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FASHION

2022.06.01

エディター&スタイリスト座談会! 夏の「大人かわいい」は甘×辛のコントロールが必要!

Oggi6月号の大特集「シンプル派だって『大人かわいい』が気になる夏」を担当したスタイリストやエディターが、着こなしを振り返って座談会! 夏の「大人かわいい」は、冬とはまた違ったアプローチが必要。注目スタイルやコーデのバランスなど、「大人かわいい」のさじ加減について掘り下げてみました。

座談会に参加してくれたのはこの3人

夏の「大人かわいい」ってつまりこういうこと! 座談会

夏ならではの透け感&肌見せアプローチに注目!

堀:さて、1月号にて特集した「大人かわいい」のテーマが好評につき、夏バージョンもお送りすることになったわけですが、引き続きこの春夏も「かわいい」アイテムが目立ちますよね。

三尋木:今っぽさと映え感、甘めのアイテムを着こなしのメインにもってきたくなるトレンド! テンションを上げてくれる華やぎもあるし。

堀:撮影中も「これは… 大人かわいい~♡」って感じで、テンション上がってましたね、われわれ(笑)。

兵藤:そうそう(笑)、ビジュアルが華やかで、コーディネートを組んでいるときも気分が上がりました。

堀:そんな甘めテイストが台頭している今、Oggiで提案したいのが、ただかわいいだけじゃない、「大人かわいい」。この夏はどうでしょう?

三尋木:やっぱり、透け感や肌見せ的な軽やかな色気が夏らしい気がするよね? スタイリングでも、シャツワンピースや、トレンチコートなど、かっちりとした印象のものを、透け感のあるやわらかい素材で「大人かわいい」に引き寄せていたのが印象的。

堀:みんなが欲しいと言っていた、ebureのワンピースなんてまさにそれ! 透け感のある贅沢なシフォンは冬のカシミアに代わって、リッチな印象に傾けてくれる気がします。

ドライな要素を加えた「甘×辛バランス」のコントロールが必要

兵藤:肌見せに関しては、ヘルシーさが失われないように、控えめを意識しましたね。

堀:当初はバックシャンワンピースが候補だったけれど、やっぱりトップスにしよう、という話に。

兵藤:ワンピース×バックシャンだとやや女っぽすぎるかなと思って、パンツにも合わせられるトップスに落ち着いたんですよね。

堀:パフ袖ブラウスも、今回はパンツ合わせ一択での提案です!

三尋木:冬も取り上げたティアードスカートは、夏も引き続き人気でピックアップすることになったけれど、素材へのアプローチが変わったよね。

兵藤:人気なアイテムだけあって、バリエーションが増えていて。中でも、夏ならではのドライなリネン、そしてナイロン素材にひかれました。シンプル好きな人にも刺さる、さっぱり着られるラインナップになったと思います。

三尋木:今回は、甘めアイテムの柄やデザインの主張が強かったぶん、その甘さの調整がカギになった気がします。

兵藤:スタイリングしていて、発見だったのは、カーキやグレー、もしくはブラウンあたりが「大人かわいい」のバランスを整えるのに便利だということ。最初は、ベージュ系でまろやかにまとめてみるといいかな? と思ったら思いのほか「かわいい」に傾きすぎてしまって。

三尋木:確かにベージュが思ったより少なかったのが新鮮! 選び方によっては、ほっこりしたり老けて見えたりしがちな色でもあるかも。グレーやカーキはわかりやすくドライだものね。

堀:もちろんベージュは「大人かわいい」に欠かせない色ではあるけれど、夏はもう少し辛口に振っちゃったほうがうまくいくということですね。

小物で立体感をプラスするといいかも!

三尋木:夏は、かわいいもの1点に対して、辛口なもので周りを固めるというアプローチが正解な気が。ドット柄スカートの着こなしはかなりわかりやすいんじゃないかな? ふんわりブラウスをドット柄スカートに合わせるのは、「大人かわいい」的には避けたいところ。

兵藤:ドット柄スカートは、コーディネートを組んでいて楽しかったアイテムなんです。キャッチーだけど、思いきって辛口に振るとアイテムの華やぎはそのままにすっきり着られる。「大人かわいい」に辿りつきやすいのかも。

堀:思っている以上に、「大人かわいい」には辛口アイテムの後押しが必要というわけですね!

三尋木:全体のスタイリングを見渡してみると、小物でも辛口のアシストが効いてるよね。ボリュームのある足元、ドライなストールを投入していたのが印象的。

兵藤:そうなんです、ドライな質感や立体感を出す際にも小物が頼りに。中でもストールが大活躍でした。特にアソースメレの生地やボリュームが理想的で!

つまり夏の「大人かわいい」とは…

〈POINT〉
・透け感や肌見せを上手に取り入れたクリーンな色気がカギに
・「おしゃれな甘さ」に着地するには引き算を意識して
・カジュアル&ドライな辛口アイテムのアシストは必須

三尋木:あか抜けを狙うなら、トゥーマッチな甘さは回避したいところ。フェミニン派は甘いアイテムの引き算を意識してみて。

堀:辛口派は、甘めアイテムを映えアイテムとして捉えてみては? いつもの服にひとつ取り入れるだけでOKだから、むしろ簡単かもしれません。

兵藤:時間をかけて向き合った「大人かわいい」のコーディネート、ぜひ参考にしてみてください。

2022年Oggi6月号「シンプル派だって『大人かわいい』が気になる夏」より
撮影/三瓶康友 スタイリスト/兵藤千尋 ヘア&メイク/笹本恭平(ilumini.) モデル/朝比奈 彩(Oggi専属) 構成/三尋木奈保、堀 由佳
再構成/Oggi.jp編集部

夏の「大人かわいい」コーデやアイテムはこちらをチェック!

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
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