって、悪霊を追い払いさまざまな福徳を授けてくれると伝えられています。

日本古来の陰陽道にも四神獣は深いかかわりを持っていますが、陰陽五行の中では、青龍・朱雀・玄武・白虎に麒麟(または黄龍)が加わります。五行説の五行と方位、色が結びつけられ、中央を守護するものとして麒麟(黄龍)入れ、五神(五霊)になりました。

青龍は四神獣の中でも、最も貴い存在と考えられ、金運・出世・成功・勝利などにご利益があるとされています。

(c)Shutterstock.com

青龍の方角とは?

天空の四方を守る四神獣は、それぞれが司る方角に置くことによって、悪霊を追い払いさまざまな福徳を授けてくれると伝えられています。

◆東の青龍

東の青龍は、東の河川に住み太陽の昇る東方を守ることから、金運を呼び込み商売繁盛をもたらすとされています。また「龍」は龍神とあがめられているように、とてもパワフルなので災いを振り払って成功、勝利をもたらしてくれます。

◆南の朱雀

南の朱雀は、5色の羽を持ち、火を操る美しい鳥といわれる不死鳥です。南の低地に溜まる大きな池に降り立ち、その大きな翼で、降りかかる災いや悪霊を追い払い、幸福と家運繁栄をもたらします。また人気運にも関係があるので恋愛が成就するともいわれます。

◆西の白虎

西の白虎は太陽の沈む西方を守る後門の守護神。西の道を走り、睨みを利かせて邪気を遠ざけ、幸せを呼び込むとされています。中国では虎は百獣の王と伝えられ、虎が500年生き抜くと霊力を得て白虎になるとされているので、白虎は特別な神と考えられています。

◆北の玄武

北の玄武は北の大地にある大きな山で逆風の盾となり、繁栄と長寿をもたらすとされています。玄武は硬い甲羅を持つ亀と、それにまとわりついた蛇が一体となった姿をしていることから、力強く運を切り拓いて繁栄するといわれています。

日本の都市計画にも影響している

四神が揃う土地は理想的な地形配置とされ、「四神相応の地」と呼ばれます。青龍・白虎・朱雀・玄武の四つの神様に対応した地形は、風水では最も良い地形とされています。昔から、環境を整えると良い気が集まり結果として心身が健やかになり、開運に繋がると考えられてきました。日本では奈良県の高松塚古墳の壁画にも描かれています。

京都の平安京は四神相応の考えに基づいて、四神を守護するために東に八坂神社、南には城南宮、西に松尾大社、北に上賀茂神社が造られ、その四神の中心を司るのが平安神宮です。

江戸幕府を開いた徳川家康は、京の都(平安京)と同じように、江戸の邪気を払い、繁栄をもたらすため、四方の山や川などの地形を四神に見立て、四神相応の地になるよう詳しく地形を調査しました。このように四神は日本の都市計画の段階でも取り入れられてきました。

(c)Shutterstock.com

青龍にまつわる言葉

四神には陰陽五行説によって、それぞれ方位や色が決められていますが東方の色は青とされています。青が意味するのは、しなやかさ、成長。安心感や心の穏やかさ。それにちなんだ「青龍」にまつわる言葉をご紹介しましょう。

◆青龍寺(せいりゅうじ)

比叡山延暦寺西塔にある天台宗の寺。

◆青龍刀(せいりゅうとう)

中国で古くから用いられた大刀。柄に青龍の飾りがある。

◆青龍(せいりゅう)

バラの名前。ブルーローズともいわれる青龍は文字通り青いバラ。育てるのがとても難しいことから「魔性のバラ」とも呼ばれています。

◆青龍旗(せいりゅうき)

四神旗の一つ。青龍が描かれた旗。

(c)Shutterstock.com

最後に

人間関係をスムーズにしてくれるパワーを持つ青龍は、仕事や交渉、勝負事などを成功に導き、金運もアップしてくれます。そのパワーとご利益を得るためには、東側にラッキーアイテムを置いてみましょう。テレビやパソコン、木製の家具などがおすすめです。また、ブルーアゲート(青メノウ)はコミュニケーション能力をアップさせるパワーストーンです。

また、青龍の置物を玄関や部屋のドアを入って右側、もしくは部屋の中心から北または東に置くと、運気がアップするそうです。毎日、新鮮なお水をお供えするとよいと言われています。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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