3位:しゃぼん玉
3位は「しゃぼん玉」。
直木賞作家・乃南アサさんのベストセラー小説を映画化した作品です。親の愛情を知らずに育ち、老人や女性を標的に犯罪を繰り返してきた青年が、老婦人との出会いをきっかけに人生を見つめ直していく物語。
林遣都さん演じる青年・伊豆見翔人は、逃亡先の小さな村でけがをした老婦人・スマを助け、彼女の家で暮らしはじめます。スマや村人たちの温かさに触れるうちに、伊豆見は自らが犯した罪の大きさを自覚するようになります。
スマを演じた女優・市原悦子さんの遺作になったことでも知られています。市原さんの包容力あふれる名演技に涙した人が多く、3位に選ばれています。
2位:ミッドナイトスワン
2位は「ミッドナイトスワン」。
草なぎ剛さんが、トランスジェンダー役を演じたことでも話題となった作品です。「第44回 日本アカデミー賞」で最優秀作品賞および最優秀主演男優賞を受賞し、「2020年を代表する日本映画」と評されています。
心と体に葛藤を抱えながら夜の街で生きる凪沙(草なぎ剛さん)は、ある日親戚の少女・一果を預かることになります。育児放棄によって孤独な人生を過ごしてきた一果と暮らすうちに、凪沙の心には「母になりたい」という思いが芽生えはじめます。
はじめはぎこちない関係だった二人が、次第に親子のような愛情を育てていく姿に涙した人も多く、2位に選ばれました。
1位:湯を沸かすほどの熱い愛
1位は「湯を沸かすほどの熱い愛」。
余命2カ月の宣告を受けた母親と、その家族の絆を描いた作品です。優しさと強さを兼ね備えた母親・幸野双葉役を宮沢りえさん、気が弱く引きこもり寸前の娘・安澄役を若手実力派の杉咲花さんが演じた感動の物語です。
持ち前の明るさと強さで子どもたちを育てていた双葉は、残りの人生で「絶対にやっておくべきこと」を決め、実行に移していきます。ぶつかり合いながらも、より強い絆で結ばれていく家族の姿に、涙をこぼした人も多いのでは。
想像もつかない物語の展開とラストシーンに驚き、感動で心をつかまれる人が多く、見事1位を獲得です。
* * *
みなさんはランクインした作品を、いくつ観たことがありましたか? おうち時間にゆったりと映画を見ながら、心をデトックスする過ごし方も素敵ですよね。
【一番泣いた邦画ランキング】
調査方法:gooランキング編集部にてテーマと設問を設定し、gooランキングが提供する投票サービスにてアンケートを行いその結果を集計したものです。
投票数合計:5,900票
調査期間:2021年6月29日~2021年7月13日
構成/並木まき
TOP画像/(c)Shutterstock.com