竹下真由さんってどんな人?
「好きなアイスは何ですか?」九州出身の人たちにこの質問をすると、決まって返ってくる答えがある。それが、「ブラックモンブラン」。
バニラアイスの表面に、カリカリする食感のクランチとチョコレートをコーティングした「ブラックモンブラン」。佐賀県の竹下製菓が1969年に発売したこのアイスは、累計販売数実に10億本以上、いまや九州のソウルフードと呼ばれる程になった。
そんな竹下製菓の5代目社長を担うのが、今回ご紹介する竹下真由さん。
−−竹下製菓の5代目社長になった理由とは?
佐賀県の老舗企業「竹下製菓」の一人娘として生まれた竹下さん。物心をついた頃から自宅横の工場で、祖父で前会長の小太郎さんがアイスを作る姿を見続けてきた。
小さい頃から家業を継ぐことを意識していたという彼女は、大学卒業後、家業を継ぐ前に自分の力を試してみたいと、東京のコンサルタント会社に就職。そこで同期だった雅崇(まさたか)さんと結婚。
そして29歳のときに佐賀に戻り、竹下製菓に入社。34歳で5代目の社長に就任した。
発売から半世紀以上がたったいまも、竹下製菓の屋台骨を支えているのが、祖父・小太郎さんが生み出した「ブラックモンブラン」。だからこそ彼女は、新たなヒット商品を生み出すために、日々試行錯誤を繰り返す……。
竹下真由さんの「7つのルール」
さて、そんな彼女が「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1. 工場では社員全員に声をかける
朝礼の後は、まず工場内を巡回する竹下さん。商品や機械の状態だけでなく、社員一人ひとりの様子を確認するため、全員への声掛けを徹底。
■2. 一人の思いつきを大事にする
常に新たなアイス作りに挑み続ける彼女。社員が強い想いで提案してくれたアイデアは、できるだけ取り入れるのがポリシー。
■3. 副社長(夫)の顔は出さない
竹下さんだけでなく、副社長である夫も取材を受けることがあるが、基本的に顔出しはNG。競合調査にいくときもあり、黒子的な存在でいるそう。
■4. 毎晩子どもに本を2冊読む
プライベートでは3児の母としての顔をもつ竹下さん。多忙を極めるなか、子どもに本を2冊読むことは欠かさない。この時間が、親子にとっての至福のひととき。
■5. 毎週月曜はジャンプを買う
毎週月曜日は、漫画雑誌『週刊 少年ジャンプ』を買うのがお決まり。漫画もアイスと同様、子どもに愛されているものなので、子ども心を理解するためのツールとして大切なのだとか。
■6. 悩んだら仏壇の前へ
新型コロナや、7月の豪雨の影響で、売り上げが上がらず苦戦するときも。そんなときは、仏壇の前へいきご先祖さまに悩みを打ち明けることが多いそう。
■7. 当たり棒はやめない
クオカードや図書カードなどと交換できる竹下製菓の〝当たり棒〟。作り続けるのは手間もコストもかかるが、その歴史は絶やさない。食べた人がワクワクするようなアイスを作り続けていきたいという。
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次回の「7ルール」の放送は、8月25日(火)よる11時00分~。主人公は、江戸切子職人・三澤世奈さん。
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