コンパクトで角度も測れる! ミドリの「マルチ定規」
ペンは文字を書くものだし、定規は線を引くもの。そう考えると、文具の世界で画期的な商品が生まれることって珍しいことのようにも思えますが、実は世の中を探すと、思わず膝を打つような素敵な文具に巡り合えることも。
今回ご紹介するミドリから発売中の「マルチ定規」も、一見ただの定規のように見えますが、痒いところに手が届く気の利いたアイテム。実は、発売されたのは2011年。それ以降、多くの人に愛され、今年、「グッドデザイン賞」も受賞しています。
▲マルチ定規 30cm/各¥330(上)黒・(下)透明
「マルチ定規」の最大の魅力は、その名のとおりとにかくマルチに使えるところ。
■開くと、30cmまで測れる!
何かのサイズを測りたいとき、15cm定規だと事足りないことが多いのも事実。かといって30cm定規を持ち歩くのは嵩張るし、そもそもペンケースに入らない。そんな悩みを解決したのが、折りたためる定規。
閉じた状態だと、ペンケースにすっぽり収まるコンパクトなサイズ感。でも開くことで、30cmまで測れます。
でも、折りたためる定規自体は目新しいものではないのでは…… と思う人もいるはず。たしかに、そうです。でも、「マルチ定規」はとにかく使いやすいのです!
線を引くとき、繋ぎ目部分に段差ができて歪んでしまうものも多いなか、「マルチ定規」なら、きれいに線が引けます。折りたたみ式であることを感じさせないほど、線を引く作業が本当にスムーズ。
サイズは、30cmのほかに、さらにコンパクトな16cm、A3サイズの用紙にも使いやすい50cmもラインアップ。
■1cmごとの穴で、印つけも簡単!
定規の長さより長い線を引きたいときなど、定規を使って印をつけたいときってありますよね。でも自分で定規を見ながら印をつけると、少しずれてしまって誤差が生じてしまうことも。
そんなときも「マルチ定規」が便利! 1cmごとに穴があいているので、正確に印をつけることができます。
■高さや奥行も正確に測れる!
また通常の目盛りとは別に、端から測れるグランドポイントの目盛り付き。
これが、高さや奥行きを端からきっちり測りたいときに重宝するのです!
■角度が測れる機能付き
さらにこの「マルチ定規」は、開くときに15度ずつカチッと止まる仕組み(と言っても、音は静かです!)。これにより、~180度まで15度単位で角度を測れるというもの。
正直、分度器と比較すると正確性では劣ります。ただ学生と違って社会人の場合、角度を測るシーン自体あまりないと思うので、私はこれがあれば机の中で眠っている分度器はもう不要になるな、と思っています。
■見た目もスタイリッシュ!
材質は、耐衝撃性に優れた丈夫なポリカーボネート製。カラーは、今回ご紹介した透明、黒のほかに、ピンク、青も展開中。ほど良い細さにクリアな感じが相まって、とてもスタイリッシュです!
ぜひチェックしてみてくださいね。
※価格は税込み表示です
※記事中の内容は筆者個人の感想です
文/川原莉奈