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LIFESTYLE

2020.05.15

コロナで遭遇! 一時帰国による【検疫】家までの長かった道のり|パリ在住ライターがレポート

世界各国がロックダウン解除に向かって動き出している今。パリから一時帰国し検疫を経験したライターが、帰国時の状況を振り返ります!

一時帰国により体験した道のりをレポートします!

パリからの一時帰国を決意したタイミング

3月末、筆者はパリにいました。ロックダウン開始以降、ヨーロッパ全域でコロナによる影響が深刻化が進む真っ只中、小さな部屋に一人きりで過ごす日々。外出制限のルールは日に日に厳しくなり、日中に1時間しか出歩けない状況へ。そんな中ロックダウン期間延長のアナウンスが3月27日にされ、長期戦になるだろうと悟り、一度実家に戻ることを決意したのでした。

▲シャルル・ド・ゴール空港へ向かう際に、タクシーから撮ったパリの様子。街は静けさに包まれていました。

帰国へ向け、いざ状況をリサーチ!

一時帰国を決めてからは、日本への帰国に際して必要な情報を急いでリサーチしました。厚生労働省のページの情報を確認しつつ、私がさらに参考にしたのは最新の情報が掴めるTwitterの情報。「ヨーロッパ 一時帰国」などのワードで検索し、ヨーロッパ圏から日本へ戻った方々の体験談を知るべく、チェックしていきました。

フランスからの帰国者はPCR検査を受けること、また使用する成田空港からは一切の公共交通機関を使用してはならない状況であること。このことを両親と共有し、成田空港から関西の実家へ戻る方法を模索しました。Twitter上の体験談によるとレンタカーを使用して自力で家路へ着く方も多く、レンタカーを使用するなら事前の予約がベターとのこと。しかし車の運転に自信がなさ過ぎる私は、家族に成田空港まで迎えにきてもらうか、成田空港近くのホテルにて2週間過ごすか… の2択に。

空港・検疫・帰路までの道のり

両親が前泊をして成田空港まで迎えに来てくれることに決まり、パリ-日本間で唯一稼働していたAir Franceで航空券をおさえました。が、やはり便数は1日に1本という限りなく少ない便数! 「いきなり航空便が無くなるかもしれない」という恐怖の中、なんとか航空券を入手。経由便もありましたが、万が一乗り換えする空港で発病したらどうなるのか… という不安があるため、パリから日本への直行便を選択。

翌日着いたシャルル・ド・ゴール空港では、普段と異なる空港の様子に愕然としたのでした。凄まじく静かな空港。免税店やカフェが閉まった空港は、パリ市内と同様にいつもの華やかさを失っていました。私と同じタイミングで帰国を決意した方が多かったのか、成田行きのゲートでは日本の方がちらほらいて、少しホッとしました。

▲いつもは賑やかなシャルル・ド・ゴール空港も、このようにガランとした様子。帰国者が一定の距離を保ちつつ座り、フライトを待っていました。

成田空港へ到着! そして人生初のPCR検査を経験することに。機内から出て黙々と歩いていると、検疫のエリアに到着。そして検疫のために列ができていくのですが… 自分が割と早めに検疫エリアに到着したことに気づきました。後ろを振り返れば、何十人もの人々が並んでいたのです。私の場合、1時間ほどで必要書類の提出とPCR検査を完了。必要書類を提出の際、空港からの行先や移動の手段を明記する必要があります。思い切り電車と記入していたのか、係員の方から移動手段について突っ込まれている方も見かけました。

10人ほどのグループごとに係員の方に引率され、いよいよ空港出口へ。スマホで両親に状況を説明しつつ、ピックアップしてもらうところを相談し、なんとか両親と合流できました。引率の方は、各帰国者の家路またはホテルへの移動の様子を空港で見届ける必要があり、私も両親と合流するところまで、係員の方が見ていました。

自宅待機開始! 検査結果を首を長くし待つ

10時間弱の運転により実家に到着…両親に頭が上がりません。そして2週間の自宅待機期間が始まり、検査結果が来るまでは家族全員がマスクを着用。1週間後に電話連絡で、検査結果は陰性と連絡がありました。検査結果の連絡によりちょっと安心しましたが、リモートワークをしつつ自宅敷地内で過ごすようにしました。その後緊急事態宣言が発令されたため、自宅待機期間が過ぎた後も、おうち時間を継続。

正しい情報を速く把握する大切さを痛感

今回の経験で感じたことは、「確かな情報を速く入手し行動に繋げる」ことの大切さです。このような緊急事態では、厚生労働省や大使館などの公的機関からの情報を把握するのはもちろん、自分にとって必要な情報を意識的に見つけていくことも重要だと痛感。私の場合、緊急事態の帰国に際してどの点に気をつけるべきなのか把握するため、TwitterなどのSNSで得た体験談が大変、参考になりました。

コロナの影響で、当たり前の日々が覆されている現在。各国で様々な対策や経済的動きがとられていますが、その状況にただ流されるのではなく、状況を受け止めて自分自身で考えながら行動しなければならないな、と感じます。とにかく心身ともに元気で健康をモットーに! 日々を過ごしていきたいです。

大倉 綾実(Ayami OKURA)

NYと東京でスタイリングとライティングを学び、2020年より渡仏。フランス語に奮闘しながら、ライター・スタイリスト・コーディネーターとして活動中。Instagram:@ayamiokura

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