長谷寺の「祈りの回廊」とは?
奈良県の有名な観光名所の一つでもある長谷寺では毎朝、本堂である“内舞台”にて僧呂の方たちと共に読経を行うことが出来ます。この『朝の勤行』はなんと1000年以上も毎日続いている修行で、僧呂の方達の日常を目の当たりにすることが出来る、とても貴重な体験です。この貴重な体験を「祈りの回廊」と呼んでいます。
「祈りの回廊」(朝の勤行)
4月1日〜9月30日(夏時間)毎朝午前6時30分~
10月1日〜3月31日(冬時間)毎朝午前7時~
※1月1日は休止。
※勤行開始の30分前より、本堂窓口にて受付。参拝料¥500
静まり返った早朝の境内で、澄み切った静粛さを打ち破るかのように力強く読まれる読経は、まるでそこにある空気全体を包み込むかのように荘厳で、ずしんと直に心に響きました。
読経の後は、一緒に三回、三方向に向かって参礼を。それから朝のご挨拶をし、「祈りの回廊」は終わり。緊張感のある空気の中で初めて参拝し、心がとても落ち着きました。
奈良県の長谷寺は観音信仰発祥の地
祈りの回廊後は、今回は特別に許可をいただき、普段は入ることのできない正堂内へ入堂し、観音様の御足(おみあし)に直接触れてお参りするというなんとも貴重な体験をさせていただきました(特別拝観は春と秋の年2回。時期など詳細は長谷寺ホームページでチェック)。
“長谷寺”と呼ばれるお寺は全国に200以上もあると言われているそうですが、奈良のこちらの長谷寺が、観音信仰の発祥の地ともいわれています。
観音様の身の丈は約10メートル、木造としては世界最大クラスの十一面観音像は、長谷寺へ訪れた際には必見です! 下から見上げる観音様の圧倒的な迫力にパワーをいただきました。
ご本尊、観音様以外の見どころもたくさん!
本堂の正面にある舞台から見ることの出来る山下に広がる絶景から、四季と緑を感じる坂道を通ると、五重塔がありました。高い位置にしている長谷寺は空気が澄んでいるので、朝の祈りの回廊の後のお散歩はとても気持ちがいいです♪
ゆっくりと境内散歩するのは贅沢な時間。進んでいくうちに変わる景色を眺めながら… 自然が豊かで、マイナスイオンを感じて癒されて…。美しい木彫りされた板がずらっと並ぶ登り廊は、本堂に戻るまでの最後の道のり。
全部で399段ある登り廊を上がったあとは、御朱印をいただきました。私は日ごろから朝早く起きることが好きなのですが、お寺で朝の時間を過ごすのは初めての体験。奈良ならではの朝の過ごし方を体験できて、一日のスタートからとても充実した旅を堪能することが出来ました♪
長谷寺は、清少納言も訪れたように昔から女性の信仰を集めているお寺だそうで、約1000年経った今、私たちも訪れることができて、感動しました!
撮影/女鹿成二 文/片田亜莉紗 構成/門司紀子
オッジェンヌ 片田亜莉紗
2019年からOggi専属読者モデル「オッジェンヌ」として活動開始。オッジェンヌ最年少ながら、洗練されたファッションセンスで高身長を活かしたカジュアルファッションが魅力。休日は外出派で、趣味は旅行と身体を動かすこと。Instagramのアカウントはこちら:@arisa_ktd