【キンプリ岸&神宮寺】『ドリームボーイズ』会見【全文レポート】
現在、帝国劇場で上演中のKing & Princeの岸 優太さんが主演・座長を務める舞台『ドリームボーイズ』。9月3日、初日公演前に行われた囲み会見に、岸さんとともに、同じくKing & Princeの神宮寺勇太さん、髙橋優斗さん(HiHi Jets)、岩﨑大昇さん(美 少年)、紫吹 淳さん、鳳 蘭さんが出席した。
この舞台『ドリームボーイズ』は、2004年から滝沢秀明さん、亀梨和也さん(KAT-TUN)、玉森裕太さん(Kis-My-Ft2)と受け継がれてきた。今回、岸さんが4代目座長に就任。新体制で9月3日~27日まで36公演を行い、9月21日にはシリーズでの上演600回を迎える。
【King & Prince】岸 優太、堂本光一から「ドヤ顔やめろ」
―(リポーター)いよいよ初日を迎えましたが、ゲネプロはいかがでしたか? 手ごたえは感じられましたか?
岸 優太(以下、岸):皆さま、お忙しい中お集まりいただき、本当にありがとうございます。そうですね… 手ごたえがあるかないかと言えば、そりゃもちろんあります! キャストの皆さんの熱量に引っ張られて、自分も負けてられないなって。もう、なんとしてでもやり遂げたいし、千秋楽に「最高だったね」って言える舞台にしたいと思ってます。
―自信を持って「ドヤ顔」していただいて大丈夫だと思います。
岸:大丈夫…ですか?
―神宮寺くんは「ドヤ」って感じでしたね。
神宮寺 勇太(以下、神宮寺):「ドヤ」してましたね~(笑)。したくなっちゃうんですよね、帝国劇場に立つと。
―この新生ドリームボーイズは滝沢秀明さんが演出のサポートに入り、そして堂本光一さんも、ということですが、稽古はどうでしたか?
神宮寺:本当に細かいところまでご指導いただいて、自分たちもすごく楽しめた稽古でした。
岸:毎回、光一さんや滝沢さんが事細かにアドバイスをくださったので、根本的なところから鍛えてもらいました。
―タッキーとか光一くんから、「ここはこうしたほうがいいよ」とか具体的なアドバイスはもらいましたか?
岸:いただきましたね。僕の場合、光一くんには「筋肉を見せつけるようにドヤ顔をするのはやめろ」っていうアドバイスをいただきましたね。
(会場爆笑)
岸:滝沢さんには「大丈夫ですか? 」って聞いたら、「大丈夫だから、自信を持ってステージに立て」とおっしゃっていただきました。光一くんは、舞台『SHOCK』のときからお世話になっていますので、メンタル的なところで「ステージに立つときは、お客さんのいらっしゃる方向をちゃんと考えて、そこに見せる思いを持ちなさい」と美術的な部分でも教えてもらいました。
―とはいえ筋肉すごかったですね!
岸:すいません! タンパク質が僕を育ててくれました。
―具体的にどんな肉体改造をやったんですか?
岸:神宮寺と一緒にジム行きまして、運動後はタンパク質を30g摂って。
神宮寺:プロテイン30g飲んで、一緒の体重に揃えて。
岸:そうですね。
―今、一緒の体重なんですか?
岸・神宮寺:一緒です。55kgですね。
―胸板の厚さは違いますよね?
岸:僕はすいません。背が低くてちょっと量を盛らないとダメで、僕の場合は。神宮寺は背が高いので、(ふたりの)平均にすると体重バランスが違うので。そういった意味では、(ボクシングのウエイトの)122ポンドにしっかり持っていけてるんじゃないかなと。自信を持ってそこも提供できます。
―ボクシングの階級としては一緒なんですね。
岸・神宮寺:一緒です。
神宮寺:1回ね、ちょっと体重を上げてから落とす期間つくって。めちゃめちゃ落としました。
岸:そうですね。
―公演も厳しいから、もっと筋肉がついちゃうんじゃないかなと思いますが。
岸:いや、むしろこの舞台では有酸素運動が多いので、どちらかというと瘦せていっちゃうんです。だから、変わらず「プロテインごちそうさまです!」って感じでいただきたいなと思ってるんで。
―じゃあ、1ステージごとにプロテイン?
岸:そうですね。毎公演。
キンプリ・岸、ジャニー氏絶賛のアクロバット大技・「岸角」誕生秘話
―気になるのが、岸くんのアクロバットの大技ですね。
岸:あれですね、今回キューブ(1.5メートル四方)の大きいのをやらせていただいてまして。代々、(自ら)大技に命名をしてらっしゃるんですよね。僕が命名するとしたら… なんですかね。(神宮寺に向かって)ありますかね?
神宮寺:そこは自分で考えてくださいよ、やっぱり。
岸:いいですか。じゃあ、四角いので僕の名前の「岸」と合わせて「キシカク」。
神宮寺:…(笑) いやあ、もう本当に岸くん。(記者陣から)笑いが出ましたけども、多分愛想笑いですね。ほぼ答え言っちゃってたんでね。
岸:キシカク…。キシカクでよろしいでしょうか。
―キシカクは名前は軽いですけども、物自体は重いですよね?
岸:いやあ、重いですね。あの、ジャニーさんとの打ち合わせ段階で「大技、何がいいかな?」って一緒に考えて。色々見せていったところ、ジャニーさんがキューブを気に入ってくれて。なんとしてもいいものにしたいという思いもありまして、美しい世界観を描かせていただきました。
―何kgぐらいあるんですか?
岸:あれは、感覚で行きますと… 5kgとかあるんですか?
―もっとあるんではないですか?
岸:もっとありますか? けど、重いんですよね、確かに。
―髙橋くんとか持ってみましたか?
髙橋優斗(以下、髙橋):いや、持ってないですけど、そんなに大変なことしてるのに、『キシカク』でいいんすか?
(会場爆笑)
岸:いやいやいいでしょう!
髙橋:いやいや、だってあれですよ。これ変な話、明日の新聞で「岸 優太 大技キシカク」って出るんすよ?
岸:やべーな!!
髙橋:やばいですよ!
岸:じゃ、ちょっと文字変えてもらって「死角」のほうにしてもらって…。
―「き」は?
岸:そうっすね…。あ、やっぱ「岸角」で! 岸壁の「岸」でいいっすか? 僕の名前の「岸」に「角」で。
―あれは吊るされてるわけではなくて、キューブを実際に持ってのフライングですからすごい大技だと思います。できるまでどのくらいかかりましたか?
岸:レッスン量としては、多分10回はやってますね。
―10回だけでできたんですか?
岸:10回以上やってます、正直。
神宮寺:いや、正直に言ってくださいよ、そこは!(笑)
岸:けどそこは、スケジュールに組んでもらってちゃんと準備ができる時間ありましたので。しっかり準備させていただきまして、今回お見せしたものになってます、はい。
―フライングといえば光一さんですが。
神宮寺:本当にそうですね。
岸:美しいんです。
―アドバイスはありましたか?
岸:僕たちは(メインで)フライングさせてもらうのは、今回が初めてのようなものなので、光一くんと滝沢くんにはまだ聞けなかったすね。いや、だってもうあのきれいさは! さすがに聞いちゃいけないかなと思って。
神宮寺:そうなんですよ。
岸:きれいすぎて…! (そこに至るまで努力して)先輩たちが築いてきたように、僕たちも自分たちで築いていかないといけないなと思って。今、探し中ではありますけど、各々の個性を出して美しさを出していってるんですが、(千秋楽が)終わったら聞こうかなと思っております。
キンプリ・神宮寺勇太「光一くんのアレがすごい!」と絶賛
―神宮寺くんはどんなアドバイスをもらいましたか?
神宮寺:アドバイスですか? いろんなことを教わって、ここじゃもう言いきれないくらいなんですけど。僕が一個思ったのは、光一さんが三方礼のタイミングを教えてくださったときに、光一さんがこうして手をパッと開いたんですよ。手をパッと出しただけで、めっちゃかっこよかったですね。
―どんな感じで教えてくれたんですか?
神宮寺:「(手をサッと前に出して)こういう感じで」って言ったときの手の感じがかっこよすぎてびっくりしましたね。
―今、再現するのにちゃんと足もスッと出ましたね。
神宮寺:あ、出てました? ありがとうございます。
―じゃあもうそれはしっかり盗んでやろうという思いで?
神宮寺:盗ませてもらいました。
岸:美しいですね。
―岩﨑くんは今回、主要な役ですがどうですか?
岩﨑大昇(以下、岩﨑):ありがたいことに。チャンプの一番弟子的な役どころなのですが、いつもの僕たちってもう少しフワフワした感じだと思うんです。そこをガッと変えてオラオラした感じでやるというのが初めてなんで、「喉を壊さないようにしよう」って言われました。
―じゃあそういうところも勉強になってますか?
岩﨑:勉強ですね。
髙橋:僕は、去年に引き続き弟役をやらせていただいてるんですけど、年々『ドリームボーイズ』の弟役の年齢を上げていくという偉業を今、成し遂げている最中です(笑)。(歴代の弟役の中で)最高齢です、今年20歳になります。17歳の役なんですけど。
やっぱりそうですね、僕たちがシアタークリエでコンサートをやっているときから、もうずっとジャニーさんが楽しみにされていた舞台で。僕の記憶で新しいのは、去年の1月のKing & Prince主演の舞台『JOHNNY’S HAPPY New Year IsLAND』 のときには「ドリームボーイズ新しいのやりたいんだよね」っていうのは(ジャニーさんが)ずっと言っていて。
そこで滝沢さんとか光一さんの力をお借りして、そしてこの新しいメインのおふたりを中心に、すごく新しい『ドリームボーイズ』をつくれている感じがして、毎日すごく充実した日々を送れているなと実感しています。
―がらりと変わりましたもんね。
髙橋:そうですね、それこそ座長の雰囲気が違いますから。岸くんは皆を盛り立ててくれるような座長なので、新しい形の『ドリームボーイズ』の一員になれているのかなと思うと毎日が楽しいです。
キンプリ・岸は、座長なのに“かまちょ”…!?
―座長らしいことはしてもらいましたか?
髙橋:座長らしいこと…? (岸のほうを向いて)ありましたっけ?
岸:(髙橋にむかって)まだ! まだ差し入れてないね、色々。けど、あれなんですよ。あの僕、基本スロースターターなんで。
神宮寺:スロースターター? (笑)
岸:中日くらいからちょっとリスペクトされたいなっていう。ちょっと色々差し入れだったりも、やっぱり神宮寺と一緒に。
髙橋:いや、でも神宮寺くんはわりともう。差し入れとかはないですけど、空いてるときとかも皆に話しかけに来てくれたりとか。
岸:え! 話してるじゃん! 話してるでしょ!
神宮寺:岸くん、そうですか?
岸:逆に来てほしい!
髙橋:あ、来てほしい?
岸:そっちのタイプなんです、やっぱり。実はそうなんですよ。だから、かまちょです。
神宮寺:かまちょです(笑)
岸:これから絆をもっと深めていって、友達くらいコンタクトを取れたら。
髙橋:友達はいけないっすよ!(笑)
岸:今はそうやって先輩後輩みたいなのができてるけど、本当に友達くらいの間隔で接して仲良くなれたらいいなと。
髙橋:じゃあぜひ、あの全員をごはんに連れて行っていただいていいですか?
岸:いやぁ~神宮寺さん、一緒に行きますか?
神宮所:(笑)いいですよ、俺も。
―先輩にもしてもらってましたからね、そこはもう。
岸:はい、もらった恩は返します。
髙橋:ぜひ、お願いします。
岸:まかせてください。
岩﨑:お願いします!
―そして、鳳さんは歴代の『ドリームボーイズ』をいちばん近くで見てらっしゃって、ことしはいかがでしょうか。
鳳 蘭(以下、鳳):ジャニーさんが築いた、この素晴らしい日本の文化を世界の人に見ていただきたいと思うのですが、日本の方でもチケットか取れないくらい人気なのに世界の人は絶対無理ですから。別枠のチケットをなんとか取れるようにならないでしょうか。本当に皆に見てもらいたいんです。そう思ってます。
―岸座長はいかがですか?
鳳:ハートがあるというか、泣かされます。胸にキューンとくるんですね。体当たりなのをすごく感じます。(岸に向かって)頑張ってください。
岸:ありがとうございます! これからもよろしくお願いいたします。
―紫吹さんからご覧になって、新しい『ドリームボーイズ』はいかがですか?
紫吹 淳(以下、紫吹):私もたくさん出演させていただいているのですが、回を重ねる度にどんどん悪い人になっていってまして…。
(会場爆笑)
紫吹:どこまで行くんだろう、私はって感じです。
髙橋:今年めっちゃ悪い人ですよね!
紫吹:悪いですよ、私どうしよう。ファンの方に怒られるかな?
髙橋:(今年のは)こわいっすね!
―わりと最初のほうからスイッチ入ってますよね?
紫吹:そうなんですよ。光一さんが「もっとニヤッとしてください。もっと怖くしてください」ってすごいリクエストをいただいたので、あんまりやりすぎると男になっちゃうかな?なんて自分では心配なんですけど。いい感じにできているのかな?と自負しております。
新しいこの令和という時代に、この『ドリームボーイズ』がまた、ジャニーズ魂とがたくさん入った素晴らしい作品になっていると思いますので。チケットは(すでに完売していて)ないですけど、たくさんの方に観ていただきたいなと思います。
―ジャニーさんの魂を皆さんが受け継いでるという感じですが、岸くんの中ではジャニーさんの大切にしていた、この『ドリームボーイズ』の中で、どんなことを大切にしたいと思いますか?
岸:今回、このゲネプロにしろ稽古にしろ、すべてジャニーさんに見てほしかったですし、正直悔しい思いもあります。けど、稽古のときから、きっとジャニーさんならこう言うだろうなって想像しながら直していって。
ジャニーさんの思いはどこでも感じられますので、今回もきっと見てくださっていて。(天国のジャニーさんから)「いいな」という声をいただけるようなパフォーマンスをしたいと思って、登場から胸を張ってステージに立ちました。
これからもジャニーさんの思いを受け継いで、自分たちにある『ジャニーズソウル』を皆さんにお届けして世間の方々に夢や希望、明日の活力につながる何かを与えていけたらな、と強く思っております。
―ジャニーさんからはどんな言葉がいただけそうですか?
岸:今日は僕、ラストの大事なところでダンスの振りをミスったので、「YOU何やってんだよ」って。けど、ジャニーさんは本当に頑張っている人たちを「今日もよかったな」って言ってくれる方で。優しいけど、時に厳しい方なので、今日も後で色々とダメ出しを想像しながら直していって、このあとの初日を迎えようかなと思います。
―神宮寺くんはいかがでしょうか。
神宮寺:そうですね。ジャニーさんがつくってくれた『ドリームボーイズ』をやらせていただくので、すごくプレッシャーを感じていたのですが滝沢さんや光一さんやキャストの皆さんに支えてもらって、無事この『ドリームボーイズ』初日の幕をあけられそうだなと思っています。
初年度にやっていた『DREAM BOY』っていう曲もジャニーさんが「やってほしい」と言ってくれていたようで、今回やらせてもらったり。『ドリームボーイズ』ファンも胸アツになるシーンがたくさんあると思います。ジャニーさんは帝国劇場が大好きだったので、見に来てくれていると信じて、初日頑張りたいと思います。
―ジュークボックスから流れる歌声は光一さんですよね?
神宮寺:そうなんですよ。胸アツですよね。
岸:がらりと今年は変わっております。
―そして明日、ジャニーさんのお別れ会がありますけど、公演は13時からなんですよね。行けそうですか?
岸:はい、行きます。
髙橋:ドリームボーイズチームはとりあえず行かせてもらうことになっています。
―家族葬でお別れは一旦済ませてるんですもんね?
岸:はい、家族葬にも参列させてもらいました。あらためて感謝の気持ちをしっかり明日伝えようと思います。
―では、最後に『ドリームボーイズ』いよいよ初日を迎えますが、意気込みをお願いします。
岸:2019年『ドリームボーイズ』は家族や友人との話など、年齢を問わず本当にたくさんの方々にグッとくるような作品になっています。ですので、男女問わず年齢問わず、見に来ていただいけたら、楽しんでもらえる舞台になっています。皆さん是非、帝国劇場へいらしてください。ありがとうございました!
【注目の舞台情報はこちら】
『ドリームボーイズ』
作・構成・演出:ジャニー喜多川
2019年9月3日(火)~9月27日(金)帝国劇場
出演:岸 優太
神宮寺勇太
HiHi Jets(髙橋優斗・井上瑞稀・橋本 涼・猪狩蒼弥・作間龍斗)
美 少年(岩﨑大昇・佐藤龍我・藤井直樹)
7 MEN 侍(中村嶺亜・佐々木大光)
紫吹 淳 鳳 蘭
『ドリームボーイズ』公式サイト
ユウタ(岸 優太)は幼いころ、親友のジン(神宮寺勇太)に誘われ、ボクシングの世界へ。新人王争奪戦でふたりの対決が実現するが、ユウタはなぜか途中棄権してしまい、ボクシングの夢を諦める。しばらくして、天才チャンプになったジンの半生をモデルにした映画が制作されることに。そしてその主演に選ばれたのがユウタ。映画の撮影現場には、ジンがタイショウ(岩﨑大昇)ら仲間を従えて撮影を妨害しにやってくる。ある思いから映画を完成させたいユウタに、ジンが告げる。「俺たち、中途半端なままだ。あの試合の決着つけようぜ」。ユウタは、チャンプに強く憧れる弟・ユウト(髙橋優斗)の夢も背負って、ジンと一戦を交えることになるが、そのことでユウタは逃れられない運命に翻弄されていく…。