日本からわずか5時間ほどで行ける、フィリピンの首都、マニラ。
今まで“女子旅”としては、あまりなじみがない場所だったかも知れませんが、近年のマニラは治安や生活環境がグンとよくなり、美味しくフォトジェニックなカフェやレストランなどもオープンラッシュ! すっかり、女子旅向きのスポットとなっていることをご存じでしょうか?
まずは、日本から近く、英語が通じて、時差はたったの1時間というフィリピンの大都市・マニラを満喫するためのポイントをお伝えします。
まずは、成田空港から直行便でマニラへ。
◆初マニラには、経済の中心・マカティのホテルがおすすめ
マニラ空港(ニノイ・アキノ国際空港)からタクシーで15〜20分ほどのマカティは、国内随一の金融エリア。
高級ホテルにコンドミニアム、大きなショッピングモールなどが立ち並び、活気を感じさせます。
初めてのマニラなら、街の中心部のホテルに滞在するのがおすすめ。30F建てのタワー「フェアモント マカティ」は、中心部にあるエレガントなホテル。
ショッピングモールも至近距離で、隣接している「ラッフルズ マカティ」の10Fにあるルーフトップバー&レストランからの夜景も見どころです。
◆歴史に触れるなら「イントラムロス」を散策しよう
フィリピンの歴史を垣間見られるのが、“オールドマニラ”と呼ばれるイントラムロス。
ユネスコ世界遺産に選ばれている「サン・オーガスティン教会」や、マニラのシンボル的な存在の「マニラ大聖堂」など、スペイン統治時代のコロニアルな街並みが今も残る観光地です。
「サン・オーガスティン教会」は石造りの建物で、中に入ると美しいステンドグラスや天井の装飾を見ることができますよ。
多くのフィリピン女性にとって、この教会で結婚式を挙げるのは夢のひとつだそう。2人のお子さんのママであるフィリピン人のコーディネーターさんも、中庭を眺めながら「夫と結婚式を挙げた、思い出の場所なのよ〜。昔の話だけどね」と、にっこり笑顔でした。
◆息を飲むほど美しいサンセットは、ベイサイドのホテルから見るべし!
夕暮れ前には、ベイエリアへ向かいましょう。実は、マニラ湾のサンセットは、世界三大夕日のひとつにも数えられるほどの美しさで知られています。
2016年にオープンしたマニラ湾沿いにあるラグジュアリーホテル「コンラッド マニラ」は、夕暮れ時に訪れたい絶好の場所。
ロビーの大きな窓やテラスのある「シー ラウンジ」では、都会にいながら壮大なサンセットを望みながら、カクテルやアフタヌーンティーが楽しめます。
豪華客船をモチーフにしたシンボリックな外観も素敵なので、ぜひ少し離れたところからホテルも眺めてみてくださいね。
客室も、モダンで落ち着いたインテリアでまとめられています。新しいホテルだけに、コンセントやシンク周りの使い勝手も抜群。
◆伝統的なトリートメント療法“ヒロット”を体験しよう
働く女子にとって、海外旅行では、現地の素材や伝統を取り入れたスパトリートメントを受けるのも、大きな楽しみ。フィリピンでは、お手頃で良質なマッサージを受けられるサロンが豊富です。
とりわけフィリピンらしさあふれるマッサージが、“ヒロット”という自然科学療法。今回、私がヒロットを受けたのが、「ザ スパ ウェルネス」。清潔感があって広々としている、マニラ市内に数店舗を構える人気のスパです。
オイルマッサージを受け、しばらくすると、温かいバナナの葉が登場! 体のバランスをチェックするために、火で炙ったバナナの葉にココナッツオイルを伸ばし、背中の上部から腰まで貼っていきます。
日本でもなじみ深いフィリピンのフルーツと言えばバナナですが、そのバナナの葉を施術に使うなんて、他ではなかなかできない体験。じわっと全身に温かさが広がり、心地よい時間が過ごせますよ。
最近のフィリピンは、グルメのニュースも目白押し。美味しいものにもたくさん味わったので、次回はマニラで立ち寄りたいグルメスポットをまとめてお伝えします。
ビューティ&トラベルライター 石原有起(いしはら・ゆき)
大学卒業後、女性誌やウェブを中心に、美容、旅行記事の取材・執筆を行うほか、TV・ラジオ出演、講演など多方面で活動中。現在は、年間数百個の新作コスメを試すだけでなく、“旅=美を磨くためのエッセンス”と捉え、国内外を問わず、旅先で美容スポットを体当たりで巡る取材を多く行う。“人生を彩るために、美容する”がモットー。
■Instagram:@yukiishihara1112