黒パンツは、毎シーズン最低でも3本は新作を買い足します
「シンプルな服こそ更新が必要ですが、すべてのワードローブを毎シーズン買い替える… なんて、無理。だから、自分が特に好きなものを見極めることが大切で、私のワードローブから最たる例を挙げてみると『黒パンツ』になります。着こなしの軸であり、何本あっても足りないほど好きなアイテム!
毎シーズン最低でも3本は新作を買い足しています。とにかくたくさんリサーチして、試着して…。主にチェックしているのは『丈の長さ』『筒の太さ』『ウエスト位置』。加えて、ドライタッチな麻混や落ち感のあるとろみ生地など、季節によって『素材』を意識して。最終的に3本程度に絞るのですが、たいてい全部が似たデザインになります。
こういうのって、『あ、また同じもの買ってる。ダメだ、自分』って思いがちじゃないですか。でもそれは、すごくこだわりがあるということであって、悪いことだと思わない。私の場合は『また黒パンツ買っちゃった…』でなく、『黒パンツって無限!』ってウキウキしています(笑)。みなさんも自身のクローゼットを一度ゆっくり眺めてみれば、自ずと注力すべきアイテムが見えてくるはず。『グレーばっかりだな』『シャツが多いな』など。偏っていて、いいんです」(川上さん)
PANTS/COL PIERROT
KNIT/CELINE
BAG/JIL SANDER
SHOES/DRIES VAN NOTEN
NECKLACE/ALIGHIERI
BRACELET/TILLY SVEAAS
RING/HUM
川上さやかさんが毎シーズン更新する最愛アイテムをチェック!
01|黒パンツ
▲クローゼットの黒パンツ。上写真で着用したジョグパンツのほか、今シーズンのスタメンは14本。ハイウエスト×ストレートが多めです。
▲ハイウエストで腰回りがキュッとしていてタックで絶妙なボリュームがあって…。すべてのバランスが理想的な〝BACCA〟の黒パンツもお気に入り。
02|ベルトがMYブーム!
▲最近はベルトをプラスするのがMYブーム。きれいめ、カジュアル、ひとクセの3本をローテーションで愛用中。
03|ベージュ系のパンプス
▲少し前までは黒パンツに黒のシューズを合わせることが多かったけれど、ベージュ系の靴も合わせるようになった。写真は〝ボッテガヴェネタ〟(左)と〝シャネル〟(右)のパンプス。
04|肌なじみのいいリップ
▲黒パンツのときはピンクベージュやオレンジベージュ、肌なじみがよくて優しげに見えるリップを選ぶ(笑)。
05|上半身をすっきり魅せるカップ付きインナー
▲上半身がしゅっと見える〝Uniqlo and MameKurogouchi〟のカップ付きインナー。
06|マニッシュでスパイシィなフレグランス
▲おしゃれマインドは香りの好みにも出ている気がする。ベースはフェミニンよりマニッシュなテイストで、甘めよりスパイシィな香りが好き。
07|女っぽさを感じるトップス
▲ハンサムな印象が強い黒パンツには、女っぽさを感じるトップスを合わせることも。最近はシアーなニットが定番になりつつあります。
●この特集で着用した洋服や小物はすべて、本人私物です。
2022年Oggi5月号「きれいめシンプル派の今っぽさは、こんなところを意識して」より
撮影/目黒智子(人物) ヘア&メイク/桑野泰成(ilumini.) 構成/村上花名
再構成/Oggi.jp編集部
Oggiスタイリスト 川上さやか
大手銀行員からスタイリストへ転身。会社員時代のリアルなおしゃれ感を加味したコーディネートは、シンプルでありながら今っぽい。絶妙なさじ加減で流行を取り入れた論理的な着こなしアイディアが働く女性たちから広く共感を呼んでいる。