DRAGON GATEのYAMATOだ。
ここ数回で炒め物特集をしているが、今日は炒め物の王者ともいえるレシピ【青椒肉絲】を紹介しようと思う。
青椒肉絲、このなんとも難しい漢字だが、お前らはちゃんと読めるか？
そう、答えは【チンジャオロース】だ。筋肉キッチンマニアなら読めて当然だよな。
読めなかったってやつは、まずは料理の前に漢字の書き取りからやっていただこう。
このレシピはあらゆる炒め物の極意が詰まった一品なので、料理の腕を磨くのに最適だ。
では材料からいってみよう。
■材料（2人前）
豚ももブロック肉……180g
ピーマン…… 3 個
たけのこの水煮……中1個（約120g・中のひだひだ部分は使わない）
（調味液）
しょうゆ……大さじ1
料理酒……大さじ2
砂糖……大さじ1
酢……小さじ 1
オイスターソース……小さじ1
にんにく……1 片
しょうが……1 片
（肉の衣）
卵黄、料理酒、塩こしょう、片栗粉、サラダ油……各少々
サラダ油……大さじ1+少々
ごま油……少々
強靭な肉体……随時
たけのこの水煮、中のひだひだ部分を使わないのは食感を合わせるためだ。
捨てるのではなく、炒めたり煮たりして消費するようにしてくれ。
ではいってみよう。
■作り方
1／常日頃からトレーニングし、強靭な肉体をキープしておく。
2／豚モモブロック肉は半冷凍して繊維に沿って細切り。ピーマンはへたと種を取って縦に細切り。たけのこも繊維に沿って細切り。にんにく、しょうがはみじん切り。調味料はあらかじめ合わせておく。
「ブロック肉は半冷凍状態だと細切りにしやすくなるぞ」
「ピーマンは中の薄皮をとって、かなり細く切ろう。そのほうがおいしいぞ」
3／ボウルに卵黄、料理酒、塩こしょう、片栗粉、サラダ油(各少々)を入れて軽く混ぜる。そこに細切りにした肉を入れて和え 熱したサラダ油で揚げる。
「中華の炒め物で欠かせない工程・油通しだ。今回は肉なので卵黄を衣に使ったぞ。さっと火を入れるだけで仕上がりが段違いだぞ。
なぜ油通しをするかって？それは食材の表面だけを短時間に加熱することで水分・栄養素・旨味を閉じ込めることができるからなんだ。この手間を惜しむかどうかで、旨さに差ができるからぜひともやってみてほしい！」
4／サラダ油を引いたフライパンでにんにく、しょうがを強火で炒め、香りが立ったら豚もも肉、ピーマン、たけのこを炒める。調味液を加え、フライパンを煽ったらごま油を加えて皿に盛り完成。
「肉はあらかじめ油通ししているから、さっと短時間でフライパンを煽るだけで完成する。スピードが勝負の一品だ」
完成だ。
どうだ。細切りの食材なのに食感もあって、激うまだろ？
数回にわたり炒め物レシピをお届けしたが、今まで簡単だと軽視してきた炒め物の奥深さが少しはわかってもらえたんじゃないだろうか。
短時間で調理するためには、事前の下ごしらえを怠るなかれ！楽することだけを考えた調理では、真のおいしさには到達しない。そう、急がば回れ、の精神でこれからも筋肉キッチンは精進していこうと思うので、お前らもついてきてくれ！
撮影／廣江雅美 取材／吉田奈美
【YAMATO】
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1981年9月10日生まれ。B型。調理師学校を経て、和術慧舟會で総合格闘家となる。2006年、プロレス団体DRAGON GATE所属のプロレスラーに転向し、人気実力とも兼ね備えた選手として活躍中。試合予定はDRAGON GATE公式ホームページを参照。調理師免許、フードコーディネーター3級を持ち、料理のできるプロレスラーとしても注目が集まっている。
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