4人のプロが教える【スーツの常識 8つのPOINT】
◆オンワード樫山 商品戦略部
高松蓉子さん
POINT【1】「黒のパンツスーツを喪服として着てはいけない」
喪の席というのはとてもフォーマルな場のため、そこで女性がパンツスーツを着るのは基本NGで失礼にあたります。黒だからといってパンツスーツを着るのは避け、喪の場にふさわしいきちんとした喪服を購入しましょう。
POINT【2】リクルートスーツは20代のもの。「30歳からは今の体型に合うスーツを着る」
20代向けのリクルートスーツとOggi世代の女性が着るべきスーツは似て非なるもの。リクルートスーツはとてもベーシックなつくり(たとえば、パンツの裾が長く、ウエストの絞りも少ない)なので、まだ着ている人は封印して!
◆ザ・スーツカンパニー 商品部
境野真琴さん
POINT【3】「スーツの替え時は2年に1度」
週に1、2回ペースで着用したとして、スーツの耐久性は7~8年。しかし、長く着続けると型崩れや生地の毛が寝てしまい風合いが失われ、美しい見た目は保証できません。体型やトレンドも変化するので、2年に1回買い替えるのが推奨されています。
POINT【4】「すっぴんでスーツを試着しない」
スーツを購入するときには、着るときと同じ条件で試着するのが大前提。イメージしているインナーを合わせ、メイクも仕事仕様に。すっぴんで試着をすると、実際に仕事で着るときと印象が変わってしまいちぐはぐに。
POINT【5】「ジャケットのボタンは留めるのがマナー」
男性の着こなしで、ボタンが複数ある場合、いちばん下を外すというものがありますが、女性はすべてのボタンを留めておくのが正式。バストの大きい女性は、ボタンを留めると窮屈に感じると思うので、留めて試着することを忘れずに!
◆AOKI 商品構成部
青野成美さん
POINT【6】「スーツが年に数回しか登場しないなら、シャドーストライプが着やすい」
着る頻度が少ないと、長く着られるように無難な無地を買ってしまう人も多いですよね。着慣れていない人ほど、少し生地に表情があるシャドーストライプがおすすめ。トレンドに左右されずに、リッチ感を楽しめます。
POINT【7】「スーツの試着のときは、つり革を持つ動作を試すことも忘れずに」
試着の際に腕を動かしたりひざを曲げてみたり…は常識ですが、日常のよくする動作に「つり革を摑む」というものもあります。毎日の通勤で長時間腕を上げる人も多いはず。試着中は欠かさずチェックしてくださいね。
◆洋服の青山 販促部
小野寺真理さん
POINT【8】「スーツは肩で着る! 肩の形を守ることが大切」
スーツの試着や保管方法にはいくつかポイントがある中、いちばん重要なのは「肩」。試着中なら肩のラインが合っているかを確認し、スーツを脱いだ後は肩が崩れないよう太めのハンガーにかけることも欠かせません。肩を守ってこそスーツが長持ちします!
Oggi4月号「春こそ誰より素敵にスーツを着たい!」より
撮影/真板由起(NOSTY) ヘア&メイク/RYO(ROI) デザイン/髙橋桂子 構成/旧井菜月、渡辺みらの
再構成/Oggi.jp編集部