高 姫順さんってどんな人?
食い倒れの街・大阪。1000を超えるお店が集まるお好み焼き激戦区の中で、「ミシュランガイド京都・大阪2021」に掲載されたのは、わずか5軒。そのうちの1軒が、生野コリアタウンにある創業54年の「オモニ本店」。価格以上の満足感が得られるお店として、5年連続で「ビブグルマン」を獲得している。
1番人気は、エビやホタテが入った「オモニ焼き」。たっぷりのキャベツを少量の生地で焼く、ふわふわ食感を求めて、遠方から足を運ぶお客さんも多い。
今回ご紹介するのは、そんな「オモニ本店」の女将を務める高 姫順(こう・きじゅん)さん。
−−「オモニ本店」女将になった理由とは?
母親の病院代を稼ぐため、14歳で韓国・済州島から来日。21歳で結婚後、ボランティアで学校運営に携わる夫に代わり、家庭を支えてきた。
そんなある日、長女の「お好み焼きが食べたい」というひと言がきっかけで、「オモニ」を開くことに。
しかしオープンしてしばらくは、お好み焼きだけでは生計が立てられず、内職をしながら朝の4時まで注文を受け付ける日々。それでも試行錯誤を繰り返し、いまの味にたどり着き、4人の子どもを育てあげた。
高 姫順さんの「7つのルール」
さて、そんな彼女が「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1. キャベツは長めに太く
他のお店にはないふわふわ食感のお好み焼きをつくる秘訣、それは、キャベツを長めに太く切ること。機械ではなく手で切るのもこだわり。
■2. 生地の量はスプーン1杯
生地はほとんど入れずに焼くのがオモニのスタイル。キャベツからも水分が出るし、粉が多いとお客さんが胸焼けしてしまうから。
■3. 2週間に1度キムチを漬ける
2週間に1度の恒例行事、それはキムチを漬けること。一枚一枚丁寧に漬けることで、オンリーワンの味が生み出される。
■4. 洋服は商店街で買う
洋服を買うときは、商店街で買うのがお決まり。店員が好みをわかってくれているし、なにより地元を大事にしたいから。
■5. まかないは必ず自分で作る
お店で働くスタッフのまかないは、必ず自分で用意する。外国からやってきたスタッフも多いが、彼女が家庭の味で日本の生活を支える。
■6. 毎日かかと上げを10回する
54年間お店に立ち続け、86歳になった彼女。少しずつ膝に痛みが出てきているそうだが、これからもお店を続けるため、筋力アップの体操を欠かさない。
■7. よくばらない
彼女のポリシーは、よくばらないということ。目の前のお客さんを大事にして、自分が食べていける分だけ稼げばいい。そんな想いを子どもや孫に伝えていきたいという。
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次回の「7ルール」の放送は、11月10日(火)よる11時00分~。主人公は、業界大注目の25歳のヘッドハンター、中田莉沙(なかだりさ)さん。
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