この花は何の野菜? 歯ごたえとほのかな苦味が特徴の野菜
現在日本では、さまざまな野菜が流通し、海外で食べられているものも身近になりました。スーパーに行けば、珍しい野菜が並んでいることも少なくありません。野菜を一つひとつ調べてみると、100年ほどしか歴史がない野菜もあるんです。今回は、そんな野菜の中からピックアップして紹介します。
この花は何の野菜か知っていますか?
正解は、「アスパラガス」の花です!
正解は、アスパラガスの花でした!
アスパラガスはユリ科の食べ物。私たちはアスパラガスの若い茎を食べています。
多く出回る時期は3月〜8月ごろで、日本の主な産地は北海道、佐賀県、長野県など。冷涼なところを好む野菜です。
◆アスパラガスの歴史
アスパラガスは南ヨーロッパが原産とされ、紀元前約2000年頃に植生していたそう。古代ギリシャ・ローマ時代(紀元前753〜476年頃)には栽培されていたとか。当時は痛風に効くとされ、薬草として使用してたとのこと。
日本には、江戸時代(1600〜1868年)に、オランダ船が観賞用として持ち込み、明治時代(1868〜1912年)に食用に導入。盛んに栽培されたのは、大正時代(1912〜1926年)からで、当時は欧米へ缶詰にして輸入し、徐々に国内で流通するようになったと言われています。
日本の伝来は江戸時代だったけれど、食べる習慣がついたのは、昭和時代に入ってからだったのですね!
◆アスパラガスの栄養
アスパラガスは、栄養豊富な緑黄色野菜の一種。
特に、アスパラギン酸は、疲労回復・スタミナ増強に効果的。ほかにも、生活習慣病予防・アンチエイジングに働きかけるルチン、貧血や動脈硬化に役立つ葉酸も含まれています。抗酸化作用が期待できる、βカロテンから生成されるビタミンAや、ビタミンC、ビタミンEも豊富です。
アスパラガスの穂先(先端部)の部分は、栄養がたっぷりなので、積極的に食べておきたいところ。
◆アスパラガスの選び方
美味しいグリーンアスパラガスの選び方を以下にまとめました。
・穂先までピンと張っているもの
・緑色が濃いもの
・切り口がみずみずしいものの方が新鮮
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アスパラガスの花から栄養・選び方まで紹介しました。アスパラガスは、サラダ、肉巻き、炒め物、スープなどさまざまなレシピに活躍。旬の時期にしか味わえない、新鮮な歯ごたえと味わいを楽しみながら、食べていきたいですね。
参考:農林水産省「アスパラガスについておしえてください。」
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